家は持ち家? 賃貸? どっちがおトク?
こんにちは!さわかみ投信広報チームの岡、五来(ごらい)です。
家族のため、将来のため、夢のため、資産形成をしたいけれど、何から始めたら良いのやら…。そんな投資初心者の2人が資産形成のプロである“さわかみくん”に、今さら聞けないお金のアレコレについて聞く「お金の悩み相談室」。
第3回は「家は持ち家? 賃貸? どっちがおトク?」。
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家は持ち家? 賃貸?
五来 今婚約中なのですが、結婚をしたら家を購入するか、賃貸にするか迷っています。どちらを選ぶべきですか?
さわかみ君 婚約中! 楽しい時ですね〜! 家については、個人的には賃貸がよいと思います。
岡 ガーン!! 私、家買っちゃいました…。
さわかみ君 これから30年、40年先、自分の人生がどうなるかわかりませんよね。例えば、アメリカでとても大きなチャンスや仕事の機会を得たとしましょう。賃貸であれば身動きがとりやすいですよね。一方、持ち家だと売却するという後処理が大変なので動きを縛ってしまう。つまり、持ち家は機会を失う可能性を考えないといけません。投資目的として不動産を購入するのはいいと思いますが…。
岡 将来資産として残るので、持ち家のほうが得なのかなと思っていました。
さわかみ君 金銭だけでの損得か、機会か。この二つを天秤にかけてどちらが大事か、ということだと思います。さらに、今はリモートワークも普及しはじめているので、購入か賃貸かだけでなく、都心か郊外かという選択肢も増えることになりますよね。
五来 今の時代、選択肢はどんどん広がりますね。あと資産価値の観点から言えば、数年前にオリンピックがある前提でマンションがたくさん販売されていましたよね。マンションブームに乗って購入した人は今どんな心境なのでしょうか。オリンピック含め、経済がどうなるかわからない中で、不動産を持つことは怖いなと思っています。
さわかみ君 そうですね。本来なら家は住むためにあるので、資産価値のことはあまり考えず住むことを優先したほうがいいと思います。
五来 一つのものでさまざまな目的を達成しようとせずに、例えば家は住むことだけを考えたほうがいいということですか?
さわかみ君 そうです。結果的に価値が上がることはあると思いますが、資産価値のことばかりに気を取られて購入してしまうと、自分にとって住み心地がよくなかったり、あるいは購入することで自由が奪われてしまうこともあります。一つのものに目的が複数存在することは、内容が複雑になり大変むずかしい選択になることもあります。
岡 なるほど。今の家は住み心地も気に入っているので、結果オーライですね!
車は買うべき?
五来 今はリモートワークも普及し、住む場所を二拠点にしたいと考える人も多いのかなと思っていて、私自身、興味があります。例えば、地方に暮らす場合、車が必要になる地域もあると思います。その際に車はどうやって保有するのが良いのでしょうか?
さわかみ君 どれぐらい運転するかで決まると思います。都内であれば公共交通機関が発達しているため、車を運転する必要がありません。また、車を購入するだけでなく、駐車場代等の車を維持するコストも高いため、レンタカーでよいと思います。一方、地方であれば、運転する機会も多く、維持コストが安いので車を保有するのも良いかもしれませんね。ただそこで考えていただきたいことは、「お金を使う権利」を車に使っていいのかということ。つまり他に使い道がないかということです。
岡 もっと有効な使い道があるんじゃないかと?
さわかみ君 イエス! 私たちのような投資家にとっては、お金を使う選択肢を考えることは非常に大切な観点です。さらにもう一つ重要な観点として、“流動性”という言葉があります。わかりやすい言葉でいうと「売買のしやすさ」です。例えば、車が不要となった場合は、中古車屋に持っていけばすぐに売ることができますよね? つまり、すぐに現金に換えられる点において流動性が高いといえます。一方で不動産は、それを買いたい人がいない場合は、すぐに売れないので流動性が低いといえます。
岡 流動性なんて考えたことなかったです。
さわかみ君 先ほど機会損失の話をしましたが、何が起こるかわからない未来において、身動きを取りやすくするということは非常に重要なポイントです。ただ、あまり考えすぎず、週末に車で遊びに行くなど目的があったり、必要だと思ったら買えばよいと思います。
私はあくまで、投資家の視点としてこれまでお話をしていますが、例えばお金について相談できるファイナンシャルプランナーと言われている人たちがいます。金融機関に所属している人は、最終的に自社商品を勧めることもあったりするため、どこの金融機関にも所属しない「独立系」と言われるファイナンシャルプランナーに相談をしてみるのもいいと思いますよ。
ただ、繰り返しになりますが、人から勧められて何かを始める、購入するというよりも、まずは「自分がどういう生き方をしたいか」を考えることが、何をするうえでも必要な第一歩です。
五来 そう考えるとすごく楽しくなりますね!
さわかみ君 田舎に住んで、大半の時間を作物を育てることに費やす人もいますよね。そうすると、野菜代は払わなくてもよくなる。それもある意味、資産形成ですよね。
岡 深いですね〜。
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次回のお金の悩み相談室のテーマは、「金融の危機って本当?私たちはどう行動すべき?」です。どうぞお楽しみに!
岡(写真左):38歳。4歳の子どもと夫の3人家族。共働きの主婦。投資の経験はあるがよく理解していない。子どもの学費や老後にお金を残す方法を勉強中。
五来(写真右):五来:31歳、ついに結婚…!結婚を機に家族の将来を見据えて心配のない豊かな暮らしができるよう、銀行預金ではない資産形成に奮闘中。
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