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マリモのSDGs

水の中に沈んだ苔玉の様な可愛いマリモですが、成長した個体が群生しているのは世界でも北海道の阿寒湖しかなく、環境省が絶滅危惧種にしていしています。

このマリモの調査をしている釧路市教育委員会によると、マリモは地球の北半球の約220ヶ所の湖や池に生息しています。

以前は、日本の阿寒湖以外にアイスランドのミーバトン湖(日本から約8000km)にも成長したマリモが群生していましたが、ミーバトン湖の富栄養化により2013年には群生が消失してしまっています。

湖の富栄養化は農薬や生活排水が原因なため、これも人間の手による希少な生物の消失の例です。

研究によると阿寒湖とミーバトン湖のマリモは同じ遺伝子を持っており、マリモを食べたり体に付着した状態で、渡り鳥が海を渡ることで広まったと考えられています。

また世界各地のマリモの遺伝子を検査した結果、マリモの祖先型は日本でのみ確認できたため「日本の固有種」であることが分かりました。

さらに、2021年12月1日の神戸大と釧路市教育委員会の発表によると、医療用のMRIでマリモの内部構造を調査した結果「年輪がある」ことが判明しました。これらのマリモの成長メカニズムの判明により今後のマリモの保護や育成の技術が発展することが期待されています。

阿寒湖のマリモの群生エリアも、20世紀の間に環境破壊で4ヶ所から2ヶ所に減ってしまったとのことですが、研究により群生が回復して欲しいですね。

私が子供の頃に、父が北海道旅行のお土産に買ってきてくれたマリモ(造藻)は、水を頻繁に替えて光合成をさせてもあまり成長しませんでした。しかし、私たち兄弟を何年にも渡って楽しませてくれました(^^) StaySDGs!!
#sdgs  #マリモ #陸の豊かさ 

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