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建設業のシンママ、一周遅れの昇格試験記 21 結果

その日、ワタシは元夫の代理人の弁護士さんと公正証書の手続きを終え、恐らく元夫のむずかしさに辟易したのではないかと推察されるその方から、「揉めてもないのにだいぶ時間がかかりましたねぇ、元夫さん以外のことでしたら何でもお役に立てますよ」というお言葉を頂きました。ああ、人生でこのような日が来るとは思ってなかったなぁ、でも、いいや、終わったことは仕方がなし、難しい子どもはいるが何にも代えがたいし、かえって記念日が増えてよいじゃないか、と晴天を仰いで、数か月前とは違う、さっぱりすっきりした気持ちで午前休を終え、仕事に向かいました。

クリスマス頃に知らせが届くと聞いていたのですが、それは、メールでポンと事務部門の方からやってきました。ありがたいことに昇格内定しましたと。ほーっとしまして、その方とccで入っている設計部の偉い人々も入れて返信をして、家族にラインで伝え、見てくださった上司の方々と、作業所の所長さんにメールでお礼を言いました。とっくのとうに昇格している同期の友にはSMSでお礼を言って、ああ、ほっとした。と仕事をしていました。

ふりかえると、学びの多い体験でした。楽しみを見つけるって、その人なりの糸口をみつけるって、自分を知るってことなのだなぁ、と。

ワタシ、去年は白紙半分で呆然自失の悪夢を繰り返さないよう、一次試験は回答を埋めるための練習をすると同時に、嫌々ながらやった平均点以下の人に紹介される社外の通信教育(聴くタイプ)意外なほめ合うことの大切さと疎外感を感じないことの仕組みを、意外にも掻い摘み、自分なりのストーリーを書き切ることがテーマになりました。あほらしいかもしれませんが、20回回答をつくるテーマもクリアし何とか臨めました。

二次試験はSWOT分析の英語の発音をきれいにいう採点とは全く無関係な萌えテーマと、自分なりのマイノリティとしての長い歴史と気づき(属性で人を判断するのは違うのでは)を取り入れたいというテーマがありました。あと、20回は練習しようと思いきや、3分という短さと声があまり出なかったことから、黙り練習も入れると102回(108回だと除夜の鐘みたいでよかったですが)も練習して臨めました。それから、周りの人に恥も外聞もなく、言って、情報をあつめると同時に、どことなく、一緒に取り組んでいるような、展開、広げることにもつながりました。それなので、合格したよという報告をできて幸せでした。

面接での偉い人からの思わぬ誉め言葉「短い時間だが、○○さんの人となりを感じ、個性的な発表だった」に舞い上がりましたが、自分なりの考えと個性は出せて、若干の大風呂敷は広げつつも、大きな嘘はついていないかな、悪どくはないだろうと、満足しました。

そこに結果がついてきたので、一安心。来年も受けないで済むことを考えると大分気が晴れます。

そして、自分の勉強にとらわれていると、息子らへの心配に気が行き過ぎることがないということも分かりました。それどころじゃない、という感じです。そして、それは誰の迷惑にもならないだろうと思えました。

なので、ワタシは、母が生きているうちに、そう、1年以内にTOEIC900点以上をとり、3年以内に950点以上をとりたいと、ここに宣言をします。
ま、それでも、やはり息子は心配ですがね、なるべくなるべく遠くはなれて、生きてりゃいいさ、ワタシの生きている残り時間も減っていることだし自分変革に集中だよ、ワタシさん。

その内定連絡の数時間後、作業所からの電話で、設備が稼働しはじめたことからか、近隣からの苦情電話で市役所が動き、作業所に電話があったこと、そこにワタシの名前もあがって、設計さんには設計段階のときに言ったのに聞いてはくれなかった、というコメントがあったことを知りました。

ふーむ、人間万事塞翁が馬、ここに降臨。いいこともあれば、面倒なこともあるものです。そう、ワタシはそんな助言うけていないので、完全な濡れ衣なんですが、恐らく、構図は、お役人さんの上司から作業所に電話する際に、その下の担当者のおじさんが勘違いして、別の個所での忠告を、その箇所の忠告に置き換えて、僕は分かっていて、業者にも忠告したんですよ、あの女性(だと名前が覚えやすかったのでしょう)の設計士に、なのに、きいてくれなかったんすよ、ってサラリーマンならではの、正義をみせたかったのでしょう。

構図や仕組みが分かれば多少落ち着きますね。こんなの、ザ・クラウンのエリザベス女王の苦悩にくられべば、小さいアリンコみたいなものです。それに、変に昇格内定で舞い上がることもないし、調子に乗りやすいワタシの単細胞にはちょうどよい。

ということで、クリスマスプレゼントと思うことにします。人でワタシが好きだなぁと想う人は、どこか、楽しみを見つけて自分なりに謙虚に取り組んでいる方をみると、えらいなぁと想います。謙虚の出し方は人それぞれですが、ワタシも何らかの楽しみと、何らかの笑いがあれば、生き延びる術があるのではないかと思えるようになりました。

今日も生きてめでたし。そして、このNoteに記すこと、それからスキをつけてくれた方々に何と救われたこと、その感謝を胸に、足りない布団をダウンでカバーし眠りにつきます。ありがとうございます。


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