ストロングゼロ|月15万円の自炊日記#108
消えたフリーライター
5年近くお世話になっていたフリーライターさんから、もううちの会社の仕事はしたくないと、編集者さん経由で断られた。
編集者さんが電話しても出ないので、理由はわからないらしい。
私の対応に原因があるのではないかと心配したが、何十本も取材をお願いしてきたなかで、最後の取材で大幅に原稿を書き直したのが自尊心を傷つけたのか? これまで澱のようにたまっていた鬱憤が爆発したのか? 本人以外わからない。
編集者さん曰く、以前も連絡がとれなかった時期があったらしいので、気にしなくていいと言われた。
イヤならイヤでいいんだけど、去り際が子どもっぽい。
後味の悪いお別れにモヤモヤした。
今週はそばつゆが余っていたので、卵とじをつくった。
ストロングゼロ
来週、新幹線で読もうとAmazonでアンソロジーを購入。
最初の短編『ストロングゼロ』だけ読んでみた。
水準以上の容姿をもち、高度な教育を受け、聡明で、世間体のいい職にも就いている女性なのに嵌ってしまう沼。
いや、解像度が高く、副次的に物事を考える人だからこそ、変なモノや面倒な人に肩寄せしてしまうのだろうか。
新聞でも依存症について度々取り上げられているが、「ストロングゼロ」はもはや飲料名称だけではなくなく、現代病を示す季語なのかも。
金原ひとみさんの本は久しぶりだが、相変わらずグサグサ胸に突き刺ささってきた。
ちなみにお父さまの金原瑞人さんが翻訳したサマセット・モームの『月と6ペンス』は、もう翻訳自体が一つの芸術だと思った。
父娘ともに天才。
いいなぁ。凡人は天才のつくった芸術をありがたく鑑賞させていただくよ。
noteの記事でもストロングゼロを日常的に飲んでいる方は多いようだが、私は未経験だ。
そもそも、フルーツ味のお酒が好きではないし、以前、気まぐれで檸檬堂の9%を飲もうとしたら、夫に止められた。
そして、小説を読んで、絶対に手を出すまいと心に決めた。
お酒は好きだけど、おいしいお酒が好きなわけで、酔えればなんでもいいわけじゃぁない。
ソファーを捨てる
13年連れ添ったソファーがかなりへたってきていたので水曜日に粗大ごみに出した。
部屋のサイズのわりにデカすぎたので、捨てたら部屋が広く感じた。
写真に映っているテーブルはunicoで買ったアカシアの木でできたダイニングテーブル。
これがものすごく気に入っているので、同じくunicoのシリーズでベンチソファを注文した。
受注生産なので、時間がかかるため、それまでは、ひとり掛けのリクライニングチェアとスツールで代用するが、なんにも不自由していない。
そもそも、あのソファーは要らなかったのではないかと思われる。
夫がほぼ毎日寝落ちしていたFrancFrancのソファー。
夜中に爆音のイビキで起こされるたび、憎しみの矛先は罪のないソファーに向けられた。
これからは背もたれのないベンチだから寝るのは困難だ。
長い間ありがとうね。バイバーイ。
雨の日の洗濯
雨の日が続くので、木曜・金曜日は、夕食のあと、コインランドリーに乾燥しにいった。
そんなに広くない店内には5-6人のお客さんがいて、みんなスマホを見ていた。
お風呂も入って、ご飯も食べて、お酒も飲んだあとにコインランドリーまで行くのはちょっとめんどくさいが、同じように梅雨の時期の洗濯問題に悩まされている同志を見ているとちょっと楽しい。
このコインランドリーは若い男子も多いが、きちんと洗濯してて、なんかおばさん、関心しちゃった。
洗濯、料理、掃除スキルの高い男子こそ日本の宝だ。
ガスの乾燥機でバスタオルがふっかふかになり、私はもうイヤなことは忘れた。