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毒親の過干渉が生んだ心の後遺症について考える

こんにちは。薩美結愛です。
世の中では、『毒親』という言葉を耳にするようになりました。
『毒親』の中でも色々ありますが、その中でも、『過干渉』というのがあります。
過干渉な毒親は子供のやる事、全てに口を出したり、何を着るのか、何を食べるのか…。
さらには将来の進路まで勝手に決めてしまうのです。
子供の意見など二の次で、常に「親が正しい」「親の言う事に従うべきだ」と押し付ける。
そして、それが当然だと思い込んだまま大人になると、それが段々、異常だったことに気付くのです。

気付くタイミングは人によって違いますが、ここからは、過干渉な毒親の元で育ったあるN太さんの体験談を紹介しましょう。
N太さんは、スポーツで成績優秀で、スポーツ推薦で大学からのオファーがたくさんきていたそうです。
しかし、スポーツ推薦を親が全て勝手に蹴り飛ばし、親が良いと思った大学に入れようとした。
それに怒ったN太さんは、親が決めた道を歩みたくないと、家を飛び出し、一人暮らしをはじめ、働きながら自分の好きな大学へ通い、自由に生活をしていく道を選びました。

N太さんは、完全に毒親から抜け出したケースですが、反対に過干渉の中で育った中で、親に否定された記憶が頭の中で蘇り、自分自身を信じられなくなり、無意識に不安になる。
その結果、何も決められない自分にイライラし、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。

毒親の影響は友人や恋人と付き合う中でも出てきます。
誰かに頼ることや、自分の考えや気持ちを伝えることが極端に苦手で、いつも相手の期待に応えようとする自分がいる。
相手の機嫌を損ねないように、相手に気を遣いまくり、「自分の意志や希望は後回し。そこまで重要じゃない」という思い込みが根強く頭の中に残ってしまう。
過干渉による『後遺症』は見えにくいものですが、確かに心の傷として存在しています。
自分で考えることができなかったり、人に依存しがちになったり、自己肯定感がものすごく低かったり…。
このようなことに悩んでいる人はたくさんいるでしょうか。
毒親の影響から完全に解放されるには時間もかかりますし、毒抜きをいくらしても、親の影響から脱出できない人もいます。
それでも、少しずつでも自分の意志を持ち、自分らしく生きる方法を見つけてほしいなって思います。
自分の人生は自分だけのもので、親のモノではありませんから。
あなたの人生は親の夢を叶えるために利用されるものでもありません。
叶える夢は自分の夢です。
小さくてもいいので、夢を持って歩いていきませんか?
自分の感情や意思は尊重されるべきもので、誰にもそれをコントロールされる権利はないのです。
私たちは、自分自身の人生を生きる権利があります。過去に縛られず、自分の選択を大切にしていくことで、心の後遺症を治していく一歩に近づくことができるでしょう。


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