りんかくまつりぬい

仲の良い友だち宅にて、外は暑いしすることもないからってだらだらなんてことない話をしてた昼間。ふと何かに反射して映った自分の顔を見つけた。そういうときって映った顔、チラ見しちゃいますよね。顔になんか付いてないかなとか、前髪変になってないかなとか。そのとき一緒にいた友だちは変なところがあったら教えてくれるようなタイプなのですが。それでも無意識に確認しちゃいます。

それで、部屋に置いてある大きな姿見に映った自分をチラッと見たとき、太めの蜘蛛の巣みたいなものが顎に見えて、なにこれって思って、友だちの話も聞かずに鏡に注目した。近くで見てみると、自分の顔、というか輪郭が透明の糸で縫われていた。

これはまつり縫い？？と思った。
その瞬間、ポケットがまつり縫いされたままのスーツを着た男の人が電車にいたときの、後で気づいたら恥ずかしいだろうなっていう気の毒だな〜みたいな気持ちを思い出した。けど、今起こっている「気の毒」の対象は自分なんだと気づき、しかも20年間それに気づかなかったってこれは切腹ものだ！と思うくらい恥ずかしい気持ちになった。
(恥ずかしいという以前に気味悪いとか怖いとか思うべき。)

そこで、私は慌てて友だちにハサミを借りて、もうほんとに恥ずかしんだけどー、って笑いながら糸を切って自分の顔から取り除いた。そしたら急に自分の輪郭がぶよぶよ伸びだして、ブルドックみたいな顔になった。

何が起こったのか全然意味が分からないし、痛いわけでもないんだけど人生最大のミスをしたような感覚、取り返しのつかないことをしてしまった感はある。それを見ていた友だちの顔も、かなりまずいと言わんばかりって感じ、、声が出ない。


あーーー、なんで糸切っちゃったんだろーーー
人生終わったーーーーー…
なんで糸切ったんだろーーばかだーーー…
こんなの聞いてないよーーーーー知らないよ〜〜


っていうところまでの記憶。最近みた夢。
バッドエンドでした🥲