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知恵をひろい、歌をおくる。波のページに耳をすませる。本の向こう側にひろがる、あこがれの風景へ。サウダージ・ブックスは「旅」と「詩」と「野の教え」をテーマにする出版社です。文学やアートの本を刊行しています。 オンラインショップでは、サウダージ・ブックスおよびトランジスター・プレスの本、関連商品を販売しています。 www.saudadebooks.com

  • 茸の耳 鯨の耳【国内送料無料キャンペーン実施中!】

    詩集 茸の耳 鯨の耳​ 著者 ミシマショウジ 発行 トランジスター・プレス 定価 1800円+税 80ページ B6判 ペーパーバック 装丁 川邉雄 初版発行日 2024年11月30日 ISBN978-4-902951-11-0 紹介文 耳は 草に生まれる 白い草に露の ひかりに踊り踏まれた靴と大地に 耳は生まれる 胸に糸玉をもって生まれてきた 百本 千本 一万本の糸だ 夜の夜を twinkle twinkle 胞子を飛ばし菌糸を織って虹の 鯨が空を泳ぐころ 土の下ではおおきな錦の布が広がる (「夏至 一」より) 究極的には、詩との関係は混沌との関係だと思う。…混沌、それはパンだ、パン生地だ。こねられる、そして、こねる。混沌が歌うのは、舞うのは、悼むのは、われわれだ。その思考に驚き、笑い、救われるような気がし、感動する。 ——管啓次郎「混沌のために」より 夏から冬へ。深い夜の中、野性の音に耳をすませ、世界の傷を夢想する。パンを焼き、詩を書くビート詩人。待望の第3詩集! 解説=管啓次郎、栞文=ヤリタミサコ、小笠原博毅 ​ 目次 ​序にかえて 茸の耳 鯨の耳  夏至  冬至   ​用語人名解説 混沌のために 管啓次郎 ​​ 著者紹介 ミシマショウジ 兵庫県で自家製酵母パン店 ameen's oven を営む。パンを焼き、詩を書く。『現代詩手帖』2017 年10 月号の特集「詩と料理」に作品が掲載。詩集に『Ghost Songs』(黒パン文庫)、『パンの心臓』(トランジスター・プレス)。共著に『敷石のパリ』(トランジスター・プレス)、『舌の上の階級闘争』(リトルモア)など。友人たちと『詩の民主花』を発行し、朗読会をおこなっている。

    1,980円

  • 小さな声の島【国内送料無料キャンペーン実施中!】

    随筆集 小さな声の島 著者 アサノタカオ 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 136ページ 46判変形 ペーパーバック 装丁 納谷衣美 初版発行日 2024年4月7日 紹介文 ◎宮崎智之さん評(渋谷のラジオ「BOOK READING CLUB」2024.8.15) 《ことばを受け継いでいく、未来に託していく随筆》 https://open.spotify.com/show/1vbxFmO1tujPxuZFW9AeC2 ◎大森皓太さん評(『地平』2024.7) 《風を感じる本》《著者が旅と暮らしの中で受け取ってきた「さびしい」という言葉は、まさにそうしたうつくしさを放つ詩の言葉である》 戦争、疫病、異常気象。ふと顔をあげれば、日々の暮らしにさす死の影がますます濃くなる暗い時代がそこにある。花にも歌にも詩にも、この暗さを明るさに変える強さはない。……個としてははかなく弱くても、種のいのちがあまねくつづいていく、そのつよさを信じたい。あまねくつづいていくものに根ざす詩のことば に、美しさに、心とからだをやわらかく広げて待機していたい。 ——アサノタカオ 本書より 旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震える君に教える。 サウダージ・ブックスの編集人である著者が雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイを集成し、未発表の台湾紀行も収録。家族の歴史について、移動と定住について、小さな声を守る詩のことばについて、本のかたわらで考える随筆集。 ​ 目次 プロローグ——旅と詩、五冊の本 1 家族のはじまり 台湾への旅、沈黙への旅 2 旅することと住まうこと ひそやかな約束 アナーキー・イン・ザ・小豆島 ここではない、どこかの港へ 血の繫がりや地域の繫がりは大事ですか? 3 小さな声の島 聴こえてくる声を待ちながら——永井宏 『幼年画』のことなど——原民喜 蔵書返却の旅——塔和子 山尾三省をめぐるふたつのエッセイ 「牛」と「らば」と「烏」、生きのびるうつくしいものたち エピローグ——幕なしのダンス 後記 ​ 著者紹介 アサノタカオ 編集者。1975年生まれ。2000年から3年間ブラジルに滞在し、日系移民の言語生活に関する人類学的調査に従事。その後、東京と香川の出版社を経て独立。現在はサウダージ・ブックスの編集人をつとめるほか、文学・人文社会・アートなどの領域で仕事をしている。著書に『読むことの風』(サウダージ・ブックス)など。明星大学、二松学舎大学非常勤講師。

    1,980円

  • 【PDF版】「知らない」からはじまる 10代の娘に聞く韓国文学のこと

    【新装版】 インタビューとエッセイ 「知らない」からはじまる ——10代の娘に聞く韓国文学のこと 著者 (ま)&アサノタカオ 発行 サウダージ・ブックス 定価 900円+税 116ページ 46判変形 ペーパーバック 装丁 納谷衣美 紹介文 ◎ 斎藤真理子さん評(小泉今日子さんのポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん #50」2022.03.21) 《10代の人から見るとチョン・セランのことばがこういうふうに伝わるんだ、という。……「後から来る者たちはずっと賢いんだ」というのをこの一冊で味わった》 https://hontonokoizumisan.303books.jp/ep/50#content 「未知の世界を発見する喜びは、いつも知らないものたちの冒険心からはじまる」。サウダージ・ブックスの編集人で韓国文学ファンである父親が、K - POPが好きな10代の娘に話を聞いてみた。憧れのソウルを旅行したこと、韓国の小説を読んだこと。隣の国のカルチャーを追いかける親子の、少しミーハーで少しきまじめな証言を一冊に。インタビュー&エッセイによる韓国文学ガイド。 購入者特典の付録冊子には、(ま)&アサノタカオ「私たちは読みつづけている」を掲載しています。 《作者のチョン・セランには、いまの韓国はそう簡単に幸せになることが許されない暗い時代だっていう考え方があって、暗ければ暗いほど、小さな希望に光を感じられるっていうことなんじゃないの?   だから……ホ先生が通りすがりの子どもに運を分けてあげたいと思うちょっとしたエピソードにもあたたかい価値が生まれるんだと思う。》 ——(ま)「ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある」 本書より もくじ はじめに ——「知らない」からはじまる旅と読書 アサノタカオ Ⅰ インタビュー ま&アサノタカオ 「バンタン食堂」で会ったお姉さんは、とてもフレンドリーだった ——BTS聖地巡礼その他 1 距離みたいなものがなくなってメンバーが身近な存在に ——BTS聖地巡礼その他 2 この「むなしさ」は自分と同じ「世界線」にある ——チェ・ウニョン『ショウコの微笑』 ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある ——チョン・セラン『フィフティ・ピープル』 思いを話したいと願うようになったから「ことば」が出てきた ——ファン・インスク『野良猫姫』 背負いきれないものを背負っている人たちが何かを封印して生きている ——キム・エラン『外は夏』 問題の原因は目に見えない感情や気持ち、人と人の関係にある ——チョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』 非日常のあとの日常を普通に生きていく人を描くこと ——チョン・セラン『屋上で会いましょう』 Ⅱ エッセイ 心の矢印が、ぐっと朝鮮半島のほうに傾いた アサノタカオ 忘れられたものたち、忘れてはならないものたち ——ファン・ジョンウン『ディディの傘』 アサノタカオ わからない世界で自分を生きる ——チョン・セラン『声をあげます』 (ま) おわりに ——親子という境域(ボーダーランズ)で話を聞く アサノタカオ 著者紹介 (ま) 2004生まれ。高校生(執筆当時)。K - POPファン、韓国語を勉強中。 アサノタカオ 1975年生まれ。大学卒業後、2000年からブラジルに滞在し、日系移民の人類学的調査に従事。2009年よりサウダージ・ブックスの編集人をつとめながら、現在はフリーランスで編集と執筆の仕事をしている。著書に『読むことの風』(サウダージ・ブックス)、共著に『韓国文学ガイドブック』(黒あんず監修、Pヴァイン)。

