太陽の光は空気を暖め…ない?ひなたぼっこが気持ち良い理由とは
冬のひなたぼっこ、それは何とも言えず幸せなひととき。ヒトに限らず、ウサギも陽だまりでお昼寝するのが大好きなようです。
「ひなたぼっこが気持ち良いのは、太陽の光が空気を温めてくれるから」
長い間、私はそう思っておりました。
しかしある日、私の目に飛び込んできたのが、こちらの一文。
つまり「(ヒトが見える)光は空気に吸収されない=空気を温めない」と、そのような意味に受け取れるんですが。
科学よ、これはどーゆーこっちゃ?
※本ブログは、超ド文系の筆者がかみ砕いて表現しています。科学的・数学的定義とは異なる表現がありますが、ご了承ください。
ヒトが見ている光って?
「可視」光線というからには、きっとヒトの目に見える(感じられる)光のことだろうな。
予想はつくけれど、断言できるほうがカッコいい。そう考えた私は、太陽の光について調べることにしました。
どうやら「光の正体はいろいろな種類の電磁波で、空気の中をナミナミと波打ちながら進む」ということのようです。さらに調べてみると、太陽が出す電磁波は可視光線以外にも、いくつか種類があると分かりました。
①可視光線より波長が短い:ガンマ線、X線、紫外線
②可視光線
③可視光線より波長が長い:赤外線、マイクロ波、電波
このうち①はなんと、人体に有害!しかし、大気の上の層がガンマ線とX線を、オゾン層が紫外線の一部を吸収して、私たちを守ってくれているそうです。それでもお肌に届いてしまう紫外線は、日焼け止めグッズや日傘などで対策しましょうか。
大気の仕組みに感心つつ、さらに調べを進めてみると、またしても意外な事実が判明しました。
目に見える(感じる)光は、7色の波長を持っているんですね!
それなのに、全部集まると白く見えるのは不思議な感じがします。でも、光とはそういうものなんでしょうね。光の三原色である赤、緑、青を混ぜると白い光になりますし。
(超ド文系、詰めが甘いぞ!)
空気が温まる本当の理由
そうは言っても、冬の陽だまりは明るくて、本当に気持ちがいい場所です。まばゆい光が空気に吸収されない、つまり空気を温めないというのなら、どうして陽だまりはポカポカなのでしょう?
つまり、まばゆい光が温めているのは空気ではなく、地面!
どうやら、陽だまりの空気がポカポカなのは「地面から出た熱(赤外線)を、温室効果気体という何者かが吸収するから」ということのようです。
こう書いては見たものの、いま一つ理解できていないド文系脳の私。
温室効果気体?そいつは何者?脳細胞をフル回転させて調べてみました。
言葉をひっくり返したような答えですが、温室効果気体は赤外線を吸収するガス。二酸化炭素やメタンなど、いくつか種類があるようです。「二酸化炭素が増えると地球温暖化が進む」と言われるのは、アイツが大量にあると、赤外線も大量に吸収されるからなんですね。
ひなたぼっこの気持ち良さとは
空気が暖まる仕組みは分かったものの、私にはまだ疑問が残っています。
ひなたぼっこのときに暖かいのは、やはり光が当たるところです。太陽の光が背中に当たっているのに「地面があったかい」とは感じません。
いったい、ヒトやウサギなどの動物が、光を暖かいと感じるのはなぜ?
遠赤外線という単語には聞き覚えがあります。ヒーターやハラマキ、ポカポカ靴下のパッケージに良く書いてあるアレですね。
つまり、ひなたぼっこの「あったかくて気持ちいい」は、目に見えない(感じられない)遠赤外線のおかげでした!
遠赤外線には、強い暖め効果があるということですね…遠赤ハラマキ買おうかな。
まとめ
今回の記事は「太陽の光とひなたぼっこの気持ち良さ」をテーマに書かせていただきました。
2025年はまだ始まったばかり、冬はまだまだ続きます。だからこそ、晴れた日のひなたぼっこは宝物のような時間。寒い日こそ、陽だまりのポカポカ感を楽しみたいものですね。
このブログでは「超ド文系フリーライター」さわきゆりが、科学について書き綴ります。果たして超ド文系脳は、どこまで科学の世界に近づけるのでしょうか?