こちらの記事。気持ちはよく分かります。
「全然知らないけどこんなかわいい子が世の中に埋もれていたんだ」
そう僕が思ったのは国仲涼子が「ちゅらさん」のヒロインに選ばれたときだ。また「ウェルかめ」で倉科カナが選ばれたときも衝撃だった。
国仲涼子も倉科カナも、登場したときは「おいおい!すげえ芝居が下手だけど、だけどすごく一生懸命やってる!応援しちゃう!!」という感じだった。そんなヒロインが朝ドラを終えて、いつの間にか日本を代表するスターになっているなんてことが、昭和のテレビの形だった。平成もかな。
「あんぱん」ではNHKは、ヒロインをオーディションで選考した。その中にはすでに有名な女優も、全然知らない女優も、一発当てたいだけの女優もどきもいたんだと思う。その中で、厳正な審査をしたら、そりゃ実力のある女優=有名女優が選ばれてしまうのは当然のことだろう。「あんぱん」で言えば今田美桜を超える、無名のすごい新人が現れなかったということでしかない。もっといえば、恐らく最終選考なんて、有名女優しか残ってなかったんじゃないかってことも想像できる。恐らく今田美桜は実力でヒロインを勝ち取ったんだと思う。
もし無名のヒロインを世の中が(NHKが)求めるなら、オーディションの参加要項に「これまで映画・ドラマでメインの役をやっていないこと」という文言を入れなくてはならなくなる。
女優はどんなに有名になっても「朝ドラのヒロインはやっておきたい」ということだろう。
有名女優の中には、「朝ドラヒロインをやったことがない女優」が山ほどいる。そんな女優たちに僕らは「オーディションを受けるな」という権利はないのではないだろうか。
とはいえ、そんな中にあっても、突然ものすごい無名の子がヒロインになることがあるかもしれない。そんなことも含めて朝ドラを楽しんでみたい。