    990円

  • 「知らない」からはじまる 10代の娘に聞く韓国文学のこと

    【新装版 完売しました】 【新装版】 インタビューとエッセイ 「知らない」からはじまる ——10代の娘に聞く韓国文学のこと 著者 (ま)&アサノタカオ 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 116ページ 46判変形 ペーパーバック 装丁 納谷衣美 初版発行日 2022年1月27日 新装版発行日 2023年7月1日 紹介文 ◎ 斎藤真理子さん評(小泉今日子さんのポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん #50」2022.03.21) 《10代の人から見るとチョン・セランのことばがこういうふうに伝わるんだ、という。……「後から来る者たちはずっと賢いんだ」というのをこの一冊で味わった》 https://hontonokoizumisan.303books.jp/ep/50#content 「未知の世界を発見する喜びは、いつも知らないものたちの冒険心からはじまる」。サウダージ・ブックスの編集人で韓国文学ファンである父親が、K - POPが好きな10代の娘に話を聞いてみた。憧れのソウルを旅行したこと、韓国の小説を読んだこと。隣の国のカルチャーを追いかける親子の、少しミーハーで少しきまじめな証言を一冊に。インタビュー&エッセイによる韓国文学ガイド。 購入者特典の付録冊子には、(ま)&アサノタカオ「私たちは読みつづけている」を掲載しています。 《作者のチョン・セランには、いまの韓国はそう簡単に幸せになることが許されない暗い時代だっていう考え方があって、暗ければ暗いほど、小さな希望に光を感じられるっていうことなんじゃないの?   だから……ホ先生が通りすがりの子どもに運を分けてあげたいと思うちょっとしたエピソードにもあたたかい価値が生まれるんだと思う。》 ——(ま)「ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある」 本書より *新装版では、表紙のデザインを変更しています。 もくじ はじめに ——「知らない」からはじまる旅と読書 アサノタカオ Ⅰ インタビュー ま&アサノタカオ 「バンタン食堂」で会ったお姉さんは、とてもフレンドリーだった ——BTS聖地巡礼その他 1 距離みたいなものがなくなってメンバーが身近な存在に ——BTS聖地巡礼その他 2 この「むなしさ」は自分と同じ「世界線」にある ——チェ・ウニョン『ショウコの微笑』 ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある ——チョン・セラン『フィフティ・ピープル』 思いを話したいと願うようになったから「ことば」が出てきた ——ファン・インスク『野良猫姫』 背負いきれないものを背負っている人たちが何かを封印して生きている ——キム・エラン『外は夏』 問題の原因は目に見えない感情や気持ち、人と人の関係にある ——チョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』 非日常のあとの日常を普通に生きていく人を描くこと ——チョン・セラン『屋上で会いましょう』 Ⅱ エッセイ 心の矢印が、ぐっと朝鮮半島のほうに傾いた アサノタカオ 忘れられたものたち、忘れてはならないものたち ——ファン・ジョンウン『ディディの傘』 アサノタカオ わからない世界で自分を生きる ——チョン・セラン『声をあげます』 (ま) おわりに ——親子という境域(ボーダーランズ)で話を聞く アサノタカオ 著者紹介 (ま) 2004生まれ。高校生(執筆当時)。K - POPファン、韓国語を勉強中。 アサノタカオ 1975年生まれ。大学卒業後、2000年からブラジルに滞在し、日系移民の人類学的調査に従事。2009年よりサウダージ・ブックスの編集人をつとめながら、現在はフリーランスで編集と執筆の仕事をしている。著書に『読むことの風』(サウダージ・ブックス)、共著に『韓国文学ガイドブック』(黒あんず監修、Pヴァイン)。

    1,980円

  • じたばたするもの

    エッセイ集 じたばたするもの 著者 大阿久佳乃 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 176ページ 46判変形 ペーパーバック 装丁 納谷衣美 初版発行日 2023年3月21日 紹介文 ◎『AERA』2023.7.10 《コロナ禍での孤独のなか生の実感もたらした米文学》《海外が舞台の詩や小説の紹介だからこそ、視界を遠くに広げられる》 https://dot.asahi.com/articles/-/195430 ◎太田有紀さん評(「神奈川新聞」2023.7.9) 《生き続けるための読書》《ささくれ立った著者の心を「ぶつからせてくれた」作品への純粋な思い》 ◎「中日新聞」2023.6.2 《米国文学”発見”エッセー集/コロナ禍中の自身と「共振」》《大半を占めるのが、今まで読んでこなかった米国文学。ひかれる理由があったという》 https://www.chunichi.co.jp/article/703854 ◎ヤリタミサコさん評(『抒情詩の惑星』) 《心の初期微動を捉える》《忖度などという妖怪みたいな言葉を軽々と蹴飛ばして進む爽やかさ(!)に、ブラヴォーと言いたい》 https://poetry2021.webnode.jp/ 《私の好きな小説の主人公に共通しているのは欺瞞やごまかし、半端な妥協に溢れているにもかかわらず平気な顔をして回り続ける世界への苛立ちを持っていることだ。苛立つのはそれが変わるのをどこかであきらめきれていないからだ。そしてこの間違った回り方をしている世界に馴染むまいとし、じたばたする》 ——本書より ソール・ベロー、スタインベックから、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチまで。現代作家の小説や詩から、北米先住民の口承文学まで。J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公ホールデンに自分を重ねる大学生で文筆家の著者が、アメリカ文学や海外文学を読みながら、《生活すること・生きること・感じること》について綴った18編のエッセイを収録。 各エッセイの末尾には、読書案内として、本書で紹介したアメリカ文学・海外文学などの本の情報を掲載しています。 目次 はじめに 情けない人々 ——ソール・ベロー『この日をつかめ』 鮮やかな乾き ——スタインベック『赤い小馬』 私たちの引っ越し ——リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』 帰る場所を求めて ——セアドー・レトキーの詩 ホールデン・コールフィールドに捧ぐ ——J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 最近読んだものの周りうろうろしつつ東京に一人暮らししてる友人に向けて ——マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』 他人という「気」 ——ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』 離れる ——パヴェーゼ『月と篝火』 鏡 ——カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』 まだ消えていない炎のこと ——カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』 一人の中の多数の人間 ——マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』 「もの」そのものへ ——W・C・ウィリアムズの詩 ぶらつく詩人 ——フランク・オハラの詩 孤独と優しさ ——エリザベス・ビショップの詩 それがこれです ——ガートルード・スタインの「自伝」 根を求める ——金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』 (私たちの)願いのこと ——トニ・モリスン『青い眼がほしい』 親愛なる私(たち)へ ——アドリエンヌ・リッチの詩 おわりに 著者紹介 大阿久佳乃(おおあく・よしの) 2000年、三重県鈴鹿市生まれ。文筆家。2017年より詩に関するフリーペーパー『詩ぃちゃん』(不定期)を発行。著書に『のどがかわいた』(岬書店)、月刊『パンの耳』1〜10号、『パイナップル・シューズ』1号など。

    1,980円

  • 流れゆくもの 屋久島、ゴア

    旅行記 流れゆくもの ——屋久島、ゴア Floating Being: Yakushima, Goa 著者 宮脇慎太郎 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 92ページ(1色80ページ、カラー12ページ) B6判 並製 装丁 川邉雄 初版発行日 2022年9月30日 紹介文 屋久島、そしてインド・ゴア。自分自身の音楽体験に導かれるようにして訪れた2 つの土地。そこで出会った風景と人々に向き合ってあらためて思い知ったのは、三省さんのいう「深い悲しみと 豊かさ」だったかもしれない。 旅は終わった。メロディーとリズムは鳴り止んだ。しかし静けさの中で流れは続く。アフターパーティーは始まったばかりだ。 ——宮脇慎太郎 1960年代に「部族」と称するコミューン運動を起こした詩人・山尾三省のことば、そして「ゴアトランス」などの音楽とダンス。香川在住の写真家・宮脇慎太郎がパンデミック以前の屋久島、そしてインド・ゴアへの旅を記録したトラヴェローグ(紀行)。 「Experience is everything」。ローカルからローカルへと渡り歩きながら、影響を受けたカウンターカルチャー/ヒッピーカルチャーの源流を訪ねる途上で、人々や自然と濃密に触れ合った経験を自己省察的に語る。生きることの悲しみとは、豊かさとは——。 屋久島およびインドで撮影したカラー写真も収録。 目次 Side A: Road to Yakushima Side B: Road to Goa あとがき 著者紹介 宮脇慎太郎(みやわき・しんたろう) 写真家。瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン、専門学校穴吹デザインカレッジ講師。1981年、香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。大学在学時より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。2009年、東京から高松に活動の拠点を移す。2020年、香川県文化芸術新人賞を受賞。写真集に『霧の子供たち』『UWAKAI』(サウダージ・ブックス)ほか。 https://www.shintaromiyawaki.com/

    1,980円

  • 宮脇慎太郎写真集 UWAKAI

    【初刷 完売しました】 宮脇慎太郎写真集 UWAKAI 著者 宮脇慎太郎 発行 サウダージ・ブックス 定価 3800円+税 112ページ(カラー98ページ、1色16ページ) A4判変形 上製 装丁 大池翼 初版発行日 2022年4月30日 紹介文 2015年の春から2021年の夏までの約6年間、四国の南西部を断続的に旅した。そこは透明度の高い宇和海に面し、リアス式海岸が続く美しき最果ての地。 海に山々が突き出す平地の少ない地形に人々は石を積み上げ、集落や段々畑を作ってきた。どんな場所であってもここで生きていく——時を経ても崩れない石垣は、そんな意志を無言で体現しているように思えた。 宇和海で出会う人々はすべてをおおらかに受け入れ、たくましく生きる者が多かった。…日本では少子高齢化の加速によって、将来消滅する自治体も少なくないと言われている。しかしそれでもこの地でこの海で、人は生き続けると信じたい。 ——宮脇慎太郎 本書より 四国・宇和海に面するリアス式海岸の風景と、ローカルに生きる人びとの姿。「辺境」と呼ぶにふさわしい土地に漂う、圧倒的にリアルなものでありながら、ことばで表現するのが難しい「精神性」を、「光」を捉えたい——。 瀬戸内国際芸術祭公式カメラマンである写真家・宮脇慎太郎が、愛媛・佐多岬から高知・沖の島まで宇和海海域をめぐる6年間の旅を記録した作品集。地域の伝統行事や「鹿踊り」など祭りの写真を含む93点のカラー作品、書き下ろしのエッセイ「うらかたの光」を収録。 購入者特典のリーフレットには、サウダージ・ブックス編集人アサノタカオのエッセイ「蔵書返却の旅——塔和子さんのこと」を掲載しています。 目次 序 UWAKAI うらかたの光へ 宮脇慎太郎 写真作品リスト 【推薦のことば】 森のエウリディケがワタツミの神と出逢うところ 世の果ての小さな入り江に船が入ってゆく リアスの襞がほんの一瞬ゆれて静まる 時は永遠をいたましく刻むように流れた けれど新しい人よ 嘆いてはいけない 光の下 きみが歩を進めるたび  その湿った音が過去と未来のすべてを連れてくる けっしてかわらないものがあるという希望 媼の皺深い掌には不ぞろいの真珠 幼子の瞳には薄緑色のアコウの実 ——今福龍太(人類学者・批評家)「UWAKAIの光に寄せて」 著者紹介 宮脇慎太郎(みやわき・しんたろう) 写真家。瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン、専門学校穴吹デザインカレッジ講師。1981年、香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。大学在学時より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。2008 年、東京から高松に活動の拠点を移す。2020年、香川県文化芸術新人賞を受賞。写真集に『霧の子供たち』『UWAKAI』(サウダージ・ブックス)ほか。 https://www.shintaromiyawaki.com/

