✅50代男性【実家暮らしで何もしない弟】を選択理論でコーチング人生案内#126
「50代の会社員男性。数歳違いの弟は未婚で、実家で暮らしながら、80歳前後の両親をしっかりサポートしないので困っています。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・実家で両親と同居する弟が、今も独身で、人付き合いも下手で、非常識で無責任な言動をとり、両親のサポートもしていないが、このような生活態度を改めようともしないので、困っている。
相談者の「願いごと」
・弟に、年相応の生活をして、両親を気遣うようになってもらうにはどうすればよいかを知りたい。
相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求
(力・自己価値の欲求、愛所属の欲求)
【選択理論のコーチング三角モデル】
【選択理論の考え方】
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・相手の行動を変えられるのは相手本人であって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。
・いやがる相手を変えようとしても、相手の抵抗を生み、人間関係が遠ざかるだけ、と考えましょう。
・変わろうとしない相手に自分が振り回されていることに気づきましょう。
・相手を批判したり、強制したり、脅したり、文句を言ったりすることはやめましょう。
・相手の行動も、自分のと同じく、ニーズや価値観、欲求を満たすための精一杯の行動なのだと考えましょう。
・相手が満たせていない、相手にとって大事なニーズや価値観が何かを考えましょう。
・「相手がしてほしい行動で自分がしてあげられること」があれば、積極的に協力し貢献しましょう
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・「今も独身で、人付き合いも下手で、非常識で無責任な言動をとり、両親のサポートもしておらず、そんな生活態度を改めようともしない弟」を変えたいが、変えられなくて困っている。
(困りごとのパターン:相手を変えたいが変えられなくて困っている。「変わらない相手」に自分が振り回されて困っている。)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(出久根達郎さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・弟さんは、人付き合いやコミュニケーションが苦手であるとしたら、本当のところ、今後ともどういうふうに生活したい、どういうふうに生きていきたいと思っているのでしょうか?
・弟さんには、今の生活を変えたいという願いはどの程度ありそうですか?また、今の生活をこのまま続けたいという願いはどの程度ありそうでしょうか?
・弟さんにとって、今の生活で「変わってほしくないこと」、「今のままずっと続いてほしいこと」としてどういうことがあるでしょうか?
・弟さんが今の生活を変えたくないとしたら、今の生活で、弟さんは、どのような大切なニーズや価値観、欲求を満たすことができているのでしょうか?
・ご両親は、弟さんのことをどのように見ておられますか? 弟さんが今のような弟さんであることを、それはそれとして、現実として受け入れたとき、弟さんにはどんなことを期待されているのでしょうか?
・ご両親に、「弟さんがしてくれていること」を10個挙げてもらうとしたら、ご両親は、どんなことを挙げられるでしょうか?
・ご両親は、あなたのことを、どう見ておられるでしょうか? また、あなたにどんなことを望んでいらっしゃるでしょうか?
・弟さんのことは、それはそれとして、あなたご自身が、ご両親にしてあげられそうなことを、小さなことでかまいませんので、10個挙げてみてください。
・弟さんは、あなたのことをどのようなお兄さんだとみておられるでしょうか? また、ご両親のことで、あなたにどのようなことを期待されているでしょうか?
・弟さんがいやがるのに、周りから無理強いしても、弟さんはますます逃げるだけと思われますが、一方で、ご両親のことで、ご両親と毎日一緒に暮らしている弟さんが、あなたに期待することとして、どんなことがありそうですか?
・上のようなことを踏まえたとき、ご両親と弟さんとあなたとの間で、今後、どのようなコミュニケーションをとっていく必要がありそうですか?
10点満点としたとき、今は何点位のコミュニケーションをとることができていますか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。