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note アクセシビリティ知見まとめ

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noteにある様々なアクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。その記事を見た人が、次のアクションに活かせると言う観点でピックアップしています。良い記事を選定してくれる運営…
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2023年12月の記事一覧

遊び方から世界を変える。- PS5 Access™ コントローラーレビュー【SIE提供】

2023年12月6日(水)にプレイステーション5(PS5)用のアクセシビリティコントローラーキット“Access コントローラー”が発売される。Access コントローラーは、自身のニーズに合わせて設定を変えることができる、アクセシブルなゲームコントローラーだ。 今回、SIEから発売前に商品を頂いたのでレビューしていきたいと思う。 片手でアクセスできるこだわり 私の場合、自分でコントローラーの設定をすることができないため、今回は支援者のサポートを受けながら環境構築を行っ

当たり前を再認識して、アクセシビリティが自分ごと化できた話

はじめに2023年ももうすぐおしまい。 今年も事業会社のチームの中でデザインをする他、スタートアップのデザインをお手伝いしたり、イベントや登壇、勉強会などにも参加してきました。その中でも印象的だった出来事を今年の生きた証として綴ろうと思います。 数ヶ月前、デザインイベントの運営スタッフで関わったときの出来事です。 イベント運営での担当範囲は登壇者周りで、 半年前から募集・選考・本人との一連のやり取り等を行なっていました。 イベント当日に視覚障害の方(以下Aさん)の登壇

NVDAの読み上げを強化!アクセシビリティ向上 2023年まとめ

noteは2021年からアクセシビリティの向上に取り組んでいます。 約3年間アクセシビリティ向上と向き合ってきた結果、クリエイターからの反響も増えてきました。ありがたいことに、数あるウェブサイトの中でも「noteが一番使いやすい」と高評価をいただくこともあります。 今までのカイゼンに加えて、2023年はさらに幅広い方々にnoteをお使いいただけるように、Windows向け音声読み上げソフトNVDAの操作も、noteで快適に利用できるようにしました。 この記事では、202

右から左に読む系の言語をスクリーンリーダーはどう読むか

この記事は「アクセシビリティ Advent Calendar 2023」20日目の記事です。 日本語は左から右に読む。htmlも左から右に読む。当たり前に左から右に書かれているものを読んでいましたが、以前にアラビア語で書かれた全てのレイアウトが逆になったサイトを社内勉強会で見かけました。(リンクは忘れました。。) きっとアラビア語がアラビア語であることを知らなかったら、必死に左の文字からググっていたことでしょう。 わからない言語はコピペでググるか、発音を必死に聞き取ってア

カラーユニバーサルデザインを実践してみよう!

色は、情報を伝える手段の一つです。 しかし人によっては色の見え方に違いがあるため、正しく情報を受け取ってもらえないことがあります。そのため多様な色の見分け方について理解し、配慮することが必要です。 今回は、伝える情報の認識に差異を与えないための「カラーユニバーサルデザイン」について実践、解説します。 カラーユニバーサルデザインとは?色の見え方は人によっては認識しにくい場合もあるので、配色に気をつけないと伝えたい事が伝わらないこともあります。そこで「カラーユニバーサルデザイン

色覚多様性に配慮した、色を伝える折り紙のデザイン

こんにちは。 博報堂プロダクツ プレミアム事業本部 プロダクトデザイン部の内田です。 私たちは、キャンペーンで使うノベルティグッズやユニークな開発アイテム、飲料や化粧品のボトルやパッケージなどを手掛けるプロダクトデザイナー集団です。 今回は、私たちで取り組みはじめたインクルーシブデザインについてのお話です。 色覚特性の方に、色が伝わるアイテムを作りたい色覚多様性(色覚特性)とは? 色覚多様性とは、色の識別に特性を持つ人がいて、それぞれの見え方による多様性のことをいいます。

アクセシビリティのZINE作った

この記事はアクセシビリティ Advent Calendar 2023の12日目の記事です。 こんにちは。宮崎でコーダーやってるあべりです。 先日アクセシビリティふんわり啓蒙ZINEを作りました。 この記事では「なぜZINEを作ったのか」について書きたいと思います。 ポエムと思ってください。 作ったきっかけそもそものきっかけは、宮崎でZine it!というイベントがあり、今回は対面販売をすると聞いて「ウェブアクセシビリティのZINE作ったら、ウェブアクセシビリティ好きな人が

