(復刻)【東京都知事選挙2020】沢しおん:選挙戦総括
一夜明けました。東京都知事選2020(2020年7月5日投票日)20,738票を皆さまから投じていただきました。ありがとうございました。
『ニコニコ動画』でのネット配信「最後の訴え」「【都知事選2020】もう1つの開票特番 候補者たずねて夜の街LIVE(畠山理仁ch)」でも、インタビューやコメントに応える形式でざっくばらんにお話しましたが、あらためて自分の文字でも遺しておこうと思いまして、記します。
20,738票をどう捉えるか
上記ツイートに全てを込めました。有力候補が並ぶ中、孤軍奮闘スタイルでも皆さんの支持を得ることができ、そして投票日は皆さんそれぞれが大切な一票を投じるという戦いに赴いた……。
今回「20年後の未来」というのを演説の言葉の端々に混ぜ込んでいたのですが、現状の改善は政治としてもちろんのこと、「20年後から振り返る」という想定で2020年という今を見ると、必ずや「転換点であった」という年になると思います。そのタイミングでの都知事選に、20,738名のかたが、わたしが切り拓こうとした、これからも切り拓いていきたい未来に、一票投じていただけたというのは、ほんとうに心強いことです。
初出馬ということで、最大の感慨は何かというと、日本は民主主義で自由、ということの再認識です。告示日以降、毎日その思いが強くなり、投票日に最大になりました。
被選挙権・選挙権を行使できること、公職選挙法に守られた上で自身の主張を様々な手段で届けられること……。もちろん、候補者によってマスメディアからの扱いの大小がある点や、供託金の額は妥当なのか等の個別のトピックはありますが、システムとしては権利がきちんと担保されている。投票においてもそうです。投票の秘密が守られ、開票も立ち会いのもと行われ、公正。
そのベースがあってこその20,738票であるとも思っています。「選挙戦はわたしの戦いでありつつも、投票日は皆さん一人一人の戦いだ」と、そう表現したのはそこにあります。
時期として、国際ニュースとして隣国で大変な事態が起こっていることが報じられ、「政治」や「自由」についての考えを深めたかたも多かったと思います。日本でずっとこの民主主義と自由が守られることを願ってやみません。
今後の活動について
Twitterでは、「地方議会などへ出られる票数ではないか」とありがたい予測をしてくださっているかたもいるのですが、浮かれるには実力も知名度も足りない。すぐに「議員」の肩書きを欲しても空回りしてしまいますので、今後の「裏キャッチフレーズ」を考えました。
選挙ポスターにも書きましたとおり、今回の自身のキャッチフレーズは『ITに強い! 運営に強い! 逆境に強い!』でした。ですが、これからは上記したほぼ対に思える3つの「裏キャッチフレーズ」を心に留め置いていきたいと思います。変な言葉ですし、掲げることはないですが、色々な意味を込めています。
『「政策」に強くなる!』ですが、これは今回の政策や提言が広範でふわっとしていた自覚がありますので、これを明確にする。読んだ人がわかりづらくて調べたり想像したりするコストを下げるということです。どう明確にするかというと「政治や社会で使われている用語に落とし込む」「事象に対する論理と数字を把握する」です。それを補うかたちで、冗長さと裏腹ではありますが、わかりやすい書き方やエモーショナルな「ヒキ」のポイントを作りたいと思います。
『「売名」に強くなる!』について、これは焦って自分の格を下げるようなしょっぱいバズりが欲しいということではなく、そういう売名行為への誘惑に勝つ強さがなくてはならないというのが一点。そして、かたや売名=炎上といってもよいのですが、知名度を上げるための手法に対して理解をしておく(=強くなる)という必要もあります。「#沢しおんはまとも」というスタイルを17日間貫きつつ売名的なことは忌避してきたけれど、目を逸らさず、次の戦いの前に着実に「ファン」を増やしておかなければ他の候補と同じステージには上がれない、という考えです。
『「追風」に強くなる!』ですが、これはこの先、共に戦ってくれる人々が多く現れたときに今回のように敢えての孤高は選ばない、ということです。とはいえ、皆さんのパワーもこのコロナの世情ではなかなか発揮できないですので、人類がコロナウィルスに打ち勝たなければ始まりませんね……。焦らずに「そのタイミング」まで待ちたいと思います。
上記のことを意識し、作家として現在修正中の小説をはじめ、その次から予定している長編3作を世に出していきつつ、常に社会のことを考えていきます。経営している会社の事業を通じて社会に還元していくというのも、この世界において重要な働きであるとも考えています。
ご期待の声もございます今後の政治活動ですが、人事を尽くして天命を待つの言葉どおり、自分の技量とタイミング、これが合うときというのはいずれ来るかと思っております。時流もありますので、とにかく焦らないことを課したいと思います。
20,738票の重みとともに、今後も邁進していきます。
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