為替や株式市場の難しい局面でこそ、ポジティブになる
株式投資をしていると、ここ数週間のような為替の乱高下や株価の低迷に面食らうことがあります。特に、今年から新NISAを機会にオルカンやS&P500など株式投信の積立投資を始めたことで、自身の資産価値の急激な低下に不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、これから何年もコツコツと積立投資をする長期的な視点から、「心配はご無用」です。簡単にいうと経済や株は人と一緒で、良い時もあれば悪い時もあり、いずれ好転にむかうことでしょう。むしろ人の一生よりも株式市場の方が良い時期が多いかもしれません。
例として、お恥ずかしいですが、自分の一生と米国株式市場を比べてみます。仕事、勉強など、苦難の時期の方が長かった印象があります。一方、米国株式市場の方は、要所要所で「ブラックマンデー」などの「苦難の時期」があるものの、成長を続ける「良い時期」が長い気がします。おそらく株式市場はいくつもの企業の多くの人が集まって知恵を出しあい、政府の力も借りて、一刻も早く、難局を脱しようとするからでしょう。また、海外の機関投資家はいつまでも苦難に耐えるほど我慢強くなく、経営者に一刻も早く改善を求めることも一因と思います。
暴落は慣れ
私は20年以上前にETFを中心に米国株式投資を始め、2008年にリーマンショックに遭遇しました。その時は、当然ながら、毎日泣きたくなるほど落ち込み、数ヶ月間は株価のチェックもしなかったです。
しかし、3年もするとまた株価はするすると上がってきてリーマンショック前の株価に戻りました。その後もチャイナショックなどいくつかのショックはあるものの、米国株価は順調に上昇していきます。
このようないくつかの苦難期である「ショック」を経て、自分も投資家として少しずつ学びを得たり暴落耐性を養っていき、ついに2000年のコロナショックを迎えます。
うひょー、テスラ、グーグル、アマゾン、フェラーリ、小型株ETF、中型株ETF、どの株も安くなったなー。この頃には人間が図々しくもなっているので、急落で自分の手持ちの資産が目減りしていることなどどうでも良くなっていて、「買い場到来!」とポジティブに捉えられるようになっていました。
こんな感じで生きてきているので、自分にとってはここ数日の円高、株安は待ちに待ったセール時期です。普段は手が出ないちょっと良い目のブランドものの服をセールで買う感覚に似てます。かねてから調査してあった企業の株価が十分に割安になったかを毎日確認しています。
つらつらと個人的な過去の経験に基づく考えを書いてみましたが、以下にもう少し体系立ててまとめてみました。急な円安、円高の時に、いかにして株式投資家として、「ポジティブな思考」をもつかについて、まとめてみました。
1.円安の時
米国株が割高に感じる今こそ、日本株を買うチャンス。外人投資家にとっても日本株は割安なので物色されやすい。よって株価上がる可能性あり。
日本の輸出企業にとっては業績が良くなる。
事業における海外比率の高い優良企業を探すチャンス。
私生活でも国内旅行の計画を立ててみよう。同時に海外旅行もシミュレーションしてみて、いかに海外が割高で、国内旅行が割安かを実感するのも良し。
同様に、ちょっと豪華な食事にでかけることをおススメします。円安で食材費が高騰していて、外食費も値上がりしているものの、欧米での外食に比べたらまだまだ割安。日本の良い目のレストランや料理屋のクオリティやサービスのほうが、同じ金額でも満足度が高いことに気づきます。30ユーロだしてもサンドイッチに毛が生えた程度のランチしか食べられないヨーロッパの都市を尻目に、日本で5千円でフレンチのランチコースやうな重をたべましょう!
2.円高の時
海外資産を多く持つ人は円建て資産が目減りしているように見えるが、その分、円の購買力は上がっています。よって、円建ての給与所得などで米国株を買うチャンス到来。円安時に手が出しにくかった、米国優良株を見つけましょう。
日本の輸出企業や海外事業比率の高い企業にとっては円高は業績にマイナスに働く傾向にあるため、株価は下がる可能性大。この機会に国内の割安グローバル企業の株を物色するチャンス!
もちろん、この時期は海外旅行に出かけて、現地の食事や生活など異文化を割安で楽しむ良い機会。旅行をしなくても、強くなった円を武器に、ネットで海外ブランドの製品を並行輸入して、割安感を実感するのも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
為替の急変や株価の急落は自身の資産にネガティブな影響が生じる一方で、割安株をみつけながら自身のポートフォリオに厚みを持たせるポジティブな機会にもなり得ます。そのためにも普段から、気になる企業を調査しリスト化しておくと、良い投資機会を逃さないですみます。「長期的な視点」でご自身の資産を育てていってください。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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当記事は特定の銘柄の投資を奨励するものではありません。また、内容の正確性を保証するものでもありません。投資はご自身の判断で自己責任でお願いします。