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暴言によるパフォーマンス低下と褒めることによるパフォーマンスの向上

最近では暴言を吐くことはパワハラだと認定されるようになってきました。

そもそも、なぜ以前は暴言を吐くことが正当化されていたのでしょうか?

正当化されていた原因の一つにマキャヴェリズムという考え方がありました

マキャベリズムとは、「どんな手段や非道徳的な行為であっても国家の利益を増進させるのであれば許される」という考え方です。

ヨーロッパのルネサンス期の政治思想家であるマキャヴェッリの考え方の一つです。

「人間は誰もが自己利益の追求という原理に従って行動するのであるから、君主も道徳的・倫理的にではなく合理的に行動していくべき」

君主論

というものがあります。

指導の際に暴言を吐く人は、自分は一生懸命に指導をしているから暴言も許されると思っている事が多いのです

最近の研究結果では、

●直接暴言を吐かれた人は処理能力が60%、創造性60%ほど低下

●自分の属しているグループに暴言を吐かれた人は処理能力が30%、創造性40%ほど低下

●他人が暴言を吐かれるのを目撃しただけでも処理能力が25%、創造性45%ほど低下。

これらの客観的な数値は、暴言という行為によって得られる利益が非常に少ないことを露呈しました。

叱るのと褒めるのでは、褒める方がその人の能力を引き出せることが複数の実験で明らかになっています。

実験で明らかになったのは、
●褒められた子の学力が最も向上した
●叱られた子は一時的に向上するが、その後に低下した
●放任されると低下した

以上のような結果です。

褒めることも叱ることも相手の心を刺激しますが、放任されて成長する人は少ないのです。

褒められた行動は定着しやすく、叱られた行動は修正されやすくなります。

そのため相手の成長を促したいのならば、暴言を使わずに行動の修正を促すために叱ることは大切なのです

反面、無理に褒めるだけでは相手の行動を修正することは出来ないので注意が必要です。

相手の成長を願いながら、自主性に任せるのは最も効果が期待できません。

結果に改善が見られたなら、どんどんと褒めて行動の定着を促すことがパフォーマンスの向上につながるのです。


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