強い組織を求めて株式会社mikanに入社しました
こんにちは!@satoshin21です。株式会社mikanにiOSエンジニアとしてこのたびJoinしました。
今回の転職でドラマティックな展開があったわけではなく、ごく普通のアプリエンジニアのありふれた転職活動でしたが、割と大規模な企業から10人規模のスタートアップに転職した意思決定プロセスを中心に、振り返りも兼ねて書かせて貰えればと思います。
自己紹介
iOSを中心にスマートフォンのアプリを開発しています。もともと新卒時は営業としてキャリアをスタートしましたが、縁あってAndroidの開発を担当することになり、そのままの流れでモバイルアプリを中心にエンジニアとして活動しています。
転職する直前の気持ち
前職でもSwiftやDart/Flutterを使ってモバイルアプリの開発をずっと続けていて、待遇などにはほとんど不満はありませんでした。評価も制度が整っていたのでギャップを感じることはなく、しっかりとした環境が整っていました。
ですがいわゆるメガベンチャーなどある程度規模が大きい所で働いているとよくあることかなと思うのですが、意思決定や何かしらの承認プロセスに対する自分自身の薄さを感じる事が少しずつ多くなっていました。もっとこう、勢いでやっちゃいませんか!みたいなことが起きにくいんですよね。もちろん勢いだけではダメですし、そういう所でもガシガシ意思決定できる人がいるのは承知しています。またチームという単位で区切れば自由にやらせてもらってはいたのですが、組織構造上難しい部分もあるのかなと思いました。
なんとなく、自分自身の濃度が高い環境に身を置きたい!という気持ちはありつつも、30を超えて子供が成長し親父としての責任が大きくなってくるとやはり安定している環境は安心感があり、なかなか次の決断ができずにいました。
mikanとの出会い
そんなふうに考えていた所、@3izorinからYOUTRUST経由で声をかけてもらいました。当時、漠然と他の所も話を聞いておくかな〜と思っていた時期で、そこまで転職について熱意を持って動いている状態ではなかったかと思います。
上の画像は当時のメッセージです。スマブラを自分と同じ「ダイラン」と呼んでいたことにシンパシーを感じました
カジュアル面談で@3izorinや代表の@takaokazumasa、iOSエンジニアの@aviciidaとmikanや組織体制の話、Notionの話などで盛り上がりました。感覚的な所になるのですが話していて気持ちいい人たちだな、と感じたのを今でも覚えています。その後当時のプロジェクトが落ち着いてきたあたりでとりあえずお試しという形で副業としてちょっとした改善のお手伝いをしていました。
お試し副業で感じた`強い組織`
正直に言ってしまうと、副業、体験入社する前は入社への意欲はそれほど高くありませんでした。当時はDart/Flutterばっかり触っていたので「最近Swift触ってないし副業通じてちょっといじれればいいかな」ぐらいの軽い気持ちだったと思います。
副業としてもほとんどの情報はSlackやNotionでオープンにされており、現在のプロダクトの全体像や課題もほぼすべて見ることができました。それに合わせ、SlackやオンラインMTGでの意思決定プロセスを見させてもらえたのが自分の気持ち的には大きかったかと思います。
mikanのバリューは4つあるのですが、その中で個人的に好きなのがGet it DoneとCare for Teamです。
Get it Done
責任感を強く持ち、あらゆる手段で徹底的にやりきろう。
なぜなら、一つ一つをやりきることによってのみ、理想の未来を手繰り寄せられるから。
Care for Team
愛を持って仲間と向き合い、深い関係を築こう。
なぜなら、深い関係で結ばれたチームでこそ個々人は輝き、チームでしか出せない成果につながるから。
当時見ていたSlackからこの2つのバリューを特に大きく感じることができたんですよね。規模的に全社の見通しがしやすいというのもあると思うのですが、各個人が今現在どんなスキル・状態だったとしてもチームの力を借りるなりやり方を変えるなりあらゆる方法でそれをやりきろうとする、Get it Done。たとえ否定的な意見だろうとお互いの高い関係性で受け止め、咀嚼し、成果につなげていくCare for Team。とにかくお互いのリスペクトに裏打ちされた強いチーム、心理的安全性が担保された組織形成がされていました。
心理的安全性とは、大まかに言えば「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化」のことだ。より具体的に言うなら、職場に心理的安全性があれば皆、恥ずかしい思いをするんじゃないか、仕返しされるんじゃないかといった不安なしに、懸念や間違いを話すことができる。考えを率直に述べても、恥をかくことも無視されることも非難されることもないと確信している。
エイミー・C・エドモンドソン,村瀬俊朗. 恐れのない組織「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす (Japanese Edition)
心理的安全性が担保された組織とはただただ仲良しな組織という訳ではなく、目標達成の為に率直な意見を言う必要がある場面でも、組織は受け入れてくれるだろうと感じることができる組織だと認識しています。mikanチームがそれを体現していると強く感じました。
体験入社と決意
その後本格的に転職活動をはじめた時、mikanに対して大きく2つの不安を抱えていました。
1. 2人目の出産が控えていてこれから更にプライベートが忙しくなる中自分は価値を提供できるのか?
