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夫婦23年♡二人の日常②〜 もう一人の私がいればいいのに〜

私はずっともう一人の私がいればいいのに、、、
って思ってきた。
それは特に、夫が自分を理解してくれない、分かってもらえないと感じた時、私の欲している愛情を示してくれない、私の気持ちを私が思ったように慰めてくれない、、、、と思った時だ。

もし、もう一人の自分がいたら、自分の傷つきどころなんか知っているからそれに気がついて、(私の機嫌が良くなる)気の利いた言葉を投げかけてくれるだろうし、私が傷つきそうな言い方なんかしないだろうし、私が自信をなくして落ち込んでいたら、どんなに自分が素敵で大きな存在かを話して慰めてくれるだろうし、愛情表現だって、私は『すきすき、アイシテル』と言う言葉を言われるのが好きだから、もっともっと内側の愛情を言葉でも表現して、自分が愛されていることを感じることができるだろうし、その愛情表現が溢れ出して、たまらなくなって、もっと抱きしめたくなったりして、ふたりの仲は深まるだろう。。。もしも夫がもう一人の私だったら(笑)

そんなことを思ったことがあった(笑)

うん、何を隠そう、私は夫の愛情表現や私への接し方に不満があったのだ。
しかしながら、私が感じていた愛情への満たされない感、欠乏感、不十分感、、、それらを相手に満たしてもらおうとすると結婚はうまくいかない。

私はずっっっっっっっっと、この満たされない感は相手のせい、相手が気づかない、鈍感だったり、愛情をきちんと示さなくて相手に寂しい思いをさせているせいだと思ってきた。

時には、もし違う人と結婚したらもっとこの感じは埋まるのかもとか、そんな夢想をしたこともあった。(ごめんオットよ)

だからもっともっと〇〇してほしいという思いがあったし、「なんでそんな言い方するの」と傷つけられたと思って、感情的に怒ったこともあった。
『私は相手のためを思って色々しているのに、相手は私には全然してくれていない!』という気持ちが爆発しては、ふたりが消耗する喧嘩をずっと繰り返していた。きっとオットは俺だってちゃんとやっているのに、なんでわかってくれないだろう、俺はそんなにダメな男なのか、、、そんな風に思ったことは一度や2度ではないはず。

それは愛情表現の違い、、、というくらいでは薄っぺらくて、
もっと根底で繋がりたいのに、相手とつながっていない感、、
そんな寂しさや悲しさやるせなさがあった。
オットは、もう一人の私ではない、、、ことがとっても悲しかった。

そりゃそうだ、、オットは私ではない。

ある時、私は夫と大げんかをした後、悟りの一瞥体験をしたのだ。(このことはまた別の記事にちゃんと書きたいと思っています)そこで、私はある意味一度死んだんだと思う。今までの人生が走馬灯のように映画のスクリーンのように流れ、私の発する言葉、行動、一挙一動の背後にある無意識の意図がスーと私の中に流れてきた。

それは自分の奥にある本当の気持ちを知った瞬間だった。
そしてその時、私を取り巻くエネルギーの愛情に満ちた感じ、オットの気持ちも伝わってきて、ある意味目の前の存在、エネルギーのピュアな状態、私たちが私の思いや感情で覆い隠してしまう前の、純粋な状態を見て取れたのだ。

そこで私は、私が始めた喧嘩の多くで、夫は関係なかったことを知った。
全く関係ないわけではなく、私の反応が夫を刺激し夫の反応が私を刺激し、といった連鎖を生じていたけれど、

私が根底で持っていたもの、寂しさ、誰も見てもらえてない感、大切にされていない感、不甲斐なさ、不十分感、、、それらは私の中から生み出されていて、私はなんとかそれらを夫に埋めてもらおうとしていたのだ。

これは悪いことではないけれど、それに無自覚だと、相手を悪者にして関係性を壊す方向に行きやすい。

こうした心の傷を抱えている時、私たちはこの痛みに耐えられなくて、心から切り離す。けれど傷自体はあるから、時々出来事や相手の行動に反応して疼いてくる。傷が自分にあることに無自覚だと、相手のせいだと思ってしまうのだ。

だからあなたの愛する人とうまくやっていきたいと思う時、まずはあなたが自ら切り離した心の痛みを自覚して、自分とつながり直すことが大切だ。
あなたがあなたと切り離された関係の中で、誰かと繋がろうとしても大抵はうまくいかない。私が私と繋がらずに夫と繋がろうとしてうまくいかなかったように、いつまでも自分の心の痛みを相手のせいにして、相手にそれを償わせようとしてしまうのがオチだ。

*~*~*~

自分とつながる方法はシンプルだ。
それは(もう誰かを使わずに!)もう一人の自分を登場させて自分の最大の味方になることだ。

冒頭の私がもう一人の私に望んだように、目の前の傷ついた自分に対して、それはそれは本当に大切な親友を見る優しい眼差しで自分を眺めていき、一つの生命としてあなたが感じたこと、体験していることを愛と思いやりをもって見ていくのだ。

あなたが機嫌のよくなる気の利いいた言葉を投げかけ、落ち込んでいる時は、自分に寄り添い、どんなに素敵で大きな存在かを話して慰め、イメージの中で抱きしめ、

大変だったよね、悲しかったよね、その怒りは感じるのは当然だよ、
よく頑張ったね、よくやったね、辛かったよね、よく生き抜いてくれた

あなたに共感し、ねぎらう言葉をかけながら、

どんな言葉もどんな思いも、分け隔てなく、そう感じたこと、思ったこと、それらを受容していく。

あなたがあなたと分かり合えた時、それは一瞬だったとしても、体の感覚や周りの景色の見え方が変わってくる。それはものすごく優しくて日差しが心に差し込んできたように暖かく感じるかもしれない。それが何の味付けもしていない、ありのままの現実の姿なのだ。

最初はうまくいかない(笑)本当気持ち悪くてなんか嘘っぽい気がするかもしれない。そんな時はただ自分を眺めてみるということをするだけでもいい。眺めながらどんな気持ちを感じているんだろうと探ってみる。それだけでいい。その気持ちがわかったら、そう思っているんだねと自分で自分に言ってみる。

本当にしつこく言うけれど、どんな気持ちも自分が受け入れていくのだ。そしてこれをやっていくうちに気がつくかもしれない。一番自分を大切にしていない、自分の悪口ををいっぱい言って責めて叱咤激励して、怒っていたのは自分だった、自分を認めていないのは自分自身だったと。自分が自分をいじめていたと気付いた時、それを止めるボタン(選択肢)がやっと現れるのだ。

こうして自分を癒しながら私が私と繋がり始めた時、私は夫の本当の姿が見え始めてきたのだ。
それはオットがずっと私に示し続けてくれた、さりげない、けれどまっすぐな優しさ。私をいつも気遣う瞳。言葉では表されていないけれど、そうした彼なりの愛情のエネルギーがふわっと感じ取れるようになった。
それは彼から、そして彼を取り巻くものや私たちの住む家、そんな中からも醸し出されていた。

今まで物足りない、と思っていたけれど、十分に満たされるほどあり、
それはほんのりかすかなさりげない、けれど優しさに満ちた愛のエネルギーだった。


だからあなたも大丈夫。

安心して自分と繋がっていこう。
あなたはあなたに認められて愛されて受け入れられるのを待っている。
あなたに許されて、ごめんねと言われて、もういいよと言われるのを待っているんだよ。

そうしてあなたの世界をもう愛で満たしていい。


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