    4,180円

  • 今日という日を摘み取れ 渋谷敦志写真集 Carpe Diem Photographs by Atsushi Shibuya

    今日という日を摘み取れ 渋谷敦志写真集 Carpe Diem Photographs by Atsushi Shibuya 著者 渋谷敦志 発行 サウダージ・ブックス 定価 ​2800円+税 320ページ A5判 並製 装丁 納谷衣美 ​初版発行日 2020年11月3日 紹介文 【著者が第4回笹本恒子写真賞受賞】 突然、降りかかった未知のウイルスによる感染症の世界的流行(パンデミック)という災禍が、人と人とを物理的にも精神的にも引き離すいまこそ、「ここではないどこか」へ臆さずに移動し、他でもない「あなた」と対面する営みを写真行為の出発点にすえなおし、意志を持って「人びとのただ中へ」と踏み込むことの意義を問い直したいと思う。 ——渋谷敦志「人びとのただ中へ」本書より 「人と人とのあいだに分断する境界線を引くのではなく、共にいられる場所を開いていくことはできないだろうか——」。世界各地の紛争や飢餓や児童労働、災害の現場を取材し、どんなに困難な状況の中でも生きようとする人間の尊厳を撮影してきた写真家の集大成となる作品集。アフリカ、アジア、東日本大震災以後の福島、ヨーロッパの難民キャンプなどを旅しながら、人間を見つめ、人間から見つめ返されるまなざしの十字路の情景を記録した、約220点の写真と4編のエッセイを収録。 タイトルは、古代ローマの詩人ホラティウスの名言「今日という日を摘み取れ Carpe Diem」より。 目次 人びとのただ中へ 012 Ethiopia 014 Palestine 036 Osaka, Japan 046 China 056 Angola 070 Cambodia 094 Indonesia 112 East Timor 122 隔離の中の生 132 Brazil 140 Bangladesh 148 Thailand / Myanmar 160 Bangladesh 178 Nepal 184 Pakistan 198 まなざしの十字路 208 Fukushima, Japan 214 Somalia / Kenya / Ethiopia 226 Rwanda / Burundi 242 Uganda 252 South Africa 262 South Sudan / Uganda / Ethiopia / Kenya 270 Sudan 284 Nigeria 290 Greece 300 旅のスケッチ——2019.8—2020.9 311 著者紹介 渋谷敦志(しぶや・あつし) 1975年大阪生まれ。写真家。立命館大学産業社会学部、英国London College of Printing 卒業。高校生のときに一ノ瀬泰造の本に出会い、報道写真家を志す。大学在学中に1年間、ブラジルの法律事務所で働きながら本格的に写真を撮りはじめる。大学卒業直後、ホームレス問題を取材したルポで国境なき医師団主催1999年MSF フォトジャーナリスト賞を受賞。それをきっかけにアフリカ、アジアへの取材をはじめる。著書に『まなざしが出会う場所へ——越境する写真家として生きる』(新泉社)、『回帰するブラジル』(瀬戸内人)、『希望のダンス——エイズで親をなくしたウガンダの子どもたち』(学研教育出版)。共著に『ファインダー越しの 3.11』(原書房)、『みんなたいせつ——世界人権宣言の絵本』(岩崎書店)などがある。JPS 展金賞、視点賞などを受賞。現在は「境界を生きる人びとを記録し、分断を越える想像力を鍛えること」をテーマに世界各地で撮影を続けている。

    3,080円

  • 【PDF版】読むことの風

    随筆集 読むことの風 著者 アサノタカオ 装画・本文イラスト nakaban 発行 サウダージ・ブックス 定価 900円+税 46判変形 128ページ 装丁 納谷衣美 紹介文 固有の時間を生きるひとりのことば。それを自分自身の内にも探してみようと思い立った。すると、旅と読書の記憶に行き着いた。ことばの通じない異国を旅すること、知らない内容の書かれた本を読むことは、慣れ親しんだ世界から切れて、ひとりきりになるさびしさをともなう。しかしそのさびしさと引き換えに、ぼくは未知の世界へつながる喜びを得たのだった。 ——アサノタカオ 本書より 「旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震えるきみに教える」。サウダージ・ブックスの編集人である著者が書籍や雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイ、コラム、フィールドノートに記したことばを集成。ひとりになって自分自身を見つめ直す時間のなかで、世界や他者につながることの意味を問いかける随筆集です。 目次 本を読む夜が深く極まるとき 1 本から遠く離れて 読書論 散文 本から遠く離れて ひとりになること 愛する人たちとの絆を切って 散文 本屋さんに行くと沈黙がある 小さな声が小さな字にくっついて 京都の善行堂で 本を書いたことのないぼくに 散文 「自由」の風からの贈り物 主人のない夜の本小屋では 散文 書を持って、海へ出よう カバーを外して、中身をぶん投げ 文字に当てていた指が 海は、ひらかれた書物に似ている 散文 コーヒーと椅子、そしてことばのろうそくたちと ことばが見つからない 本を読むことが苦しみとなり 2 君のものではない、世界の声に耳をすませろ 旅の短章 散文 君のものではない、世界の声に耳をすませろ サンパウロから州の西に向かう 必要最小限の生活用品 ジャングルの巨木から切り出した数本の柱が 夜の通り雨が降りはじめた 散文 霧のなかの図書館で 出発前日に大雨が降り 「世界の秘密を知るために」 雲ひとつない星空の下で 散文 そしてダラダラはゆく 飛行機が南の島の上空にさしかかり 散文 群島詩人の十字路で耳をすませて 散文 詩と夜空にかがやくもの 3 読むことの風 散文 読むことの風 海に向かって、石ころを投げる あとがき 著者紹介 アサノタカオ 1975年生まれ。編集者。大学卒業後、2000年からブラジルに滞在し、日系移民の人類学的調査に従事。2009年よりサウダージ・ブックスの編集人をつとめる。

    990円

  • 読むことの風

    【2刷 完売しました】 随筆集 読むことの風 著者 アサノタカオ 装画・本文イラスト nakaban 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 46判変形 128ページ ペーパーバック 装丁 納谷衣美 初版発行日 2020年10月21日 2刷発行日 2022年5月31日 紹介文 固有の時間を生きるひとりのことば。それを自分自身の内にも探してみようと思い立った。すると、旅と読書の記憶に行き着いた。ことばの通じない異国を旅すること、知らない内容の書かれた本を読むことは、慣れ親しんだ世界から切れて、ひとりきりになるさびしさをともなう。しかしそのさびしさと引き換えに、ぼくは未知の世界へつながる喜びを得たのだった。 ——アサノタカオ 本書より 「旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震えるきみに教える」。サウダージ・ブックスの編集人である著者が書籍や雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイ、コラム、フィールドノートに記したことばを集成。ひとりになって自分自身を見つめ直す時間のなかで、世界や他者につながることの意味を問いかける随筆集です。 購入者特典の付録には、夏葉社の島田潤一郎さんとの対談「ことばは個人的なちいさな声を守るもの」を掲載しています。 *2刷では、表紙のカラーを変更しています。 目次 本を読む夜が深く極まるとき 1 本から遠く離れて 読書論 散文 本から遠く離れて ひとりになること 愛する人たちとの絆を切って 散文 本屋さんに行くと沈黙がある 小さな声が小さな字にくっついて 京都の善行堂で 本を書いたことのないぼくに 散文 「自由」の風からの贈り物 主人のない夜の本小屋では 散文 書を持って、海へ出よう カバーを外して、中身をぶん投げ 文字に当てていた指が 海は、ひらかれた書物に似ている 散文 コーヒーと椅子、そしてことばのろうそくたちと ことばが見つからない 本を読むことが苦しみとなり 2 君のものではない、世界の声に耳をすませろ 旅の短章 散文 君のものではない、世界の声に耳をすませろ サンパウロから州の西に向かう 必要最小限の生活用品 ジャングルの巨木から切り出した数本の柱が 夜の通り雨が降りはじめた 散文 霧のなかの図書館で 出発前日に大雨が降り 「世界の秘密を知るために」 雲ひとつない星空の下で 散文 そしてダラダラはゆく 飛行機が南の島の上空にさしかかり 散文 群島詩人の十字路で耳をすませて 散文 詩と夜空にかがやくもの 3 読むことの風 散文 読むことの風 海に向かって、石ころを投げる あとがき 著者紹介 アサノタカオ 1975年生まれ。編集者。大学卒業後、2000年からブラジルに滞在し、日系移民の人類学的調査に従事。2009年よりサウダージ・ブックスの編集人をつとめる。