2. 技術に対するプライオリティーが低いのではないか?変化の激しいモバイルアプリ開発に耐えうる組織なのか?
1つ目はスタートアップに対する漠然とした不安です。今まで少なくても50人、多くて2000人という規模感の経験しかなかったので、10人程度の小規模な組織で一人ひとりの濃度が高い中、子育てに対応できなくなってくるのではないか?という気持ちを抱えていました。
2つ目は副業としてプロジェクトをのぞかせて貰った時にまず感じたことです。iOS Deployment TargetがiOS 10だったのもそうですが、パッと見技術的な改善に対してプライオリティーが低いのかな?と感じていました。
結果的にその2つの悩みは杞憂でした。
体験入社という、1日まるごと使って各メンバーと話す機会を設けてもらうこができ、その場で経営層や開発陣などさまざまな視点から上記の悩みについて聞いてもらうことができました。
1つ目の子育てと両立できるのか?という点に関しては、代表の高岡が当時育休に入ろうとしているタイミングだったので、子育てや育休について話すことができました。その時話したことは、その後ポストされた育休に関するブログ記事に詳細にかかれています。
チームとしては男性女性共に推奨したいです。そして、もし自分が取得したら、一番最初になるので1つの参考になると考えていました。実際の負担は育児環境に大きく依存するので、あくまでも参考ではあるけども、自分の取得は会社としてただ推奨している以上の意味を持つはずかなと思ってます。
まさにこの通りで、ただ推奨するだけではなくトップ自らが育休を取ることによってバリューを体現する。その説得力は大きかったと思います。自分自身第2子の出産が控えていましたが、入社後すぐに育休をとっても問題ないか聞いてみた時、「もちろんです!むしろガンガン取ってください!」と言ってもらえたことが印象に残っています。
またすでに子育てをしているメンバーも多く、子育てとmikanについて深く話すことができ、不安解消につながりました。
福利厚生であるmikan安心キットの存在も大きいです。特に有給とは別に本人・パートナー関係なく病気やケガをした時に休むことができるSick Leave制度はスタートアップで導入しているところは珍しいのではないでしょうか?私も入社二日目に妻の看護が必要になり、早速使うことができました。
2つ目の技術的な部分についてですが、体験入社時に開発メンバーと今後の技術展開についてもらうことができ、単純に人が足りてないから技術改善になかなかタッチできていない、ということが理解できました。体験入社時にエンジニアチームとプロダクトについて技術的な観点から話すことができたのですが、SwiftUIなどの話を中心に、現状のmikanの課題感と今後の技術展開について熱い議論することができて、体験入社の中でも特に楽しい時間だったのを覚えています。
今もですが代表の@takaokazumasaもエンジニアとしてiOSプロジェクトにガッツリコミットしていたり、PMや分析もこなす@aviciidaが9ヶ月もかかる大規模なFirestore移行プロジェクトを進めていたり、やりたいこと・やるべきことに対して圧倒的に人が足りていない。逆にいうと自分がジョインすることによって技術的な改善をバックアップしつつ、プロダクトにコミットしていくことによって自分自身の価値、ひいてはチームの価値が最大化されるイメージをはっきりと描くことができました。
・・・
人生の中でなかなかない転職活動という機会、このタイミングで様々な企業からお声をかけていただきお話を伺うことができました。入社エントリで書くのも変ですが、mikan以外でもお話聞かせてもらった会社それぞれに他にはない魅力が詰まっていました。自分が自分以外にたくさんいればそれぞれに入社させてみたいと思っていたので、どこにジョインするかは本当に最後の最後まで悩みました。
最後に決め手になったのは、やはりmikan安心キットや醸成されている雰囲気から感じるチーム、メンバーに対する信頼を強く感じることができたことと、4つのバリューをベースとした心理的安全性の高い強いチームと一緒にものづくりをしていきたいと思えたことが大きいと思います。
今後の展開
今後は自分が一番価値を提供できる、iOSの領域に全力でコミットしていきたいと思います。mikanはただの英単語アプリにとどまらない、大きな可能性を秘めているプロダクトです。今後の大きな飛躍に向けた土台作りを中心に改善をガシガシ進めていきたいです!
また今後3年程度を目処にmikanを技術的にも業界をリードできるような集団にしていくことで、mikanという組織に新しい魅力を付加していきたいと思っています。mikanという強い組織であればそれが可能であると思っています。
技術で学習体験を良くしていきたいエンジニアや、英語学習を変えていきたいと思う人におすすめできる会社です。またその活動をパワフルにサポートしてくれる体制も整っています。ブログ書いててなんですがmikanの魅力って実際にメンバーと話してみるとめちゃくちゃ理解できると思っているので、もし少しでも興味を持ってもらえる人がいればTwitterのDMでもなんでもウェルカムですのでぜひともお話させてください!
ここまで読んでくださったみなさまありがとうございます。この記事が転職を検討している方などの参考になってくれると嬉しいです!!