第4章 高校2年生夏からのバスケ生活。

期待の代の夏が始まりました。

指導者がいないため、練習メニューはキャプテンが全て決めていました。

ディフェンスが得意で、技術と知識があった私はディフェンスフットワークの練習のみ練習メニューを組み立て欲しいと頼まれ、相当キツイメニューを作ってやっていたのを覚えています。

今まで、フットワークなどロクにやらなかった部員たちは悲鳴をあげていました。キャプテンが組む練習メニューも走るメニューばかりで、かなりキツかったです。でも、しっかりとした目標があって皆んなのベクトルは同じ方向を向いていました。今までにないくらい部活での一体感が出ていました。

この代で良かったと、初めて思いました。久しぶりの、達成感とやりがいのある部活でした。

夏休みが半分終わった8月の頭、毎年恒例の福島県での合宿がありました。地元の高校生のチームと練習試合が沢山組まれました。そこの、チームの1つは福島県ベスト16の強豪で、勝てるとは思いませんでしたが、奇跡的に勝つ事ができました。夏の前半でつけたディフェンスの足と走り込みのメニューがかなり成長し部員の半分以上が同じレベルにまで、ディフェンスが出来るようになったのです。

ここで、もう一度士気が高まりました。都の本戦に出れるのではないかと。

合宿が終わった後の、夏の後半の部活も一層やる気が入り、全力で汗を流す日々がとても気持ち良かったのを覚えています。

しかし、夏が終わって、最初の大会の都立工業大会、32校ほどが参加する小さい大会でしたが、2回戦負けをしました。

夏の練習、合宿で強豪校に勝てたのは何だったのか、そこまで強くない学校に負けて心をくじかれました。

そして迎えた10月の新人戦。目標は、4回勝ってベスト32で本戦出場です。

結果は、4回戦目で負けてしまいました。

あと一回勝てば目標達成でした。とても悔しかったです。

相手は、レベルの違う相手でした。僕らの代の新人戦は幕を閉じました。

ここから、冬の練習と春の大会、引退まで順調だったチームに亀裂が入っていくのです。

next soon.................................................................................................



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