    1,980円

  • 【在庫僅少】宮脇慎太郎写真集 霧の子供たち Photographs by Shintaro Miyawaki Children of the Mist

    【在庫僅少】 宮脇慎太郎写真集 霧の子供たち Photographs by Shintaro Miyawaki Children of the Mist 著者 宮脇慎太郎 発行 サウダージ・ブックス 定価 2200円+税 108ページ(カラー92ページ、1色16ページ) A5判横 並製(PUR製本) 装丁 納谷衣美 初版発行日 2019年11月1日 紹介文 【著者が2019年度香川県文化芸術新人賞受賞】 明日を生きる者よ、このすべてを受け継ぎなさい。 霧の風景はそう私たちに告げる。 私たちは、光を求めてゆく霧の子供なのである。 ——今福龍太(人類学者・批評家) 本書より 瀬戸内国際芸術祭公式カメラマンである気鋭の写真家・宮脇慎太郎が、日本三大秘境のひとつとされる徳島県祖谷(いや)の風景とそこに生きる人々を記録した写真集。 四国最深部の天空の集落であり、平家落人伝説で知られる山里の光と影、そのはざまを流れるものを写した『曙光』の刊行から4年。この間も著者は祖谷へ通い続け、ローカルの風景に向けられるそのまなざしは一段と深くなっています。本書は、前作『曙光』をもとにしつつ、『曙光』刊行後に著者がこの地で撮影した写真を増補分として追加し、「祖谷の光 編」「祖谷の人 編」の2部構成による新たな写真集として編集したものです。 著者のエッセイと特別寄稿として人類学者・批評家の今福龍太氏の詩を掲載、国内外の読者を対象に全編日英併記しています。 もくじ Contents 祖谷の光 編 The Light of Iya Valley エッセイ 曙光 宮脇慎太郎 The Light of Iya Valley Shintaro Miyawaki 写真作品リスト The List of Photographs 祖谷の人 編 The People of Iya Valley 後記 宮脇慎太郎 Afterword Shintaro Miyawaki 著者紹介 宮脇慎太郎(みやわき・しんたろう) 写真家。瀬戸内国際芸術祭公式カメラマン、専門学校穴吹デザインカレッジ講師。1981年、香川県高松市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。大学在学時より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。2008 年、東京から高松に活動の拠点を移す。2020年、香川県文化芸術新人賞を受賞。写真集に『霧の子供たち』『UWAKAI』(サウダージ・ブックス)ほか。 https://www.shintaromiyawaki.com/

    2,420円

  • 叢書 群島詩人の十字路 ジット・プミサク+中屋幸吉 詩選

    【2刷 完売しました】 著者 ジット・プミサク、中屋幸吉 編者 八巻美恵 発行 サウダージ・ブックス 定価 1200円(税込) 118ページ B6変型判 ペーパーバック ​装丁 加藤賢一 初版発行日 2012年12月25日 紹介文 1966年、群島は歌をうたった。 遠く離れながら、力強く呼び交す島とシマの声。「叢書 群島詩人の十字路」第3弾、若くして逝った、タイと沖縄の詩人による共著。ウェブマガジン「水牛」とのコラボレーション。 《死んでしまった詩人を通してこうした言葉だけが何度も私のところにたどりつく。詩人とは少しだけ抽象のほうに傾いている存在なのだろうか。だから自死したり殺されたりすることがより多いのかもしれない。生きかたによって自死したり殺されることがあっても、生きているときにはよりよく生きていくことを考えるしかない、と詩人たちはおしえてくれる。》 ——八巻美恵「今日という昔」本書より 目次 今日という昔(八巻美恵) I ジット・プミサクの遺したもの 荘司和子 ジット・プミサク詩選 牛鈴によせる恋歌 故郷の呼ぶ声 奇奇怪怪 ”自分のためのタンブン” この手で築く地上の楽園 シャムの魂(ウインヤーン・サヤーム) II あまりにも沖縄人である僕 上京日記(62・3~9)(抄) 中屋幸吉 中屋幸吉詩選 名前よ立って歩け 深みゆく喪失の季節 青春の片隅で 歌を唄いたい 沈黙の底辺から (65年5月25日の日記より) 最後のノート 年譜

    1,200円

  • 叢書 群島詩人の十字路 マイケル・ハートネット+川満信一 詩選

    【2刷 完売しました】 著者 マイケル・ハートネット、川満信一 編者 今福龍太 発行 サウダージ・ブックス 定価 1200円(税込) 108ページ B6変型判 ペーパーバック ​装丁 加藤賢一 初版発行日 2010年9月18日 2刷発行日 2011年9月11日 紹介文 多言語の海峡をさまよう舌。遠く離れながら力強く呼び交わす島とシマの声。「叢書 群島詩人の十字路」第2弾、アイルランドと沖縄・宮古島出身の詩人による共著。 《群島のうえを吹き荒れた歴史と文化の衝突と混濁の暴風雨が、すべてをまきこみ、あらゆるゴミを掃きだし、天地を洗い清めたあと、世界を貫く群島のヴィジョンへと至る曇りのない詩が、即興の声としていま響きわたろうとしているのです。このカケロマ島にも。宮古島にも。アイルランド島にも。》 ——今福龍太「マイケル・ハートネットから川満信一へ」本書より 目次 マイケル・ハートネットから川満信一へ カケロマのアシャゲにて 今福龍太 I なぜゲール語で書くのか? マイケル・ハートネット マイケル・ハートネット詩選 硫黄 わたしは火山のように激しかった あの芝居がかったキス 英語への別れ(抄) 私は舌 ポートレート ミソサザイの首飾り II パナリのつぶやき 多元語を財産として 川満信一 川満信一 詩選 ブルー ブルース 風 隔絶した異界への導き フサのタぺストリー チェジュの海風(年老いた海女のうた) ロルカよ! おまえ M・ハートネットへのオマージュ 年譜

    1,200円

  • 叢書 群島詩人の十字路 アルフレッド・アルテアーガ+高良勉 詩選

    【4刷 完売しました】 著者 アルフレッド・アルテアーガ、高良勉 編者 今福龍太 発行 サウダージ・ブックス 定価 1200円(税込) 106ページ B6変型判 ペーパーバック ​装丁 加藤賢一 初版発行日 2009年12月1日 4刷発行日 2011年9月11日 紹介文 魂の血族(カルナル)としての群島詩人。遠く離れながら力強く呼び交わす島とシマの声。「叢書 群島詩人の十字路」第1弾、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)と沖縄の詩人による共著。 《父祖と民族の土地に深く根ざしつつ、出奔と流浪の衝動に抗うことができず、錯綜した人生の経路のなかで、土着と移動のあいだの張力を測りながら島渡りをつづける一群の詩人がいる。私がここで「群島詩人」と呼ぼうとするのは、そんな意識の島々が浮沈をくりかえす茫漠たる多島海を偶さか自らの故郷として生まれ落ちた詩人たちのことだ。》 ——今福龍太「編者から読者へ」本書より 目次 編者から読者へ 今福龍太 I チカーノの場所 アルフレッド・アルテアーガ アルフレッド・アルテアーガ詩選 カント・プリメーロ シ(X)カーノの時(X)空間 NW6 ヨーロッパの小さな海 ネット・ラグーナ 水で書かれた作品 わが学びの光明 II バガスマ・バリオ・バランガイから 高良勉 高良勉詩選 老樹騒乱 手水 スールー海 ガマ(洞窟) 玉城 バリオから讃歌を アルフレッド・アルテアーガーへ 年譜 あとがきにかえて

    1,200円

  • パンの心臓 Corazón del pan

    詩集 パンの心臓 Corazón del pan 著者 ミシマショウジ 定価 1600円+税 80ページ(1色72ページ、カラー8ページ) B6判 並製 初版発行日 2021年3月11日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-10-3 紹介文 パン屋に爆弾を落とすな パン屋を攻撃するな そこには旧式の大きなオーブンがあり そこには一週間ぶりに届いた小麦粉の袋があり そこにはガタガタ音をたてて回るミキサーがあり…… ——ミシマショウジ「シリアのなんとか大統領へ」 Corazón=コラソン、魂ともハートとも愛とも。 死んでいった者とともにパンのひとかけ食べるように、ひとつづつ詩を書いて一冊に。 彼らはいつも私たちとともにいて声を、それはひかえめなものだとしても、それでもなお何かを言っているように思うから、そしていつもすでに私たちは彼らとともにいるのだと思うから。 自家製酵母パン屋 ameen's oven を営む詩人ミシマショウジの詩集。15篇の作品を収録し、10点のカラー写真と4点のモノクロ写真(広本雄次撮影)、さらにバスク語版「シリアのなんとか大統領へ」(金子奈美訳)を掲載。 付録「カラベラの栞」には小笠原博毅(カルチュラル・スタディーズ)、鋤柄史子(翻訳研究)のエッセイも。 目次 コックコートは重くて肩がこる 手の祈り みえないから、そして雨は核種に凝結してふる カラベラ・リテラリア calavera literaria ガイコツの歌 Velvety Dark Chocolate 熊 トランスフォルミスモ 茸の耳 アンフラマンスの紐文字 湿度80% 温度28℃ 一つは少なすぎるが二つは多すぎる 石炭袋星雲群 ヴォイスビートの少年 シリアのなんとか大統領へ Shiriako ez-dakit-zer-presidente jaunari 金子奈美(バスク語訳) 注記 著者紹介 ミシマショウジ 製パン店 ameen's oven 店主。酵母を醗酵させながら詩を書く。友人たちと『詩の民主花』を発行。詩集に『敷石のパリ』(共著、トランジスタ・プレス)、『Ghost Songs』(黒パン文庫)。 https://www.kuropanbunko.com/

