イップス/完走感想
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結局最後まで見てしまいました。
面白いかどうかは分からないんですが、あっという間に時間が過ぎる。
それなりに集中してみることができたんだと思います。
で、好きかどうかといえば<嫌いな部類>に入りました。
毎回殺人事件が起こるんですが「死」に対しての向き合いかたが嫌いです。
トリックや事件を追うがあまり、殺人事件がレジャーなのが嫌いでしたね。
これ「古畑任三郎」のときは感じなかったんです。
おそらく古畑は事件を楽しむという作りにはなってなかったんじゃないか。
特に篠原涼子as黒羽ミコの役の作りが異様だった。
なぜ殺人事件にテンションが上がるのか、ミステリー作家だからなのか。
普通に考えて篠原涼子があのキャラでやりたがるとは思えない。
最終回でミコは自分の身内が疑われたら急に真人間の感情を取り戻す。
気持ち悪いんです。
トリックが雑だったり、ストーリーが稚拙なのはいいんです。
犯人の動機がバカすぎてもいいんです。
主人公の感情に寄り添えないことは作り手としてあり得ない。
もし異様な設定だとしたらその説明を提示して納得させることは必要です。
その異様さに共感して見ることはできますから。
でも、そうなってないんですよね。
最後まで見たところでいい裏切りがあればいいと思ったんですが。
完走して感じたことは
三谷幸喜、田村正和の「古畑任三郎」ってすごく面白かったけど、
その裏側「古畑のキャラ」の奥底に深い人間愛があることを再認識した。
それがないとこうなるんだな。
ドラマを作ることはもっと怖いことなんだと思います。
正直言えば、こういうドラマで「死生観」がおかしくなる子供が出るかも。
頭がいいだけで物語を作ることは良くないな。
篠原涼子、バカリズム、染谷将太、矢本悠馬は好きな役者たちです。
いいドラマで見たいです。
ただ、ドラマ作り、展開の面白さはとてもいいと思いました。
だからこそ残念だったなと思うわけです。
以上。個人的な感想でした。
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