11月30日の夜、母が入院。
急性期を脱したことで、1月18日には療養型病院へ転院。
コロナ禍で、顔を見ることすらできない日々が続いている。
それ以来、私は独りで生活するようになり、テレビを見る時間が大幅に減った。
その代わりに、好きなジャンルの音楽(クラシックのピアノ曲)や、ラジオを聴いている。
先日、ラジオ番組で或るピアニストがゲスト出演していた。
世界的コンクールで入賞を果たしてから数年後に突然結婚し、3人の子供を儲けたという。うち2人は年子というから驚きだ。
子供ができたことで、日々のピアノの練習にも多少は支障が生じるようになったが、何とか乗り切って今に至っているとのこと。
「ピアニストなら、練習との両立も考えずに子供を立て続けに2人も儲けるなんておかしいんじゃ?」と思った私。
ところが、同じ放送を聴いていた見知らぬ人曰く(ネット上の書き込み)、「そういうのって、勢いがあるからこそできるのでは」と。
たしかに、石橋を叩いてばかりでは物事は動かない。
人間は機械ではないのだから、時には勢いで何かを進めてしまうことも必要なのかもしれない。
スポーツでも、どんなに実力のあるチームだって、お通夜みたいな雰囲気で試合に臨んだら負けることもあるだろう。
今の私には、気分を盛り下げ感情をネガティブにさせる要素がたくさんある。
もともと何事にも慎重な性格のうえに、そういったことがあるものだから、生命力の漲りとは無縁でいたのだ。
では、どうすればいいのか。
その具体的な方法は見つからないが、ひとまず人間には日々の行動のベースとなる「気分」「感情」が大切であることは再認識できたのだった。
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