    1,760円

  • 敷石のパリ カラフルなざわめきの足音へ

    詩集 敷石のパリ ——カラフルなざわめきの足音へ Traversée de Paris 著者 清岡智比古、ミシマショウジ、佐藤由美子、管啓次郎 定価 1600円+税 104ページ B6判変型 並製 初版発行日 2018年12月22日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-09-7 紹介文 ◎菊地信義さん評(「毎日新聞」2019.5.12) 《4人の詩と写真6枚を綴ったノート。はしなくも本の素肌に触れる、そんな印象をまとわせる小粋な文庫版》 おぼえているかい? そこはパリから北へ北へ進んだ 大陸の果てにある海辺の街だった 子どもたちがヒラヒラと飛び回る 黄色い蝶の群れを追いかけていた 波の音すらしないような あの穏やかな薄い水色の海が どこまでも遠くに続く街だ…… ——佐藤由美子「蝶の記憶」より しずかな朝のモンパルナスで セルジュが歌っている しずかな秋の朝にむかって つぶやくように、ささやくように…… ——管啓次郎「モンパルナス/パリについて」より パリ5区ブシュリー通りにシェークスピア・アンド・カンパニーという書店があります。この書店のアーカイブを担当する方からのある問い合わせがきっかけとなって、4人の詩人が集まり『敷石のパリ』が生まれました。今年(2018年)は mai 68(パリ5月革命)から50年。mai 68当時、シェークスピア・アンド・カンパニーは学生たちをこっそり匿っていたことでも知られています。 フランス・パリへの旅の追憶を綴った22篇の作品、6点の写真(北井晴彦撮影)を収録。焼失前のノートルダム寺院を記録した写真は貴重なものに。 本書に収録した佐藤由美子の詩を抜粋し、写真を追加した冊子『パリの下水道』(B6判、40ページ、並製)の付録とともにお届けします。刊行記念の付録、NU☆MAN 制作の栞は品切れとなりましたので、ご了承ください。 目次 清岡智比古  四季を運ぶ  パリのモハメッド かく語りき  イノサン 無垢なるものたち  ベルヴルへ パリで『世界』を見た日に  ランビュトー通り 午前三時 ミシマショウジ  パヴェ 敷石  パンデムエルト 死者のパン  カトリーナ  カトリーナと若者  セーヌ河によせて くじら 佐藤由美子  黄色い灯台  パリの下水道  蝶の記憶  蟻の頭のクスクスに捧げる詩  Loさんと散歩 管啓次郎  パリについて   モンパルナス   セーヌ 1   セーヌ 2   ガラス都市 1   ガラス都市 2   犬遊び   カルチェ・ラタン 著者紹介 清岡智比古(きよおか・ともひこ) 『東京詩』(2009年)は、「詩人たちの東京をモチーフとした詩を、東京という都市の「地誌」として作りだそうという試み(吉本隆明)である。詩集に『きみのスライダーがすべり落ちるその先へ』(2014年)。また映画論『パリ移民映画』(2015年)、都市論『エキゾチック・パリ案内』(2012年)がある。明治大学理工学研究科総合芸術系教授。 ミシマショウジ 「詩は万人によって作られなくてはならない」というロートレアモンの言葉をもって、黒パン文庫を主宰。詩の朗読、ライブなど、友人たちと言葉と音を持ち寄りざわめきの夜を過ごす。『Ghost Songs』『詩の民主花新聞』などの zine を発行。製パン店 ameen’s oven 店主。 佐藤由美子(さとう・ゆみこ) ビート・ジェネレーションの作家や詩人の影響を受け、詩や物語を書き始める。グラフィックデザイナーのしのやま小百合と二人で art up poetic butterfly という本やことばをテーマにしたアート活動、カフェ・ラバンデリアを拠点にトランジスタ・プレス(一人+猫)の出版活動もしている。 管啓次郎(すが・けいじろう) 詩の主題は以下の通り。地下風水と人間社会、地形および気象と人の気分、そして人間と動物との関わり。詩集に『Agend’Ars』4部作(2010—2013年)、『数と夕方』(2017年)、英文詩集に『Transit Blues』(2018年)がある。『斜線の旅』で読売文学賞受賞(2011年)。明治大学理工学研究科総合芸術系教授。

    1,760円

  • 喫茶茶会記 〈profile 1〉

    エッセイ 喫茶茶会記 〈profile 1〉 企画・編集 福地 史人 定価 2400円+税 194ページ 46判 上製  初版発行日 2017年12月23日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-08-0 紹介文 ここに出入りする人たちのプロフィールが本になった、ここは綜合藝術茶房、喫茶茶会記、「道は場なり」と老子の言葉を借りれば、さまざまな芸術が出逢う交差点、五感の触れあいに魂も震えるスクランブル交差点、そうここは四谷の喫茶茶会記…… ——PANTA(頭脳警察) これがジャズだ!  「たとえ天下人でも一旦、にじり口をくぐればすべて平等な人間になる」という利休の精神を受け継ぎ喫茶茶会記が命名されてから十年が過ぎた。抹茶が出てきそうな店名でも、実はジャズ喫茶であり、喫茶室の奥の扉を開けばライブスペースが広がっている。この摩訶不思議な異空間、綜合藝術茶房である喫茶茶会記に出人りする人々は実に個性的だ。その様々な分野の個性あふれる面々が、学歴や受賞歴でなく、己の人生と表現を描写し文章化したプロフィールが一冊の本にまとまった。頁をめくるごとに、現代に息づく茶の湯の熱い自由精神が、静かなる炸裂り広げる。 目次 能見誠 田中悠宇吾 Primary Jazz Server 大原とき緒 成瀬紀子 伊藤満彦 大野慎矢 白石雪妃 成田正延(成田屋古漫堂) 喜多尾浩代〔ほか〕

    2,200円

  • ギンズバーグが教えてくれたこと 詩で政治を考える

    エッセイ ギンズバーグが教えてくれたこと ——詩で政治を考える 著者 ヤリタミサコ 本体1600円+税 80ページ 46判変形 上製 初版発行日 2016年9月27日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-07-3 紹介文 ◎堀部篤史さん評(「ケトル」VOL.33) 《著者翻訳による5編の詩とその細部に及ぶ解説を添えたポケットサイズの非常に美しい上製本。本書を読んで、なぜクラッシュとギンズバーグが共鳴したのかがよくわかった》 Truth may be hard to find but Falsehood's easy 真実を見出すことはむずかしいけど 偽りは簡単だ ——アレン・ギンズバーグ スリーマイルアイランドの原発事故以前に原発反対を唱えて線路に座り込み運動をしたアメリカの詩人ギンズバーグ。プルトニウムへの鎮魂歌、全体主義への警鐘……。ギンズバーグの詩を通して政治を考える。 著者訳によるギンズバーグの詩を5編収録し、また北井晴彦の写真、Painter Kuroのアート作品も掲載しています。 目次 はじめに 1 ギンズバーグの警鐘は 2 プルトニウムへの鎮魂歌 3 ギンズバーグがCIAの裏資金とブッシュを批判する 4 東南アジア史を知らされず、現代のアジアを知らない日本人 5 全体主義への警鐘 ヤリタミサコのあとがき 参考文献 著者紹介 ヤリタミサコ 詩人。北海道岩見沢市朝日炭鉱の生まれ。明治学院大学と東洋英和女学院大学大学院で、アメリカ現代詩と女性学を学ぶ。ビートやフルクサス、詩とアートの評論、カミングズやギンズバーグの訳詩、ヴィジュアル詩、音声詩など多数。靉嘔・塩見允枝子作品とフルクサスのピース演奏、ヨーコ・オノ作品翻訳など。 著書・訳書(共著共訳を含む)に『ビートとアートとエトセトラ』『詩を呼吸する』『カミングズの詩を遊ぶ』『メ ディアと文学が表象するアメリカ』『そのままでいいよ。。——ジャック・ケルアックと過ごした日々』『北園克衛の詩と詩学』 アレン・ギンズバーグ Allen Ginsberg 1926年6月3日—1997年4月5日。アメリカの詩人。ジャック・ケルアックとともにビート文学の代表的存在。ニュージャージー州パターソン生まれ。コロンビア大学卒業後、ウォルト・ホイットマンの詩から影響を受け、現代社会における自己疎外を描いた代表作「吠える」を、1955年サンフランシスコのシックスギャラリーで初めて朗読したのち、一躍ビートジェネレーションの雄となる。「カディッシュ」「アメリカの没落」「白いかたびら」など、母との葛藤、現代文明批判、生と性と死など深いテーマを考察する詩を発表。クラッシュやポール・マッカートニーらとライブ朗読も。

