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【教育コラム】マスク社会の弊害

こんにちは はるのさわです。
ご覧頂きありがとうございます。



はじめに

文部科学省が日本の小中学生の約25万人が不登校であることを公表しました。
コロナ禍で不登校の子どもが前年比で5万人も増加しているのです。
マスクの着用、黙食、非接触など、様々な制限によって、子どもたちは学校空間で、心地よさや喜びを身体経験として感じる機会を激変させたのではないかと、ある教育者の方は懸念されています。

実際にはどんなふうに心と体に影響があったのでしょうか?
不登校への影響と併せて考えていきたいと思います。


マスク社会が子どもに与えた弊害


リスクその一



第一に、私たち人は目や耳から入ってきた情報を、これまでの経験で形成してきた記憶や知識と照らし合わせて理解していくのですが、この情報処理の土台となる大脳皮質にある視覚や聴覚や生後早期、特に生後数ヶ月から就学前位までに環境の影響が取り分け強く受けて発達します。

この限定された特別の時期を脳発達の感受性期といいます。感受性期は脳の場所によってそれぞれ異なります。

視覚野と聴覚野の感受性期にどのような環境で育つかが、これらの脳の場所の発達に大きく影響するのです。

マスク着用に話を戻すと、様々な人の表情を見たり聞いたりする経験、さらにはそれを自分で真似してみることが社会性を育むために重要となるのですが、マスク着用の日常化によって、子どもたちの学びの機会が激変しました。


「マスクしていても日本人は目でコミュニケーションするのが得意だから大丈夫」と言われていた方がいましたが大人でも難しいことが子どもたちにできるかと言えば甚だ疑問です。

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これから娘が生きていく社会が少しでも楽しいものになることを願い、やさしさの輪を広げようの活動をしています。未来の学び舎を模索し、AI、メタバース等を活用し教育をクリエイトして、今よりも子どもたちが生きやすく、楽しい毎日を過ごせるように未来の学びのプラットホームをつくります。