語彙を増やし、語彙力を高める、そしてその重要性①
語彙を増やし、語彙力をつけることは、国語を学ぶ上ではもちろんのこと、日常生活、社会生活のためにも、人生を豊かにするためにも、人間にとって絶対に必要なもことだと言えます。
今回は、読売新聞の記事を参考に、語彙力を増やす方法をシェアしたいと思います。
(読売新聞「先生の相談室 Q低学年で語彙 増やすには」(2020年2月12日〔くらし・教育〕面内「新聞@スクール」)
元北九州市の公立小学校の先生であった菊池省三先生(「アクティブラーナー」を育てる「成長の授業」で知られた方です)の実践です。
①「圧倒的な読書量」
→年間100冊は本を読む。図書館から2冊借り、1冊は家での毎日の30分の読書用とし、もう1冊は常に机の上に置いて隙間時間に読むという約束で、週に2回は図書室に通わせていた。
②「国語辞典などを常に机の上に置いておく」
→どの教科でも辞書を活用。
③「価値ある言葉(価値語)を身につける」
→考え方や行為を価値づける中で、プラスの言葉が増えていくと、言葉の力を子どもたちは実感し、自ら言葉を獲得しようとするようになる。
④「初めて知った言葉は使う」
→テレビ・本・人からその日初めて知った言葉を、その日のうちに使うことを奨励。
⑤「ありきたりの言葉は使わない」
→「微妙」「何となく」「普通」などの適当な言葉で済ませない指導。その気持ちや様子にぴったりの言葉をしつこく探させたり、内容を細かく説明させたりする。
これらは(特に①③④などは)、私が英会話教室に通っていた時に先生方から言われたことに重なります。日本人だから自然に国語が身につくというわけではないということです。外国人が外国語を学ぶような努力や新しい発見、学んだ言葉が通じたことの喜びを感じながら、語彙を増やし、語彙力をつけていくしかないということだと再認識させられました。
学校生活の全般で子どもたちと接する小学校の先生はもちろんですが、中学・高校でも国語の教員とその授業だけでなく、まさにHR担任が、各教科の先生が、学校生活のあらゆる局面で心掛けたいものだと思いました。
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なお、他者への共感や、自己の置かれた状況を理解し、受け入れ、歩を前に進めるための「ことば」の役割については、本ブログの4月5日の記事で自らの考えを述べました。
※Youtubeで動画にもまとめています。参考にしていただければ幸いです。
次回は、思考力を高め、変化の激しい現代を生き抜くための語彙力について、やはり特集記事を参考に考えてみたいと思います。
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