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富嶽百景を読んだ。やっぱり読書は楽しい。太宰は破天荒でメンヘラなイメージだったけど、意外とスマートで柔軟な人だな。富士山は幼少期に一度だけ、新幹線の窓から覗いたことがあったけれどよく覚えてない。よくわからなかったし。甲府、御坂、麓、いろんなところから見てみたいな。富士山。友人と酒を交わした夜の富士山の描写は綺麗だった。この世じゃないみたいな美しさ、お気楽な自分。富士山。先生と呼ばれるほどの苦悩はしたっていうところ、作品の中に自己開示を込めるのってすごい労力だから太宰も頑張った

    • すいすい

      ここ最近、とても快適に過ごせている。 ほんの数ヶ月前まで地の底に正の字を書きながら人生が終わるのを待っていたのに。 なにより環境が変わったと思う。人に会う機会が増え、責任感や少しの圧迫感を感じながら日々を過ごしている。思い返せば中学時代、学級代表や生徒会を心の底から楽しんでいたな。私の人生には必要な負荷なのだと思う。多少の不自由さは人間を活発にさせるなどしみじみ。 他にも、世界の捉え方が大きく変わった。今までは変容し続けようと過去を振り返って反省点を挙げていたが、変わらな

      • 何も見たくない。何も聞きたくない。どこにも行きたくない。何も感じたくない。ただ静かで平穏な空間にいたい。そう思って生きていたら、周りとの差に驚いてしまった。みんな毎週末どこかに出掛けてるんだ。バイトして、友達と遊んで、推し活して、話題のカフェや美術館へ行って、短期留学して、勉強して。高校入ってから3年間、本当に何もしてこなかった。後悔してる。死にたいくらい後悔してる。ずっと静かな場所を求めてた。家では怒鳴り声が飛び交っていて、誰一人として私の話を聞こうとしない。存在価値を見出

        • 8

          心の結び目がだんだんゆるんできていて、自分を本当の意味で大切にする方法がわかってきた。だけど、どうしても一人じゃ心細いときがある。慰めてほしいとき、許してほしいとき、笑い飛ばしてほしいとき、いっぱいある。隣に誰かいてほしいと思ってもそこに誰かがいることはない。生きるって難しい。ぶつ切りに孤独を突きつけられるの、どうにかなりませんかね。 ネトフリシリーズの「BEEF/ビーフ」を見終えた。同時並行で視聴したアンブレラアカデミーよりはハイペースで観れるようなものじゃなかったけど、

          つまらん

          最近は不眠拗らせて一睡もできないような日が多い。当然体調も悪く、万年便秘の私が腹を下している。飛んでもない虫が見えたり照らしてもない光が見えたりするので、幽霊の姿が見える日もそう遠くないな。 好きな芸人のラジオも好きな音楽も雑音になってしまって、常に無音を求めてる。風の音、雨の音、エアコンの音、犬の寝息、私の静寂を守れるのはこの音だけだ。柄にもない読書に手を出し、活字のつまらなさを再認識している。だけど、村上龍や中島らもは最高に面白い。輪郭を帯びない疑問でも浮かんだら検索バ

          つまらん

          青くさい

          なんとなく生きていたら、人生18年目に突入していた。 稀有な色だからという理由でラベンダーのランドセルを選んだ、あの陽キャ心はここ数年で綺麗さっぱり無くなった。反動だか衰退だかよく分からんが、最近は漠然とした憂慮や畏怖をよく感じる。将来への不安であり、社会の規範に規制されることの不満である。あやふやで切ないだけの「大人」という概念に上手く嵌るよう急かされる日々、あとどれだけ苦しめば大丈夫になれるんだろうか。 見つかりっこないツチノコを校庭で探した昼下がり、大きくなったら一

          青くさい