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世界最悪の大気汚染会社

南アフリカの国営電力会社Eskom(エスコム)は、研究機関CREAによると石炭火力発電により2020年に大気汚染物質の二酸化硫黄を190万トン排出しました。

この数字は、世界最悪の大気汚染を引き起こしている会社だということです。

日本でも高度成長期には、大気汚染が深刻な問題で二酸化硫黄は公害病の四日市喘息の原因物質でもありました。

そこから40年以上にわたり、石炭の燃焼効率を高めたり環境対策技術の開発などの努力を行ってきた結果、2020年における日本の全石炭火力発電による二酸化硫黄排出量は6万5千トンで、Eskomの約30分の1です。

Eskomは石炭火力発電所から排出される二酸化硫黄などを排煙処理するプラントの導入を計画していましたが、2020年にも200億ランド(1,440億円)以上の赤字となったことを発表しており、プラントの導入は見送られました。

さらに南アフリカ政府から、大気汚染物質の排出量についての規制緩和も拒絶され八方塞がりの状態です。

南アフリカでは停電や電気の供給制限も常態化しており、SDGsの「目標7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに」についても市民は危機に瀕しています。

国営企業にも関わらず世界最悪の汚染を垂れ流しているという状況は、日本だと考えられない事態です。
南アフリカでもエネルギー政策は国の根幹となる政策ではありますが、気候変動に対する国際的な視線は無視できないため、国では無く「Eskom」という企業を意図的に悪者に仕立てているショーかもしれないと思います。StaySDGs!!

#sdgs  #大気汚染 #最悪 #石炭火力 #staysdgs

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