”ご機嫌さん”のススメ
以前、図書館で働いているとき。何気なく手にとって開いたページを見て「うわぁ!」となったことがあった。(勤務中にごめんなさい)
その本は知る人ぞ知る作家・田辺聖子さんの本だった。「田辺聖子さんと言ったら”ジョゼと虎と魚たち”でしょ!」と鼻息荒く話し始める私だけれど、このとき手にとった本はジョゼではなくこれ。
田辺聖子さんのエッセイ、だ。
何気なく開いたページの文中に溶け込むように(いや、むしろ溶けていた)さらっと書かれていた2行に私は目を奪われた。
自分を楽しませないと。
まいにち、ご機嫌さんが一番
もちろん他の文章もすごく温かみがあって、優しくて、共感できて素晴らしいエッセイなんだけどね。そういうもの含めて、あの2行であたしゃ気づいたんですよ。
ご機嫌さんしか勝たん!ってね。
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仕事もプライベートも。不機嫌でいるよりはもちろんご機嫌でいるほうがいいに決まってる。
でもねぇ。そうもいなかいのが人間ってやつで。
忙しい日が続くと余裕がなくなるし、他人のちょっとした言葉に心がヒリヒリするし、いつもなら耐えれることも我慢できなくなるし、そのうち気持ち全体が塞ぎ込みがちになるし……。
そうやって陥っていく悪循環って、自分の性格的な問題だったり、ホルモンバランスの変動でどうしても起こってしまうことだと思ってて。
だからこそ「対処のしようがなくね?」と思ったり。だってこんな自分と一生やっていかなくちゃいけないワケだし、ホルモンバランスだって好きで崩れてるわけじゃないし女である以上はどうにも……ぐぬぬ……。
しかし。自分の機嫌がいい、ってだけでそういうのから守ってくれそうな気がしたんだよねぇ。
だからあの2行を読んで、「ご機嫌さんでいることって最強な状態なんじゃないか!?」って思ったんです。
しかも、そう思うことでなんだか心が楽になったりもして。
性格は簡単には変えれないし、ホルモンバランスのような体の仕組みだって変えれない。(ピル飲めばどうこう〜っていう話はおいといて)
でも。自分で自分の機嫌とるのって誰にでもできる。
好きな食べ物。好きな音楽。好きな本。好きな芸能人。好きなペット。好きな小物。とにかく好きなものなんでも使って自分を”ご機嫌さん”にする。
私は甘いものを摂取することでコロッとご機嫌さんになります。ご褒美を前借りするタイプです。笑
嫌なことやしんどいことが壁となって自分の前に現れたら。まずは自分のご機嫌をとってみる。ご機嫌さんの状態で挑む壁は、きっと案外低い壁だよ。
なぜなら……ご機嫌だから!笑
それだけかーい、と思うけど、マジでこれ重要だと思う。自分がご機嫌さんでいれば自分だけじゃなく家族や周りの人にもいい影響を与えれるだろうしね。
不機嫌さんの状態で「嫌なことばっかりでさ〜」って言いたい気持ちはものすごくわかる。わかるけれども!
早いとこご機嫌さんになろうよ。
そしたら、嫌なことばっかりじゃなくいいことばかりになるよ、きっと!
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