    1,760円

  • News from Nowhere 01: Loser's Paradise in Brooklyn

    英語詩画集 News from Nowhere 01: Loser's Paradise in Brooklyn 著者 Yumiko Sato 絵 Chiaki Tagami 翻訳 Sulejman Brkic 定価 1000円+税 32ページ(カラー) B7判 中綴じ(日本語版冊子付) 初版発行日 2015年10月 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-06-6 目次 This is Losers' Paradise(自分自身でいる人々のための場所) The Statue of Liberty fro Smith 9th. Street(スミス・ナイン ストリートからの自由の女神) Bridge to Losers' Paradise(パラダイスへの橋) My Favorite Place to Have an Ice Cream(アイスクリーム休憩の特別の場所) Keep Your Coins, I Want Change(お金はいらない、欲しいのは変革) In the Town of Black Cats(黒猫のいる街) Morning Gray(グレイッシュな朝) Birth of sounds(音が生まれる場所) In the City, In the Rain(雨の町) Collect Moments(一瞬のコレクター) The Brooklyn Commune(ブルックリン・コミューン) I was Here(私はここに) There are no lonely dreams here(ここには孤独な夢はない) Did you hear the sounds of snow falling?(雪の降る音、どんな音?) 著者紹介 田上千晶(たがみ・ちあき) イラストレーター。成城大学国文学科卒業後、セツ・モードセミナー卒業。2001年、ザ・チョイス年度賞受賞。書籍、広告などの媒体で活動中。 佐藤由美子(さとう・ゆみこ) ビート文学に影響を受け、一人出版のトランジスタ・プレスを立ち上げる。新宿2丁目にある「カフェ・ラバンデリア」の運営メンバーの一人。アメリカの本と雑誌の情報誌『アメリカン・ブックジャム』や『12 water stoies magazine』 の創刊に携わり、ともに副編集長をつとめる。共著に子どもの洋書の書評集『キッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』等。

    1,100円

  • 新約ビート・ジェネレーション

    【初刷 完売しました】 エッセイ 新約ビート・ジェネレーション 著者 北口幸太 定価 1600円+税 240ページ B6判変形 並製  初版発行日 2014年7月18日 発行 トランジスタ・プレス ISBN978-4-902951-05-9 紹介文 「ビートとは何だろう」というインタビュアーの質問に対してケルアックが、「ビートとは共感かな……」と答えていたことを思い出す。 「共感すること」。これこそが、偶然の出会いを形作っているのかもしれない。… こういうように共感する人たちが共にみるイメージが集まることで、目に見えない共和国のようなものができているのかもしれない。私のような一人出版が、これからしていかなければいけないのはそのイメージをパッチワークのように集めていく作業で、そのイメージを地図にして、見えない共和国を探っていくことだ。 ——佐藤由美子「見えない共和国」 本書より 第二次世界大戦後のアメリカに現れた文学集団、ビート・ジェネレーションについて考察。ビート・ジェネレーションとアメリカ社会の関係、彼らが示した道、残した作品などについて分析する。トランジスター・プレスの代表で詩人の佐藤由美子のエッセイ「見えない共和国」を収録。 目次 はじめに 第1章 ビート・ジェネレーションとは 第2章 1950年代のアメリカ社会(政治/外交、人種問題と黒人文化、経済、文化、アメリカ文学[1945~1969]) 第3章 ビート・ジェネレーションを探求する(Thinking ビート・ジェネレーション、戦後ビートはなぜ生まれたか?、ビートニクな人々、『路上 On The Road』) 第4章 ビート・ジェネレーションが与えた影響--60年代へ次の世代へ 第5章 1970→NOW 最後に ある日の出来事(山崎裕) 新約ビート・ジェネレーションに寄せて(黒田正和) 見えない共和国(佐藤由美子) 著者紹介 北口幸太(きたぐち・こうた) 関西大学大学院社会学研究科卒。大学在学中にビート研究に没頭、現在に至る。日々勉強、日々探求し、フットボール、音楽をこよなく愛する。マンキュニオンであり、マンチェスター・シティのファン。

    1,760円

  • チェのさすらい

    【初刷 完売しました】 エッセイ チェのさすらい 著者 ラモン ・チャオ 翻訳 エビハラ ヒロコ イラスト ヴォズニャック 定価 1500円+税 144ページ A5判変形 並製  初版発行日 2011年10月9日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-04-2 紹介文 ラジオ・フランスから激動の現代史を見つめてきたラモン・チャオ。ミュージシャンのマヌ・チャオの父、ジャーナリストのイグナシオ・ラモネの盟友としても知られるガリシア人作家が、チェ・ゲバラの人生をドン・キホーテの遍歴と比較したユニークな手法で語る。 目次 プロローグ イグナシオ・ラモネ 自転車「ポデローザ(怪力)号」に乗って 自転車「ポデローザ(怪力)2号」に乗って 一つの冒険の終わり 番外編 ラモン=チェ=ドン・キホーテ 検閲 年譜 著者紹介 ラモン・チャオ Ramón Luís Chao Rego 作家、ジャーナリスト。1935年7月21日、スペインのビラルバ(ガリシア州)に生まれる。1955年、スペイン政府の奨学金を得てパリに音楽留学。1960年、音楽批評担当としてラジオ・フランスに入社。ラジオ・パリのガリシア語放送のディレクターを務める。1967年、Luis López Álvarez と共に制作した『De la Bastilla a Moncada』がキューバのラジオ・ラ・ハバナ主催のラジオコンクールでラジオ賞を受賞、キューバ政府から招待でキューバを初訪問する。1990年、ウルグアイ人作家フアン・カルロス・オネッティとの会話を基にした小説『Onetti』を発表し、セルバンテス賞を受賞。1992年、フランスの新聞 Le Monde 紙の文芸批評担当となる。Las Notas de Viaje de Ernesto Guevara(邦訳は『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』)のフランス語版に序文を寄せる。2003年、スペイン政府から市民功労賞を授与される。2007年、 Las andaduras del Che(チェのさすらい)発表。

    1,650円

  • ジャック・ケルアックと過ごした日々-そのままでいいよ。 You'll be Okay

    【初刷 完売しました】 エッセイ ジャック・ケルアックと過ごした日々 そのままでいいよ。 You'll be Okay 著者 イーディ・ケルアック=パーカー 編者 ティモシー・モラン、ビル・モーガン 翻訳 前田美紀、ヤリタミサコ 定価 2400円+税 400ページ 46判変形 並製  初版発行日 2010年8月20日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-03-5 紹介文 生きながら時間に食い尽くされること それは、盲目の鳥のようなもの? まっしぐらに天高く飛んでゆくこと それは人生に似ている——どこへも行けない どこへもたどり着かない私の生きる理由 は、過去があるから でも、未来みたいに 過去も続くのだろうか? ——イーディ・ケルアック=パーカー 舞台は『路上』前夜の1940年代、ニューヨーク。ケルアックの最初の妻で永遠のミューズ、イーディによる回想録。彼女は、ケルアックとギンズバーグ、バロウズ、後のビート代表作家たちとの出会いを作った。 本書は、ビートジェネレーション黎明期を伝える唯一の女性の声でもあり、ケルアックからイーディに宛てた未発表の手紙を含め、まだ誰も知らなかった生の輝きに満ちたケルアックの声が語られている。そのため本国アメリカでビート研究の歴史を変えた。ビート研究者、ビート作家ファンにとって待望の書がついに登場。 目次 感謝をこめて ティモシー・モラン 詩 イーディ・ケルアック=パーカー 序章 ティモシー・モラン 序文 ビル・モーガン はじめるまえに イーディ・ケルアック=パーカー 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 第9章 第10章 第11章 第12章 第13章 第14章 第15章 第16章 第17章 第18章 第19章 第20章 第21章 第22章 第23章 第24章 第25章 第26章 第27章 第28章 第29章 第30章 第31章 第32章 イーディからの聞き語り as told to the editor 追記 ティモシー・モラン Up date イーディの物語の後 著者紹介 イーディ・ケルアック=パーカー 1922—1993年。ミシガン州デトロイト生まれ。ジャック・ケルアックの最初の妻で、ケルアックにとって生涯のミューズ。1944年、後にビートの代表作家となるケルアック、ギンズバーグ、バローズの3名の出会いの場を作ったにもかかわらず、イーディの存在はビートの歴史の闇に埋もれたままだった。

