見出し画像

想像していなかった未来でさえ、自分で選択したことなんだ。

2024年10月、会社という守られた組織から抜け出した。
社会人になりたてだった頃は、想像もしてなかった未来だ。

毎朝同じ時間に起きて、顔を洗い、洗濯機を回し、その間に朝食を摂る。

ピロリロ~ン♪
洗濯が終わった合図ににハッとする。
出発まで時間がない!急いで洗濯物を取り出して、干し始める。

通勤電車に揺られ、あー今日も始まるなとぼんやり思う。
周りを見渡せば、みんな各々の戦闘服に身を包み、スマホとにらめっこしている。
それぞれの場所へ向かっているんだ。

電車に乗っているといつも思うことがある。
みんなどこへ向かって、どんな一日を過ごしているのだろう。
ひとり、ふたりと電車を降りて
またひとり、ふたりと別の人が乗車してくる。
電車は人を目的地まで運ぶ。

わたしの目的地ってどこ?

漠然とした疑問だった。
このレールはどこに向かっているの?
このまま会社に向かうレールを別の場所に敷いてみたいと思った。

そこでまず始めたのは、日常生活の見直しだ。
何にどれだけ時間を使っているのかを手帳に書き出した。
平日の大半は仕事に費やしていて、ささやかな時間に読書をたのしむ。

本当はもっと本を読みたいし、文章を書いたり、イラストを描いたり、料理を色々作りたい。
そういえば、資格の勉強どこまでやったかな・・・
やりたいこととやるべきことが山積みで、結局ぜんぶ中途半端だった。
頭の片隅で、やらなきゃいけないことがわかっているのに、やる気が起きない。できない自分を責める負のループ。

負のループから抜け出すために、自分と本気で向き合う。
思えば毎日を生き急いでいた。
止まることを忘れて、きれいな景色を見過ごしていた。
それは自分の心の声を無視していたのと同じだ。

今までフタをしていた心をひらくのは至難の業だった。
やりたいことが浮かんでも、それ、ほんとにできるの?と、もう一人の自分がツッコミを入れてくる。
でも、今ここで向き合わないと絶対後悔する
そう奮い立たせ、行き着いた選択が会社を辞めることだった。

会社は安全な場所だ。
社会保険も雇用保険もある。
言い方はよくないが、出勤していればひとまずお金は入ってくる。

安全な場所から抜け出すには勇気がいる。
ここにてできないことがあるなら、今飛び出すしかない。

新しくレールを敷いた先は、ライター業だ。
ずっと、ずっと子どもの頃から憧れていた。
大好きな本や音楽と出会わせてくれたあの記事を今でも覚えている。
あんなふうに、文章で世の中にあるすてきなものを、誰かの心に届けたいと思っていた。

今、あの頃は無理だと諦めた道を歩いている。
わからないことや不安なこともあるけれど、充実した毎日だ。
納得感を持って選んだ道だから、大丈夫。心から思う。

人生は選択の繰り返しだ。
いつも自分の意思で選んだことと、そうでないことを行き来している。
今、あなたの目の前にはどんな選択肢がありますか。

#想像していなかった未来

いいなと思ったら応援しよう!