Jeni / 畠山駿也

文字とゲーム。 難病デュシェンヌ型筋ジストロフィー症の30歳。 ゲームアクセシビリティとストリートファイターが好きです。 sponsored by @Sycom

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  • 格闘ゲームと生きるということ

    格闘ゲームと生きるということ。ということを自分任せに書いています。

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格闘ゲームと生きるということ - 難病格闘ゲーマーのわたしがこの夏のEVO挑戦にこだわる理由

みなさん、こんにちは。Jeniと申します! 先日、毎年アメリカ・ラスベガスで開催されている世界最大の格闘ゲームイベント「EVO2024」の種目と会場が発表されましたね。今年はラスベガス・コンベンション・センターに新しくできたホールで3日間開催されるということで、どのような感じになるのかワクワクしております。 タイトルにある通りですが、私は今年のEVO2024に挑戦するため、行くための方法について長い間考えてきました。今日は皆さんにお伝えしたいことがあるので、このnote記

    • 格闘ゲームと生きるということ ‐ EVO2024に挑戦して自分の中で変わったことと今年のハチエフで実現したいこと。

      こんにちは。Jeniです。 この夏私は昔の夢であった世界最大の格闘ゲーム大会「EVO」に参加するため、アメリカ・ラスベガスまで海外遠征に行ってまいりました。 私が海外遠征に挑戦するためには支援者の渡航費等、自分以外の部分で多額の費用がかかるため、今回クラウドファンディングにも挑戦しました。 沢山の方のご支援で今回夢だったEVOへ参加することができました。本当にありがとうございました。 顎コントローラーづくりを3年前に始めた時から、私の目標は過去の自分を越えることでした。私が

      • 格闘ゲームと生きるということ - 私がこの挑戦を通して伝えたいこと

        Jeniです。 3月29日にEVOへの渡航費支援を目的としたクラウドファンディングを開始しました。皆さんのご協力のおかげで400万円のご支援をいただき、皆さんのおかげでこの夏にラスベガスで開催されるEVO2024への渡航が決定しました! 皆さんが私の挑戦を信じてくれたこと、このプロジェクトに思いを乗せてくださったことに感謝しています。 このクラウドファンディングは、私の10代の頃の夢であったEVOに、今の自分で挑戦するという目標を叶えるために始めました。10年前、病気の進

        • 格闘ゲームと生きるということ - EVO挑戦のクラファンの開始日が決まりました。

          みなさん、こんにちは。Jeniです。 春ですね。先日とあるテレビ番組の撮影で大阪へ行って参りました。収録の現場で格闘ゲームをプレイするのも、もちろん初めてだったので相当に緊張しました。今回の大阪までの移動手段ですが、今回は岩手県の自宅から車でお隣の県の仙台空港まで行き、飛行機に乗って向かいました。飛行機に乗るための事前手続きはハードルが高いイメージがあったんですが、事前に車椅子の大きさと医師の診断書を用意するくらいで、当日は空港職員さんのおかげで割とスムーズに乗ることができ

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          格闘ゲームと生きるということ - 難病ゲーマーが海外大会に遠征するために必要なことと課題

          みなさん、こんにちは。Jeniです。 カプコンカップが始まりましたね。どの選手がスト6のテッペンを取るのかめちゃくちゃ楽しみです。 先日、この夏のEVO挑戦するという旨の記事を公開させていただきました。たくさんの方に応援の言葉を頂きとても嬉しかったです!ありがとうございます。 今回、EVO挑戦に関するさまざまな課題についてを共有しようと思いnoteを書き始めたんですが、その前に、少しだけ最近あった話をさせてください。 一人ではできないこと先日地元紫波町から依頼を受け、「

          格闘ゲームと生きるということ - 難病ゲーマーが海外大会に遠征するために必要なことと課題

          2024年の抱負とやっていくこと

          2024年。本年もよろしくお願いします! 今日は30歳の誕生日ということもあり、今までを振り返りつつ所信表明を書きたいと思います。 年末に家族がコロナに罹ってしまいまして、介護をヘルパーさんにお願いしながら同じ屋根の下で逆隔離生活を1週間ほどしていました。年末に訪れた特大レイドボスもなんとか無事に乗り切り、家族の方も後遺症なく過ごしています。(毎日の抗原検査は痛すぎて鼻がもげるかと思った。) 一人で過ごす時間が増えたのもあり、一人で迎える2024年元旦は今の自分について考

          2024年の抱負とやっていくこと

          遊び方から世界を変える。- PS5 Access™ コントローラーレビュー【SIE提供】

          2023年12月6日(水)にプレイステーション5(PS5)用のアクセシビリティコントローラーキット“Access コントローラー”が発売される。Access コントローラーは、自身のニーズに合わせて設定を変えることができる、アクセシブルなゲームコントローラーだ。 今回、SIEから発売前に商品を頂いたのでレビューしていきたいと思う。 片手でアクセスできるこだわり 私の場合、自分でコントローラーの設定をすることができないため、今回は支援者のサポートを受けながら環境構築を行っ

          遊び方から世界を変える。- PS5 Access™ コントローラーレビュー【SIE提供】

          自己紹介

          Jeniについて畠山駿也(はたけやま・しゅんや)  @jenixo0 株式会社ePARA 1994年、岩手県生まれ。「デュシェンヌ型筋ジストロフィー症」の格闘ゲーマー。 持病の進行でコントローラーが握れなくなり一度ゲームを諦めるも、遊ぶことを諦めきれず、あごで操作する“コントローラーを仲間と制作。 eスポーツプレイヤーとして大会に出場しながらゲームのアクセシビリティについて発信、eスポーツイベントのプロデュースを行っている。 note『ゲームに人生を狂わされた話』活動実績

