移住案内人という仕事 ③アンケートはしない。

アンケートはしない。
私は元々はグラフックデザイナー。その後色々転職したが、大手小売店で店員としての接客業をした時は店舗最短で表彰されて、接客業に向いていることを驚いた。モデル事務所のマネージャーをした時は、モデルの事を考えて
とにかく仕事を与えたいと頑張った。モデル価格も安くもしたので会社に怒られた。
この、会社の事は二の次で、働くモデルの気持ちになって動いたのは、後に移住相談員になったとき、移住施策をすすめる行政的思惑は全く無視し、移住希望者が相談中に、どれだけ「煩わしくなく、楽しく移住に向かえるか」といった部分に強く注目していることからも変わりがない。      

元々、人のことを考えるのが好きだった。
親友が多重の借金で困れば弁護士の所に行くまで説得したり、小売店では、耳栓を買いに来たお客様に、悩んでいる雰囲気から、何故、耳栓が必要なのですか?と話を聞いて、近所の騒音トラブルだと知った私は、耳栓を買うんじゃなくて、根本の解決をするために、ご近所と話し合った方が良い。と言った。
お客様は、いや〜言えない。という風なご様子で、私の一番オススメの耳栓を買って帰られた。こう書いてみると、結構ヤバイ変な店員である。
しかし、とにかく儲けは関係なく、お客様のご要望ごとに、最大限できることを見つけていたら、私に、指名でご来店されるお客様も増えて嬉しかった。
お客様や、仲間に何ができるかを想像する。

例えば、各自治体などが集まる移住相談会がありますが、お客様の立場に立って考えてみれば、軽い相談の気持ちの場合、個人情報や細かい取り調べのようなアンケートは鬱陶しい。
行政が統計や、傾向や動機を知りたいのはわかる。が邪魔だ。
お客様のご希望の事だけをして、良いご案内をして、ファンを増やすだけでいい。そんなアンケートをとる奴は、明日は起きるんじゃない。と、厳しく自分に言い聞かせるのであった。


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