才能があるとか、向いてないとか。判断するのは今じゃない。
世界的な歌手、チャーリー・プースの SNS を見ると、
彼が「ドアをギィーーっと開ける音」や「あっひゃっひゃと笑う声」から、音階を見いだして、次々と曲を生みだしていく様子が見える。
レディ・ガガは、名曲「Born this way」を10分かそこらで書いたらしい。
それだけを聞くと、やっぱ天才は、、(違うよな)と思ってしまう。
そんな彼らと、曲を生みだす過程すら思いつかない私とでは「持って生まれたセンス」が違うんだろうな、とも感じる。
彼らのインスタにも
などなど、コメントされていた。
だけど仮に、私が作曲をしてみたとして、彼らみたいに数分ですらすらと曲が生み出せなかったら、それはセンスがないってことに、なると思う?
彼らは「生まれながらに」数分で曲を生みだせる能力を、持っていたと思う?
————きっと違う。
だって、録音機材もなければ、編集ソフトの使い方も知らない中で、そんなことができるはずもない。
彼らだって、一から学んで、やって、やっていくうちに、気づけばすらすらと、生みだせるようになっただけで。
それまでに培った経緯があっての、今のすらすらなわけで。
だから例え、自分が作曲をしようとして、すぐにできなくても。できるわけがないと思ったとしても。
それはセンスがない、才能がないということには、ならないんじゃないか?
なのに、天才たちの今だけを見て、自分には到底できない。センスがちがう。生まれ持った才能が違う。と思ってしまう。
ちがう。比べるのはそこじゃない。
そうだよね、何もない私と、今の彼らなんか比べるべくもないじゃないか。
そこで落ち込むなんて、自分を見限るなんて、したらいけないよね。
彼らは、才能があったから今みたく、天才的に傑作を生みだせるわけじゃない。
それは生まれつきのものではなく、やっているうちに自然と生み出せるようになっただけ。
曲づくりに慣れて、機械の使い方で迷わなくなって、色んな素材に触れて、たくさんの蓄積したメロディがあるから、
すんなりと形にできるようになっただけだ。
その苦もなく生みだしているように見える姿だけをみて、「やっぱりちがう」「天才だ」と
自分と比べて、自分の素質をおとしめるようなこと、もうしなくていいね。
今、できなくても。
できるようになった人と、比べなくていい。
彼らだって、
最初からできたわけじゃないんだから。
自分の可能性の芽、
つぶさずにのこしておきたいね。
おわり。