アクセシビリティが自分ごとになったからカンファレンスを開催してみた

ヌーラボのAngelaです。今日はアクセシビリティアドベントカレンダーの13日目に参加しています。 私は普段、ヌーラボでPRを担当していますが、ひょんなことから。11月11日に開催したアクセシビリティカンファレンス福岡のスタッフになりまして。別にアクセシビリティに詳しいわけでもない私が、「カンファレンスやろうよ!」の一声に、何も迷わず「やるやる!」と言えた原体験のようなものを今日は共有したいと思います。 まずは御礼アクセシビリティカンファレンス福岡は、初開催にも関わらず、

画像の代替テキスト(の初案)をAIで自動生成する

この記事は以下のアドベントカレンダーの12月17日の記事です。 Adventar アクセシビリティ Advent Calendar 2023(https://adventar.org/calendars/8584) ディーゼロというウェブ制作会社で、アクセシビリティを担当しているこいでです。アクセシビリティを専門としたポジションで業務にあたっています。 今回の記事は、アクセシビリティの入り口であり、だれでも作成することがあるが奥深くて悩ましい、代替テキストの作業についてで

アクセシビリティやっていき活動報告2023

この記事はAdventar アクセシビリティ Advent Calendar 2023の12月10日の記事です。 株式会社ハタフルでフロントエンドエンジニアを、同社の運営するWebデザイナー養成スクール「ハタフルアカデミー」では講師を務めている yshimizu と申します。 今年は肩書が増えて「リードエンジニア」も拝命しました。仕事自体は変わっていませんが、吸収した知識や技術を社内外に還元できるよう、一層頑張っていきたい所存です。 さて、私が講師を務めている「ハタフルア

視覚科学者がAPCAについて考えてみた

こんにちは。大西です。年に一度くらいしか書かないnote、今年も一度しか書かずに終わりそうです。 私は視覚科学を勉強しています。特に文字の認識に関する研究が好きです。 文字について考えるのが楽しすぎて、博士号をとりました。今回は久しぶりに自分の専門領域の話を書きます。 IT業、しかもHCDを掲げて仕事をしている身ではありますが、実は私、WCAG関連の話題があまり好きではありません(個人的な見解です)。中でも、「4.5:1以上のコントラスト比がないとアクセシビリティ対応が不十

クラウドワークスのアクセシビリティ啓蒙活動2023

この記事はクラウドワークスAdvent Calendar 2023シリーズ1の15日目の記事です。 こんにちは、CrowdWorks.jpでデザイナーをしているのま(X アカウント:@haribooooom)です。 この記事では2023年にクラウドワークスのアクセシビリティ啓蒙などの活動について振り返ります。 アクセシビリティに関心がある、社内でアクセシビリティの啓蒙活動をやっている・関心がある方やクラウドワークスの社員の方々に読んでいただけると嬉しいです。 クラウドワ

書籍『Webアプリケーションアクセシビリティ』輪読会の完走とその効果

こんにちは! UIデザイナーのOriです🐨 わたしの所属する株式会社ゆめみでは、勉強会をだれでも開催できる文化があります。 そこで、『Webアプリケーションアクセシビリティ──今日から始める現場からの改善』という書籍の輪読会を今年の4月に始め、約半年かけて10月についに完走しました📗🏃‍♀️ その経緯や輪読会を通してよかったことについてお話しいたします! この記事内で何度も紹介させていただく素敵な書籍↓ 輪読会をはじめた経緯「Webアプリケーションアクセシビリティ──

【国際障がい者デー】多様な色覚の人に配慮した社会を目指して

こんにちは!アドビ未来デジタルラボ編集部です。 12月3日から12月9日は障がい者週間と呼ばれているのをご存知でしょうか。 広く障がい者の福祉についての関心と理解を深め、障がい者があらゆる分野の活動に参加する意欲を高めることを目的とした期間で、毎年この時期になると各地でイベントが開催されています。 今回はこの期間にちなんで、NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構の 伊賀 公一さんにデザインをするうえで知っておくべき「色覚多様性」と、 すべての人に分かりやすい「ユニバ