    2,640円

  • 黄色い象

    詩集 黄色い象 著者 仲光健一 定価 750円+税 116ページ 46判変形 フランス装 初版発行日 2007年12月16日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-02-8 紹介文 ローリング、ローリング。ロック・ライフな詩人があなたに綴る手紙(英訳付)。本書は、『12 water stories magazine』2000年12月発行の No.6 winter issue に掲載された『黄色い象——Memphis TN 38152 U.S.A.——』のオリジナル・バージョン。目に見えない不安、目に見える暴力が渦巻く日々。繊細な心を失わずタフに生きるための勇気を、読む人の心にきっと伝えてくれる。 . 僕は怪我で療養中に、納屋に眠っていた弁当箱サイズの古ぼけたトランジスター・ラジオを通して「バター・クランチ・キッド・ラジオショー」という海賊放送をキャッチする。 エルビスの「ミステリートレイン」とともに始まり、弱々しいノイズ混じりの放送は、やがて「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が流れ出しウルフマン・ジャックを真似た DJ が、がなり始めた。 「オイラの声が聞こえているかい、今夜もゴキゲンなロックン・ロール・ミュージックをガンガン飛ばしていくよ、ハッピーな夜にしてちょうだい!」 そんなオールドファッションなスタイルとともに、かかる音楽もオールディズ。
ビートルズを「新しいグループ」と紹介するペテンにも笑わされる。 番組の最後に DJ は、黄色い象について語り始めるのだった。
ロックンロールは全部この「黄色い象」のことを歌っているという。 「バター・クランチ・キッド・ラジオショー」は、木曜日の夜にティーンエージャーをとっくにすぎたシケたツラしたヤツらのビール腹にジャブのお見舞いをして、もう一度黄色い象を見せてやるために放送しているというのだ。 そんな黄色い象とは? 僕は、勇気と正義とロックンロールに溢れたこの番組と出会った感動を、
ロックンロールの聖地、メンフィスに留学中の親友に宛てた手紙に綴ることにした。 . radio people books(ラジオピープル・ブックス) は、超低音波な声を伝える紙のラジオ局。雨がその声を読者に届けてくれて、傘が受信機になってくれるように。中国には、「雨が降ると、懐かしい友がやってくる」という古詩があります。radio people books 第2号の『黄色い象』は、ロック・ライフな詩人があなたに宛てた手紙です。この手紙がみなさんにとって懐かしい友からの手紙のように感じてくれたらうれしいです。 著者紹介 仲光健一(なかみつ・けんいち) 1965年7月 東京生まれ 1987年から藤沢由二(ジャズピアニスト)とソングライターユニットを結成 1992年 「秋元康賞」受賞(月刊『カドカワ』主催) 1997年 EPIC/SONYオーディション合格 1999年から散文詩の創作を始める

    825円

  • ゴスペル

    詩集 ゴスペル 著者 佐藤わこ 定価 750円+税 128ページ 46判変形 フランス装 初版発行日 2007年12月216日 発行 トランジスター・プレス ISBN978-4-902951-01-1 紹介文 東京ポエトリーシーンのパイオニア、佐藤わこの初めての詩集(英訳付)。 長編詩『ゴスペル』は、ミレニアムに向けて1999年1月9日、東京ポエトリーシーンの中心的な場であった「ハートランド」で、初めて朗読された。その内容は、愛や平和だけでは語り切れない地球規模の危機が続く21世紀のヴィジョンを私たちに伝えたものだった。現実の21世紀を迎えた今、『ゴスペル』は「対テロ戦争」という単純な図式では解決しない、物資面と精神面を含めた世界的な貧困と格差社会を生み出した得体の知れない闇の姿を生身の感触を与えながらあぶり出す。現代社会が抱えるこの救いようのない問いに対し詩人は、静かな希望やかすかな勇気をわたしたちに与えてくれる。当初は音でしか表現されていなかったが、自主制作版を経た後、今回は山下聡子氏の英訳、田上千晶氏のイラストも加えての出版となった。 . radio people books(ラジオピープル・ブックス) は、超低音波な声を伝える紙のラジオ局。雨がその声を読者に届けてくれて、傘が受信機になってくれるように。中国には、「雨が降ると、懐かしい友がやってくる」という古詩があります。radio people booksの第1号『ゴスペル』も、みなさんにとって懐かしい友のような本になってくれることを願っています。

    825円

  • ブラジルの光、家族の風景 大原治雄写真集

    【新品ですが、表紙や帯に若干の傷み・汚れがあることをご了承ください。読むのに支障はまったくありません】 【2刷】 ブラジルの光、家族の風景 大原治雄写真集 著者 大原治雄 発行 サウダージ・ブックス 定価 2900円+税 176ページ B5判 並製 初版発行日 2016年4月9日 2刷発行日 2016年7月9日 ISBN978-4-907473-07-5 紹介文 大原にとって写真は、人々から彼に向けて預けられた人生に、責任を持って尊厳と美を与える行為にほかならなかった。 ——今福龍太(人類学者・批評家) 本書より 知られざる、ブラジル移民のアマチュア写真家・大原治雄(1909—1999年)。その写真に記憶されているのは、愛おしく宝物のような日々。カメラを手にしてはじめて撮影した、妻の面影——。 2016年、高知県立美術館・伊丹市立美術館・清里フォトアートミュージアムで「大原治雄写真展―ブラジルの光、家族の風景」開催。ブラジル屈指の写真史料アーカイヴズであるモレイラ・サーレス財団に作品が収蔵されている唯一の日本人作家、"Haruo Ohara"。その貴重なモノクロ写真180点を収録した、日本ではじめての写真集。 目次 「記録」と「記憶」——大原治雄のアルバムに思う 影山千夏 モレイラ・サーレス財団における大原治雄の写真作品 セルジオ・ブルジ 1. 移住地 2. コンポジション 3. 子どもたち 4. 家族 解説 「瞬間の歴史」を証す人 今福龍太 年譜 著者紹介 大原治雄/Haruo Ohara 1909年11月、高知県吾川郡三瀬村(現・いの町)に農家の長男として生まれる。 1927年、17歳で家族と移民としてブラジルに渡り、はじめサンパウロ州のコーヒー農園で働いた後、1933年、パラナ州ロンドリーナへの最初の開拓団として入植。1938年に小型カメラを手に入れ、コーヒーや果樹栽培の農作業の合間に趣味で撮影をはじめる。独自に研究を重ねながら技術を習得し、次第にカメラに没頭。1951年にはロンドリーナ市街地に生活を移し、「フォトシネクラブ・バンデイランチ」(サンパウロ)に入会。農業経営の一方、60年代後半まで国内外のサロンに積極的に参加。当時は無名のアマチュア写真家だったが、1970年代はじめから徐々に知られるようになり、地元新聞などで紹介される。 1988年、「ロンドリーナ国際フェスティバル」および「第2回クリチバ市国際写真ビエンナーレ」で、初の個展「Olhares(眼差し)」展が開催され、大きな反響を呼ぶ。1999年5月、家族に見守られながらロンドリーナで永眠。享年89。 2008年、日本人ブラジル移民100周年の機会に、遺族により写真と資料の一式が、ブラジル屈指の写真史料アーカイヴズであるモレイラ・サーレス財団に寄贈された。

    3,190円

  • 曙光 The Light of Iya Valley

    【初刷 完売しました】 曙光 The Light of Iya Valley 著者 宮脇慎太郎 発行 サウダージ・ブックス 定価 1900円+税 80ページ(カラー) B5判 並製 初版発行日 2015年9月15日 ISBN978-4-907473-06-8 紹介文 明日を生きる者よ、このすべてを受け継ぎなさい。霧の風景はそう私たちに告げる。私たちは、光を求めてゆく霧の子供なのである ——今福龍太氏(人類学者・批評家)絶賛 四国最深部の天空の集落に佇みながら想いにふけっていると、ふと雲が途切れ、強烈な太陽の光が射し込んで来た。その光は、街のものとはまるで別なものに見えた。もっと鮮烈で、こちらの肉体と意識にじかに入り込んでくるような、まるで命を持っているかのような剥き出しの裸の光だ。 ——本書より 四国最深部の天空の集落、徳島県祖谷。平家落人伝説で知られる山里の光と影、聖と俗、野生と人為、そのはざまを流れるもの——気鋭の写真家・宮脇慎太郎が祖谷の〈時〉を記録した、渾身の第一写真集。 撮影・編集・デザイン・印刷製本をオール四国で行った、「ローカル出版」の作品です。限定500部。 著者紹介 宮脇慎太郎(みやわき・しんたろう) 1981年、香川県高松市生まれ。写真家。大阪芸術大学写真学科卒業後、六本木スタジオなどを経て独立。大学在学時より国内外への旅を繰り返し、日本列島では聖地と呼ばれる様々な場所を巡礼。2008 年、東京から高松に活動の拠点を移す。「日常の中の聖なるもの」を含む風景やポートレートの撮影に取り組む。2012 年、仲間とブックカフェ・ソローをオープン。現在、季刊『せとうち暮らし』に「Turtle Island Stories」を連載中。 写真展 個展 「語り継ぐ島物語 Guardians」 MeiPAM 02(香川・小豆島、2015) 「剣山 Mountain High Gathering」 ハレとケデザイン舎(徳島、2015) 「剥離する祖谷の虚像と霊性」 なこちLIFE SHARE COTTAGE(徳島、2014) 「chillout & resonance」 Tokiwa Art Gallery(香川、2012) グループ展 「HUNGRY issue #3」 NEW CITY ART FAIR(ニューヨーク、2015) 「K-lovers photographers TOKYO」 ギャラリーコスモス(東京、2014) 「手紙が届く場所」 旧藤田外科

