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日本のサウナは暑すぎる?

あけましておめでとうございます。
いつの間にか年が明けて、2022年になっていました。サウナの施工業者の方と話していて、ふと思ったことがあるので書いてみました。

日本のサウナ施設に慣れてくると何も思わなくなっていましたが、「家にサウナを作る」という話を友達にすると、「サウナって熱くて苦しいから苦手」という反応が結構返ってきます。

言われてみれば、確かに最初は同じことを思っていたかもしれません。あの熱さに耐えられるのって、その後の水風呂とか、休憩とかの気持ちよさを知っているからできるのであって、あの熱さにだけ耐えろと言われても耐えられませんよね。

サウナが苦手だった人でも、フィンランドで入ってみたら気持ち良くてハマったという話はフィンランドに行ったことのある日本人からはよく聞く話です。
また、フィンランドに住んだことがある人の多くは、「フィンランドに旅行に行ったらサウナには絶対入るべき」というようなことを言うと同時に、「日本のサウナとはちょっと違って入りやすい」ということも主張してきます。

個人的な経験では、現地のサウナは公衆サウナも家庭のサウナも日本に比べると驚くほど熱くありません。ホテルのサウナなんて、誰もいないときに入ると、むしろ寒さを感じるくらいです。そのくらい、サウナ室自体の温度は高くありません。

では、なぜサウナで暖かいのかというと、ここにたどり着いた人の多くは既にご存知かと思いますが、ロウリュと呼ばれる、蒸気を浴びることによって体感温度を上げているのです。

日本のよくあるサウナのような、90ºC以上の呼吸も苦しいくらいの熱さに耐えた後、水風呂に飛び込んで・・・というルーティーンは確かに気持ち良いし、爽快感があります。施設によっては100ºCを超える設定になっているところや、110ºCのスペシャルデーがあるなど、初心者にはハードルの高いものもあります。

一方、フィンランドサウナの気持ちよさはこれとは少し違うように思います。フィンランドサウナは、熱い蒸気を浴びる気持ちよさロウリュの音の気持ちよさ、そしてサウナや休憩中の会話など、日本とは少し違う部分で気持ちよさを感じているように思います。現在はコロナの影響で、現地でも会話が楽しめるのかはわかりませんが、少なくともコロナ前はホテルのサウナに入っていると、知らない他の利用者と会話が始まるなんてことはよくありましたし、それが楽しかったりするわけです。

どちらが良いとから優れているというわけではないのですが、どちらに重きを置くかは自宅にサウナを作る上で結構重要なポイントのような気がします。

フィンランドのサウナを意識して作っているメーカーはひたすら高温よりもやや低めの温度でロウリュを楽しむ方向で、日本のサウナを意識しているメーカーは90度や100度といった高温で爽快感を求める方向(?)なのではないかと勝手に思っています。最近は自宅にサウナを設置する方も増えているようですが、Twitterなんかで情報を見ていると、「110ºCまで上げてみた」というような強者もいるようで、サウナやストーブの選択を間違えると思っていたのとは違うサウナ体験になってしまいそうです。

例えば、メトスのサウナはグラフで温度と湿度が示されています。それによると、60ºCから90ºCくらいまで対応しているようで(さらにコントローラで具体的に温度設定可能)、低めの温度から高めの温度まで幅広く楽しめるようです。

メトスプライベートサウナ
(出典:http://metos.co.jp/products/sb/privatesauna/images/11mpsGraph.jpg

フィンランドサウナジャパンは詳しいことがわかりませんが、業務用の説明の雰囲気から察すると、高温をウリにしているように見えます。MISA(泉興産)はフィンランドからの輸入というだけに、60ºCくらいに設定すると一番ロウリュが楽しめるというような説明を受けました。実際、そのくらいがおすすめだそうです。ただし、60ºCにしかならないわけではなく、100ºC近くまで温度も上げることもできるので、実際には高温にして使っている方も多いという話を伺いました。

フィンランドのようなサウナの楽しみ方をしたい私としては、やや低めの温度でロウリュを楽しみつつ、一緒に入っている人との会話も楽しみたいと思っています。また、サウナが苦手だと思っていた友人にも楽しんでもらえたらそれも嬉しいことです。詳細を決定するまでの間に、そこまで深く考えてはいなかったのですが、改めてこの段階になって気付いたのでまとめてみました。今後、自宅サウナを作る方の参考になれば幸いです。


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