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疑問に思ったら、AIに比較表を作ってもらう

新しいことを学ぶ際に、理屈ではわかるけれども、なんとなく腹落ちしないことって、ありませんか?

たとえば。。。。
「東京証券取引所はPBR 1倍を割りこむ企業に改善を要請した。」

PBRとは、Price(株価)をBook Value(簿価)で割ったものだから、東証は株価が簿価を上回るように努力せよと企業に伝えていることになります。上場企業は経営により、収益を生み出しすことが期待されます。そこで、投資家は簿価を上回る価値を見出し、それが株価に反映されることになります。

理屈では、わかるんだけど、だから何?という感じですよね。

こんな風に理屈では言っていることが理解できるものの、モヤモヤして今ひとつしっくりこない時は、表を作って、似たようなものと比べてみましょう。

AIに比較表をつくってもらう

東京証券取引所とニューヨーク証券取引所とナスダックの3つを比べてみましょう。今までは、この比較をすることも手間のかかる作業でした。人がネットで情報を調べ、エクセルなどに転記する必要がありました。でも今はAIがあります。さっそく依頼してみましょう。今回はAIにGrokを使ってみました。

最下段の各証券取引所の平均PBRを見てみましょう。東証は1.4ですね。それに対して、NYSEもナスダックも3〜4倍。こうして比べてみると、東証のPBRはアメリカと比べると半分以下と極めて低いことがわかります。

AIによって生成された証券取引所の比較

PBRが示す限り、アメリカの企業の実際の価値は簿価の3〜4倍の価値があると投資家からみなされ、高い株価で取引されています。一方で東証の企業は簿価の1.4倍と簿価とと大して変わらない株価で取引されていることがわかります。

このような比較をすることで、東証のPBRの相対的な位置付けが理解でき、日本の上場企業の抱える課題がより鮮明になります。そして、頭の中にも自然と疑問が湧いてきます。

「なぜ日本の上場企業の株価はアメリカと比べて低いのか?」
「経営陣がアメリカと比べて劣るのか?」
「それとも能力はあるのに、投資家に十分アピールできていないのか?」
「もしそうなら、今後真の実力が周知されれば株価は高騰する可能性があるのか?」

疑問が湧くということは自身の中に問題意識が生まれていることになります。こうなるとPBRだけでなく、他のことにも興味が湧いてきます。

東証には何社ぐらいあるのかな?

3,900社もある。NYSEは2,400社だから、1.8倍ぐらいの規模だ。でも東証の総時価総額は1,000兆円とNYSEの4,200兆円の1/4しかない。ということは、日本企業の多くが稼ぐ力がアメリカに比べて劣っているのか、それともまだ割安とみるのか。

連鎖して、問題意識が湧くので、独自に掘り下げてみようという意欲が湧いてきますよね。

フェラーリの価値

比較の意義を東証の例を使ってお話ししたところで、別の面白い具体例をもう一つ紹介します。

世間ではフェラーリは高級スポーツカーメーカーとして知られています。下の表にあるように営業利益率も27%と破格。でも、どれくらい破格かを他の特徴的な自動車メーカーと比べてみましょう。

AIに生成してもらった比較表

テスラとトヨタの営業利益率が約10%なので、その3倍弱を誇るフェラーリの収益性の高さが際立ちます。

また、フェラーリの「成長制御」という戦略も興味深いです。通常の企業は販売台数を増やして売上を拡大しようとしますが、フェラーリはあえて希少性を維持するために生産台数を制限し、ブランド価値を高めています。

このようなフェラーリのマーケティング上の戦略の特徴も、トヨタのような大量生産企業と比較することで鮮明に浮かび上がってきます。

まとめ

AIはこのような比較表を数分、数秒で作ってくれます。ぜひ活用して、ものごとの理解を深め、さらなる疑問や興味につなげるきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

楽しいですよ。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

免責事項:
当記事は特定の銘柄の投資を奨励するものではありません。また、内容の正確性を保証するものでもありません。投資はご自身の判断で自己責任でお願いします。

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Satoshi
ありがとうございます😄

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