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「子供ほしかったな」と思えた日。
1、「子供ほしかったな」と思えた日
私は41歳。10年以上、躁鬱と向き合い、やっと寛解して断薬もできました。今は少しずつ働きながら、旦那さん(結婚はしていないけれど、私にとっては旦那さん)と暮らしています。
そんな私が、最近やっと受け止められるようになったことがあります。
それは—— 「子供、産みたかったな」 という気持ち。
2、「子供いらない」と言っていた過去の私
私はずっと「子供はいらない」と言っていました。
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理由はいろいろあります。
・お金があれば、病気になっていなければ、結婚していたら、もしかしたら産まれていたかもしれないけれど、現実的に無理だったこと。
・もし産んだとしても、私の病気が子育ての負担になることが明白だったこと。
・子供が心身ともに健康に生まれる保証がないこと。
・健康でない子を育てるのは、健康なお母さんでも大変なことだから、私には無理だろうと思ったこと。
だから「子供いらない」と言い続けていました。
でも、35歳を過ぎたあたりから、心境が少しずつ変わり始めました。
3、「女性としての体」が終わることへの戸惑い
「私の体は、女性としての体は、あと数年で終わる——」
そんなことを急に思うようになりました。
子供はいらなかったはずなのに。
私は頭でちゃんと理解していました。「現実的に考えて、子供を産むのは無理」 だと。でも、心の中に空虚感が広がっていくのを感じました。
「いやいや、私は子供を産める状況じゃないし」と自分に言い聞かせながらも、「生物としての私」 にぽっかりと穴があいたような感覚がありました。
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この時、初めて 「私の人生って、しんどいことばかりだったんだな」 と思いました。
私は躁鬱の最中、誰にも言わずに一人でどうにか乗り越えたことがたくさんありました。
一緒に暮らしている旦那さんにも、母にも、話していないことが山ほどあります。
「自分のことをかわいそうだなんて思ったら、支えてくれている人に申し訳ない」
そんな気持ちがあったから、いつも 「鬱も経験のひとつ」「私は恵まれている方だ」 と思うようにしていました。
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でも今になって思うんです。
あの時の私は、「無理やり前向きにする」時期を通らないと、本当の自分の気持ちを受け止めることができなかったんだと。
4、「事実」と「感情」を分けて考えられるようになった今
今の私は、「事実」と「感情」を分けて考えることができるようになりました。
事実 → 私は子供を産むことがなかった。もう産むことはない。だから、その方向で人生を設計している。
感情 → 「本当は、旦那さんとの子供がほしかったな」と思っている。
「女性って不思議だな」と思います。
まさか自分がこんなにハッキリと 「子供ほしかった」 と思える日がくるなんて。
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そして驚いたことに、「子供ほしかったな」と素直に思えた途端、心がすごく軽くなったんです。
ずっと自分の中にしまい込んでいた「本音」を、やっと認めることができたからかもしれません。
自分の気持ちを 「そんなこと思っちゃダメ」 と押さえつけるのではなく、ただ 「そう思ってるんだね」と抱きしめてあげる。
それだけで、こんなにも心が軽くなるなんて。
5、「35歳くらいから、女性は何かしら考え込む時期がある」
私は最近、こんなふうに思います。
35歳くらいから、女性はどういう立場にいても、何かしら考え込む時期があるんじゃないか。
それが「子供を産めない体になっていくこと」への戸惑いだったり、後悔だったり、納得だったり。
もちろん、私には「こうしたらいいよ」とアドバイスできるような立場ではありません。
でも、もし今「子供ほしかったな」と思っている人がいたら——
無理に気持ちを押さえつけなくてもいいんじゃないかな、と思います。
事実は事実として受け止めることができても、感情はまた別の話。
もしこの記事を読んで、何か思うことがあったら、コメントで聞かせてください。
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