使命を背負って生きるということ
先日、ブックライターの上阪徹さんをキリストダンナと囲んで夕食をご一緒させていただく機会がありました。最近「使命」ということをよく考えるのですが、ガツンと啓示のように響いた言葉をいただき、それ以外にもあまりにもエネルギーをいただく名言ばかりでしたので、どなたかのエネルギーに繋がればと、書き残しておこうと思います。
上阪さんは、ご自身の書籍出版と共に、カルロス・ゴーンなど各界のトップの方々のインタビューを毎月最低1冊のペースで出版され、ベストセラーを頻発されているすごい方。
上阪さんとは5年ほど前に、沖縄でダンナが知り合ったブラジル繋がりの知人に引き合わせていただいたのですが、リクルートご出身で共通の知人も多く、また、上阪さんのご本とダンナの2冊目の本が同日・同出版社から発売、最近、ダンナの勤務先であるマイクロソフトに関する本を上梓され、と書いているうちによくわからなくなってくるほど、つくづく素敵なご縁しか感じません。
「綺麗事ばかり」と言われたとしても書き続ける
上阪さんはブックライターという職業を提唱された方ですが、なんと外からの印象と違って「書くことは嫌い」で、インタビュアーとして読者が知りたいと思うことをいかに引き出すかが、仕事において一番大事とのこと。
それだけたくさんの一流の方に会い続けていると、「うまくいく人にはうまくいくだけの理由がある」ことも発見されたということなのですが、その秘密を読者目線で徹底的に掘り出すのが上阪流。
上阪さんのご本は読むと元気が出るものばかりなのですが、それについてこう話されていました。
「ネガティブなことは見つけやすく書きやすい。でも、ポジティブなことは発掘していかないと見つからないし、本質を理解してないと褒められない。
だから、上阪の本は綺麗事ばかりと言われても、ポジティブなことだけ書く。自分はジャーナリストではない。
だって、なんのために生きてるんだっけと考えたら、幸せになるためでしょう。人の不幸が蜜の味であるわけがない」
この上阪さんの言葉には、目が覚める思いでした。
確かに世の中のどんよりとした流れに甘んじて身を任せていると、そこから飛び立とうとしている人を、みんなで寄ってたかって引き摺り下ろす流れが生まれがちです。
でも、そこから飛び上がって戦いを挑むには、明るい未来を信じられるポジティブなエネルギーが絶対的に必要。圧倒的にネガティブな情報が溢れている今だからこそ、ポジティブな情報は本当に尊いものです。
神様からの使命を受けたかのような無私
そして、最後にお聞きして、思わず感涙してしまったのがこちら。
「トップの方々は、やはりワクワクしながら自分の好きなことを突き詰められているのでしょうか」という私の問いに、
「神様から使命を受けたと言わざるを得ないような、無私の心持ちで必死にやられている方ばかり。
でも、自分のためだけでなく、たくさんのものを背負っているからこそ、本当に強い」
と。
そして、「自分も若い頃に色々なことがあり、自分のためではなく人に喜んでもらえるような仕事をするようになってから、ものごとがうまく回り始めました」とも。
使命を認識すると、生きるのがとても楽になる
使命。最近この言葉をよく考えます。
以前シェアさせていただいたサム古川さんも「三途の川のほとりから戻された理由」としてTEDでおっしゃっていましたが、最近お会いする尊敬する方々からも、原動力としてのこのような言葉を立て続けにお聞きします。
また、私はビズリーチに創業期から関わっているのですが、社長の南さんも「夢はメジャーリーグの球団を買うこと」と、狭いマンションの一室をオフィスとしていた頃から言い続けていました。でもそれは所有することが目的なのではなく「みんなを楽しませたい」という思いが根底にあり、だからこそ多くの方が南さんの熱に賛同して集まってきていました。
ちなみに最近、私はアダルトチルドレンやADHDのトラウマからどんどん自由になり、もはや平和ボケレベル。
これはこれで「こんな能天気な状態にまでなれますよ」というサンプルとして何かをお伝えできるかもとは思うのですが、同時に「私がつい最近までいた苦しい場所に今いる人をエンパワーする」という使命を忘れたくない、と強く思います。
そしてこれを使命と認識するたび、不思議なくらいのエネルギーが無尽蔵に湧いてきます。
確かに好きなことをやワクワクできることを見つけ、それを突き詰めていくということは、使命の大前提にあるということなのでしょう。
でもそれを核として、自分の使命として何かを認識できると、色々な困難が待ち受けているとはいえ、逆に生きることがとても楽になるということでもあるのだと感じました。
次回は、最近、この使命をもとに活動されている若い方にお会いして素晴らしい感銘を受けまくったので、ご紹介したいと思います。
↓で、キリストダンナと上阪さんとのやりとりの一部をお聞きいただけます
『マイクロソフト 再始動する最強企業』を、最近上梓されました。
奇しくも、以前ダンナの本と同日に同出版社から発売されたご著書。名著です。超遅筆な私ですが、ポイントがわかりました。