    2,090円

  • 幼年画

    【初刷 完売しました】 幼年画 著者 原民喜 発行 サウダージ・ブックス 定価 1600円+税 168ページ 46判変形 並製 初版発行日 2015年7月31日 ISBN978-4-907473-05-1 紹介文 「少年だよ」雄二はそう返事すると、古川君の肩へ手をかけ、二人は肩に手を組みあわせて歩いた。雨で洗われた礫の路が白く光ってつづいている。遠い世界のはてまで潤歩して行くような気持がした。 ——本書より 幼少期のこういった記憶を持つ人は少なくないと思う。しかし、原民喜はそれらの情景や会話、心理の細部まで詳細に記憶し、まるでいま目の前で起こっているかのように文章にしてみせるのだ。それも徹底して子供のままの視点で。……そこには、小さく静かな声で語ることでしか伝わらないような、透明な世界が広がっているように感じる。 ——田中美穂(蟲文庫) 解説より 遠藤周作や大江健三郎が絶賛した小説「夏の花」の作家が、原爆投下以前の広島の幼年時代を追憶する美しく切ない短編小説集——。広島・被爆70年という歴史の節目に、同地出身の詩人・小説家、原民喜(1905-1951)の文学を紹介。「三田文学」等で活躍し、原爆投下直後の広島の惨状を描いた名作「夏の花」で知られる作家・原民喜。戦後、自ら命を絶つ前に作家自身によって編まれた短編小説の連作「幼年画」をはじめて単行本化。 古書・蟲文庫の店主でエッセイストの田中美穂の解説を付し、原民喜の知られざる初期作品に新しい光をあてる。 目次 「幼年画」  貂 蝦獲り 小地獄 不思議 鳳仙花 招魂祭 青写真 白い鯉 朝の礫 「拾遺」 潮干狩り 解説 田中美穂 著者紹介 原民喜(はら・たみき) 1905(明治38)年、広島県広島市に生まれる。少年時代より、次兄と雑誌「ポギー」を発行するなど文学に親しみ、同人誌に詩や散文を寄稿する。18歳で慶応義塾大学文学部予科に入学し、上京。創作活動のかたわら、左翼運動にも関心を深める。その後、同大学の英文科に進学。主任教授は詩人・英文学者の西脇順三郎、卒業論文は「Wordsworth論」だった。28歳で永井貞恵と結婚し、千葉市に転居。1935(昭和10)年、コント集『焔』を自費出版。「三田文学」を中心に作品を発表する。 1944(昭和19)年9月、39歳の時に最愛の妻・貞恵を喪う。太平洋戦争開始後、1945(昭和20)年1月に広島に疎開し、8月6日に原爆被災。戦後ふたたび上京し、慶応義塾商業学校・工業学校夜間部の嘱託英語講師を務め、「三田文学」の編集と創作活動に取り組む。1948(昭和23)年、「夏の花」で第1回水上瀧太郎賞受賞、翌年小説集『夏の花』を能楽書林より刊行。1950(昭和25)年、武蔵野市吉祥寺に転居し、日本ペンクラブ広島の会主催の平和講演会に参加するため帰郷。1951(昭和26)年3月、自ら命を絶つ。享年45。没後、訳書『ガリバー旅行記』および『原民喜詩集』が刊行された。

    1,760円

  • 生きるためのサッカー ブラジル、札幌、神戸 転がるボールを追いかけて

    【帯はありません】 生きるためのサッカー ブラジル、札幌、神戸 転がるボールを追いかけて 著者 ネルソン松原 取材・構成 松本創 取材・解説 小笠原博毅 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 240ページ 46判変形 並製  初版発行日 2014年6月18日 ISBN978-4-907473-04-4 紹介文 だけど、後悔はしていない。ぼくの行く先はボールが決める。ボールが転がり着いたところが、ぼくの生きる場所なんだ。 ——本書より ブラジル・日本サッカー交流史をめぐる貴重な証言を収録した、著者初の自叙伝! 元ヴィッセル神戸ユース監督の日系ブラジル人2世のサッカー指導者である著者は、セルジオ越後、ラモス瑠偉らとともに、J リーグ発足以前の日本に”ブラジル・サッカー” を伝授。”フットサル”をはじめて日本に紹介した立役者のひとりとしても知られる。数多くの選手を指導・育成し、教え子には京都サンガF.C. 元日本代表の山瀬功治らがいる。 「サッカーには勝つよりも、大切なことがある」。母国ブラジルとのサッカー文化の違いを受け入れながら日本でキャリアを積み、阪神淡路大震災やクラブチームの経営不振などのさまざまな難局を、「生きるためのサッカー」への情熱によって乗り越えていく。サッカーファンや指導者はもちろん、先行きの見えない人生に思い悩むすべての人に捧げる”不屈”の指導者のライフストーリー。 ブラジルのサッカーのみならず、スポーツ教育、日本人移民の歴史に関心のある読者にもおすすめの一冊。 目次 序文 転がるボールを追いかけて  第一章 はじまりのサッカー——サンパウロ  第二章 家族の中の移民史  第三章 ブラジルから来た留学生——札幌  第四章 ぼくはやっぱりサッカーをやりたい  第五章 指導者という生き方——札幌~倉敷  第六章 傷つき、立ち上がる街で——神戸  第七章 生きるためのサッカー——二つの国を生きて  関連年表  解説 ボールに導かれる旅 小笠原博毅  著者紹介 ネルソン松原/Nelson Matsubara サッカー指導者。1951 年ブラジル・パラナ州ロンドリーナ生まれ。2 歳の時にサンパウロに移る。1973年から75年、日本ではじめてのブラジル人サッカー留学生として札幌大学に留学。この間、フットサルの普及活動やルールブックの翻訳にも携わる。ブラジルに帰国しサント・アンドレ体育大学を卒業後、スポーツ関連の仕事に就く。1988年に札幌のサッカー指導者として再来日。その後、川崎製鉄サッカー部ヘッドコーチ、ヴィッセル神戸ユースコーチおよび監督を歴任。サッカー日本代表やJリーガーを含む数多くの選手を育成した。現在は、神戸スポーツアカデミーで市民にサッカーやフットサルを指導するかたわら、NPO法人・関西ブラジル人コミュニティのスタッフもつとめる。2018年逝去。 松本創 (まつもと・はじむ) 1970年生まれ。神戸新聞記者を経て、フリーランスのライター/編集者。関西を拠点に、政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している。著書に『ふたつの震災―[1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(西岡研介との共著、講談社、2012)。 小笠原博毅(おがさわら・ひろき) 1968年生まれ。ロンドン大学ゴールドスミス校社会学部博士課程修了。社会学PhD。研究テーマはスポーツにおける移動と人種差別の文化。共編著に『サッカーの詩学と政治学』(人文書院、2006)、編著に『黒い大西洋と知識人の現在』(松籟社、2009)など。現在神戸大学大学院国際文化学研究科教員。

    1,782円

  • 焚火かこんで、ごはんかこんで

    焚火かこんで、ごはんかこんで 著者 どいちなつ 発行 サウダージ・ブックス 定価 1500円+税 88ページ(カラー) B5判 並製 初版発行日 2013年12月25日 ISBN978-4-907473-03-7 紹介文 焚火のあとに食べるごはんとその時間。それはきっと豊かなひとときで、私たちのつながりを深くしてくれることでしょう。 ——本書より 瀬戸内の島で、焚火を囲んでおしゃべりする食のこと、暮らしのこと、旅のこと、好きなものたちのこと。 淡路島在住の料理家・どいちなつさんの語り下ろしのエッセイと、「焚火のあとでいただきます」というコンセプトで、主食や野の恵みを活かしたシンプルなごはんのレシピを紹介します。 目次 はじめに 第一章 焚火かこんで いっしょにごはんを食べようよ みんなで食べるとおいしいね すみかを探す旅の途中で 私の好きなものたち 第二章 ごはんかこんで 米 豆 芋(さつまいも、じゃがいも、里芋) とうもろこし 木の実 オリーヴオイルとハーブ はちみつ くだもの どいちなつさんおすすめの本 著者紹介 どいちなつ 料理家。 淡路島に移り住みました。 こころとからだにやさしいごはんを提案しています。 著書に『料理と暮らしのやさしいレシピ』(宝島社刊)ほか。 料理教室「季節の台所」を開いています。 www.doichinat su.com

    1,485円

  • 「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ

    【帯はありません】 「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ 著者 西川勝 発行 サウダージ・ブックス 定価 2000円+税 232ページ 46判 並製 初版発行日 2013年10月19日 ISBN978-4-907473-01-3 紹介文 「一人」で生きるとはどういうことか。これほどその本質に迫った本はない。 ——植島啓司氏(宗教人類学者)絶賛 「咳をしても一人」の句から始まった放哉の島への旅は、「一人」にしがみついているぼく自身からの旅でもあった。小豆島で放哉を想いつつ、自分をふり返る。「一人」ということばをつぶやくと、とたんに「一人」のうらから別の声が聞こえてくる。 ——本書より 咳をしても一人(尾崎放哉)。臨床哲学者の著者が、絶望の日々に救いを求めた放哉の俳句。放浪の俳人の「孤独」に応答し、生と死を深く見つめる思索の旅を綴るエッセイ集。小豆島出身の心理学者・浜田寿美男との対談を収録。 表紙カバーは 【リバーシブルタイプ】。カバーの裏面にも、画家・絵本作家として活躍する nakaban作のオリジナル作品がカラー印刷されています。 カバー裏の画について 「雨の椿に下駄辷らしてたづねて来た」 少し寂しくて余韻を豊かにたたえた俳句から、放哉さんが小豆島で過ごした時間を想いました。すると何故か山椿の絵が描きたくなりました。島の道に咲く、峻烈な赤い花。花のあかるさに対して葉の緑は暗くなければならないと思いました。 ——nakaban(画家) 目次 プロローグ 蚊と放哉 「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ 風の中の声 小豆島と放哉 浜田寿美男との対話 エピローグ 放哉の笑い 資料 尾崎放哉年譜 著者紹介 西川勝(にしかわ・まさる) 1957年、大阪生まれ。専門は、看護と臨床哲学。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授。高校卒業後、精神科・透析治療・老人介護の現場で看護士や介護士として働く。一方で関西大学の二部で哲学を学び、後に大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在は「認知症コミュニケーション」の研究を行いつつ、哲学カフェやダンスワークショップなどの活動にも取り組む。著書に『ためらいの看護』(岩波書店)、『となりの認知症』(ぷねうま舎)など。

    1,980円