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AIをきっかけに自身の経験や知識を見直す

長年の仕事で培った経験や知識を活用して、企業分析をしながら資産運用をしています。しかしここ数年、AIを活用するようになってから、過去に身につけた自分のやり方にとらわれるべきではないのかなと感じ始めています。

例えば、AI出現前の会社員時代には部下の人に仕事を依頼する場合、最終成果物であるアウトプットのイメージをはっきりと伝えて、そこに至るまでのプロセスは各自の裁量に任せていました。理由は、人それぞれ、結果を出す方法は異なるし、自由裁量で業務を遂行してもらった方が、部下の人の創造力を養う良い機会になりますし、何よりもモチベーションが上がるからです。箸の上げ下げまで事細かに説明するのはこちらも手間や時間ががかかりますし、指示されまる方もやる気を削がれます。よって、アウトプットイメージのみ合意する仕事の依頼は、お互いにとって効率的で効果的なものでした。

一方、AIがアシスタントとしてサポートしてくれる今の時代、これまで部下の方たちにしていた指示の仕方はすでに時代遅れになってしまいました。理由はAIはより詳細なプロンプトを求めるからです。今までのように、最終成果物のイメージだけを伝えるだけでは、想定したアウトプットは出てきません。

途中の過程を何段階かに分けて、要所ごとのアウトプットイメージを説明する必要があります。具体的な例です。最終的に売上のグラフを作ってもらう際、まずグラフの元になるデータテーブルを作ってもらいます。そして次のステップで、そのテーブルをもとに、グラフを作ってもらうイメージです。自分でエクセルを使ってグラフを作るのに似てます。そして、プロンプトの最後に「以上をステップバイステップで、実行してください。」と一文入れると、より正確に、こちらの期待したアウトプットを出してくれる確率が高まるのです。

このプロンプトの例のように、AIをきっかけに、自分は過去の経験やスキルに執着せず、むしろアンラーンして、新たな仕事のやり方を考えるようになりました。

日本人はAIをあまり使ってない

ただ、日本ではまだAIをうまく活用している人が少ないのが残念でなりません。この便利なツールを手にしながら、可能性を十分に引き出せていないのを見ると、もったいないなぁと思ってしまいます。

以下のリンクの記事によると、日本は70%近い人がChat GPTを使ったことがないそうで、アメリカの23%やインドの5%と比べて、大きく出遅れています。

このままだと、せっかくの変革のチャンスを逃してしまうかもしれない。個人的にはそんな危機感を感じています。世界中で多くの人が、AIを前提とした新しい働き方に順応し、今までとは異なるスキルを身につけ始めているのに、日本だけは一部の人を除いて、従来の働き方を続けていき、生産性も変わらない。うーん、ちょっと残念です。

これからは、私たち日本人ももっと積極的にAIを活用して、共に成長していけるといいですね。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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