霹靂

春、触れる
透明な流れ
沈みゆく空
虚の心臓
ゆっくりと
揺蕩い
柑橘の香りと
混ざって夏の
輪郭がぼやけて
ひまわり畑の遠い雲
まっさらで巨きな
胎児の頭のような
日向、翳りとともに
雷鳴が裂く晴れの隨

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