水が溶けて朝は砂糖
汚れてしまった僕の代わりに
奇麗なまま泳ぐ貴女の吐く
バブルのひとつを壊してしまいたい
潜水艦と戦闘機の花言葉には
誰の産んだ卵が付いていて
とめどなく発熱する太陽の眼が開く
怒号怒号怒号怒号……降り注ぐように
ドアの隙間から吹いてくる春の香は
孤独の耳たぶの柔らかが新しく
堕天した命に雑な目をつけよう
なにが悲しくて貴女の目を盗んで
手帳に消えないペンで詩を書いて
また心が少し錆付こうとしている
マグカップの中の水は腐って汚濁し
夜は一定の冷気を宿したまんま
狂っていくように年をとる

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