ポジティブなら行動的になりネガティブなら注意力が高まる
ポジティブな感情は幸福や喜び、興味などを感じさせ、全体的な認知や処理能力を高めます。
ポジティブな人は不安や悩みを横に置いて積極的に行動できるので理想的な状態と考えられがちです。
ですが、積極的な人ほどリスクに対する意識が甘く不用意な行動も目立ちます。
過ぎたことを引きずらないのも長所に見えますが、過去を振り返らない人は失敗から学ぶことも少ないと言えます。
一般的にポジティブな感情は肯定されやすく、ネガティブな感情は否定されやすい傾向にあります。
ですが、東洋医学の中庸の考え方に基づけば、ポジティブもネガティブも評価は同じです。
ネガティブな感情は怒りや恐れなどの感情を抱かせ視野を狭めるが、局所的な認知や処理能力が高まり注意深くなります。
怒りは攻撃的な行動を誘発させ、恐れは逃避的な行動を促します。
ネガティブな人ほど人とは違う視点を持っているので新しい発見をしたり、失敗から学びながら物事を慎重に進める分だけ長い目で見れば成功を納めやすくなります。
ポジティブとネガティブは独立するものではなく、互いに影響しあっているのです。
だから、無理にポジティブな感情に寄せようとすれば、軽率な行動が目立つようにもなるのです。
ネガティブな感情は否定されるものではなく、有効活用が出来ればリスクの回避に役立ちます。