『植物は知性をもっている』を読んで
著者は、ステファノ・マンクーゾ氏とアレッサンドラ・ヴィオラ氏の共著で、マイケル・ポーラン氏が序文を書いているという作品
(序文から結構面白い)
植物に知性?
と思って読み始めたけど、よく考えたら
〝植物に知性がないと考えるほうがおかしい〟
と、すぐにわかるよう、噛み砕いて説明してくれている。
植物の目線で丁寧に優しく書かれていて、反対論者の意見にも飄々と例示して、
「どうです。これでも反対意見の根拠があるように思えますか?」
と、論破している。(といっても決して強い口調ではない)
植物には、五感どころか、二十もの感覚があるというのは驚きだったけど、確かに地中で水のある方向や栄養分、酸性度など、人間が感じ取れないものをもっているよなぁと感心させられます。
感激しまくりで、この本も付箋紙だらけになってしまいました。
中でも感動したのは、スイス生命倫理委員会が満場一致で合意した
「植物を好き勝手に扱ってはならないし、植物を無差別に殺すことは倫理的に正当化できない」
という採決。
この本を読むと、「豊作すぎて出荷できないので畑に漉き込む」などしにくくなるだろうなあと思います。
私が実践しようとしている『自然の恵み農法』にも通ずるところがあり、
野菜や植物にこれまで以上の愛おしさを覚えるようになりました。
この記事が参加している募集
気に入っていただけたらサポートをよろしくお願いします。創作活動の励みになりますし、誰かの素敵な記事にサポートするなど循環させたいと思います。