          遊びは、その限りではない。【PS5 Access™ コントローラー体験レポート】

          Play Has No Limits私のモラトリアムの時期を支えてくれていたのは、自分手のひらに収まるデュアルショックとゲームでの経験だけが全てでした。 先日、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)から12月6日(水)に全世界同時発売されるPlayStation5®用の「Access™ コントローラー」を先行体験させてもらう機会を頂き、東京まで行ってきました。 この話を頂いた時は正直驚きましたし、まさかSIEさんにお呼びいただく未来が待っている

          遊びは、その限りではない。【PS5 Access™ コントローラー体験レポート】

          格闘ゲームコミュニティにありがとうを伝えるためにHACHIMANTAI 8 FIGHTSを開催した話。

          子供の頃、将来の夢を聞かれるたび、私はひどく悩んだ。 進行性の難病である筋ジストロフィー症で生まれた私は、できることができなくなっていく経験を子供の頃から何度もしてきた。それに慣れすぎたせいか、小学校を卒業する頃には自分の今後に期待することもなくなっていた。唯一の趣味と言えば流行のオンラインゲームで、時間をかけたり、やりこんだ時間だけ形として残るゲームだけが、自分の居場所だった。 やりたいことも特になく将来に期待を膨らませることもできずに過ごしていた高校生の頃。対戦格闘ゲー

          格闘ゲームコミュニティにありがとうを伝えるためにHACHIMANTAI 8 FIGHTSを開催した話。

          EVO Japan 2023に参加します。

          お久しぶりです。Jeniです。 ずっとnoteを更新しようと思っていたんですが、気がつけば3月になっていました。 簡単な報告になってしまいますが、今月末に開催されるEVO Japanに参加する予定です。 大会レギュレーションが発表されてから、今の今までずっとコントローラーの改造と、車いすの改造を続けてきました。ぶっちゃけた話まだ完成していないので、練習もろくにできていません。ですが、練習不足を理由に行くことをやめるのは一生後悔すると思ったので、今回大会に出場することにしま

          EVO Japan 2023に参加します。

          イシープロナンバーワン

          私は先週末、約3年ぶりに東京へ行って参りました。 ずっと行きたかったイベントに参加し、次の日には普段リモートで働いている会社のメンバーと集まって取材や撮影の仕事をしたりと、この数年間できなかったことを埋めるようにやりたいことをしてきました。 今回の旅に出るにあたり、課題がありました。それは体力面です。 2年前、私は体の疲れやすさに悩まされていました。長時間話していると息切れをしたり、仕事に集中していると晩御飯が食べられないほどに疲れてしまっていたんです。 それらの問題は

          イシープロナンバーワン

          2/20発売『SWITCH』にインタビューが掲載されます。

          2/20発売『SWITCH』、米津玄師×PlayStation「越境するゲームカルチャー」特集にてゲームアクセシビリティについてのインタビューが載ります。 ゲームが好きな人に読んで欲しい、物凄い一冊です。びびります。 “Play Has No Limits”をテーマにPlayStationが生み出すカルチャーを遊び尽くす70ページ完全保存版。SWITCH 3月号(2月20日発売)

          2/20発売『SWITCH』にインタビューが掲載されます。

          夢ならまだ続いてそう

          あの日私は夢中で対戦をした。 私は指定難病である筋ジストロフィー症を患い、小学2年から車いすで生活している。 簡単に説明をすると、全身の筋肉が徐々に衰えていく病気だ。身体を酷使すると病気の進行が進む。かといって動かさないと単純に筋力が落ちる病だ。 私は10年前、夢があった。 今日はそんな夢の続きの話をしたいと思う。 2021年11月。冬の始まりの季節。 私は岩手の安比で行われるLANパーティーに向かっていた。 このイベントに参加するのは今回で2回目だった。 LANパー

          夢ならまだ続いてそう

          ePARAで働く事になりました。

          今の自分に何が出来るのだろうか。 あの頃、そんな事をずっと考えていた。 昨年末、地元の特別支援学校から"重度身体障害者の自立生活とeスポーツの取り組み"についての講演をして欲しいと頼まれた。 今の自分に何を伝えられるのだろうか。 何度となくなんとなくの選択を繰り返しながらえげつないスピードで過ぎていく毎日に、理由を付けて子供達に話が出来るほどの自信が私にはなかった。 それでも、求められることに答えたくて準備を始めた。 物凄く悩んだ。 私には高校を卒業をしてから就

          ePARAで働く事になりました。

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          8月は割と忙しかった。テレビ取材があったり、ワクチンの1本目の集団摂取だったり。副反応も蚊に刺された程度にしか出なかった。と思ったら1週間後にモデルナアームになったりして、以外と無茶苦茶な遅らせ打撃を肩に食らった。そこそこ痛いダメージを数日負った。キレそう。 9月からとある会社のお世話になっている。 本来9月から働く気満々だった会社とは2次面談の後音信不通になり、ぶっちゃけショックだった。多分面接で色々と前ステしすぎたんだろうな。 それで取り敢えず対戦お願いしてみようの精

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