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SDGsウォッシング
SDGsウォッシングとは、「企業がSDGsの目標達成に意味のある貢献をしていないにも関わらずSDGsに取り組んでいるという姿勢を公表すること」です。
このSDGsウォッシングには、「意図的なものと過失(無知)によるもの」があります。
しかし、いずれの場合にもSDGsの取り組みにはコストや労力を必要とするものが多く、実際に有効な取り組みを行っていないにも関わらずSDGsのポジティブなイメージだけを盗むのは許されることではありません。
World Business Council For Sustainable Development (WBCSD)の調査によると、メンバー企業の79%が何らかのSDGsの目標に対しての取り組みを行なっていることを表明していましたが、実際にゴールの達成に有効な取り組みができている企業はたった6%でした。
架空のSDGsウォッシングの例をあげてみると、「ある会社が大気汚染を減らすための、工場の排気処理システムを製造販売しているが、そのシステムの製造過程で利用している材料の生産は児童労働により行われている」という様なケースです。
企業は自社が掲げるSDGsに貢献する取り組みについては、プロセスやライフサイクルの全体に対してSDGsに対する貢献と加害について検討する必要があります。
そして前述の例の様に害を与えている部分があった場合には、その内容についても調査を行った上で貢献度の方が高いことを合わせて情報公開することで、SDGsウォッシングを防止できます。
また過失によるSDGsウォッシングとしては、企業がSDGsについて17の目標の表面的な意味だけを捉えて「取り組んでいる」と表明してしまうケースがあります。
架空の例をあげると、「私達の企業では日々、新技術の開発をしているので "目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう" に取り組んでいます」というケースです。
「目標9 産業と技術革新の基盤を作ろう」はSDGsを採択した各国の政府に対して、強靭な社会インフラの構築と技術革新を進める経済政策の推進を求めており、一企業が達成しうるものではありません。
過失によるSDGsウォッシングを防ぐためには、目標単位で取組を掲げるのではなく、目標の中の169のターゲットを理解する必要があります。
さらに、ターゲットに対しての進捗をモニタリングするための232の指標についても自社の取り組みとマッピングした上で公表すべきだと思います。
私の様な怠惰な普通のおじさんが日々、SDGsについて調べ考えて記事を書いているのはSDGsウォッシングにならないかと心配ですww StaySDGs!!
#sdgs #ウォッシング #おじさん