2022年 読んでよかった本 10選 +1
あけましておめでとうございます!
昨年読んでよかった10つの本を紹介します。
遠くへ行きたければ、みんなで行け ~「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則
「早く行きたければ、一人で進め。 遠くまで行きたければ、みんなで進め」(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)。有名ない「アフリカの諺」。
今年は「コミュニティ」についてチャレンジし、多くのことを学んだ1年でした。メーカー、小売などITカンパニーに関わらず顧客体験、DXするためにコミュニティが重要になるので、来年もここは注力していく!
レゴ――競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方
経営危機を乗り越える「レゴ」の物語。この本の中でわたしが一番興味深かったのが、レゴが「ユーザコミュニティ」をうまく活用したこと。商品開発〜エンジニアの採用にいたるまで、会社とユーザが同じ方向を向いていること。これは新しいブランドとユーザの関わりの形になるはず。
D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略
顧客は、モノを買ってもらう存在から、コミュニティであり仲間になっていく。つまり、「売る」から「一緒に作る」存在 と語られている。
となったときにどう考え方を変えるべきか?
マーケティングはファネル型ではなく、ループ型になる
1度限りのトランザクションから、リレーションを重要視する
マーケティングも4P→4Eに変わっていく。
Experience(製品→体験へ)
Exchange(価格→交換へ)
Evangelism(販促→伝道へ)
Every Place(流通→あらゆる場所へ)
「顧客体験」と「コミュニティ」で勝つ時代 とわたしは読み解いた。
キリンを作った男 マーケティングの天才・前田仁の生涯
伝説のマーケター前田仁さんの話し。一番搾り、淡麗、氷結、これらはすべて前田仁が生み出した。社内政治に巻き込まれてながら、顧客視点で、仲間を信じてヒット作を生み出し続ける。
現場を大事にして、六本木「ビアホール・ハートランド」や代官山「スプリングバレーブルワリー」にも携わった。
マーケティングが大きく変わって、「顧客と共創していく」いまの時代だったら、彼はどんなヒットを生み出していくだろうか。それは彼が育てた後輩が見せてくれるはず。
小売の未来
コロナを経て、Amazon、アリババ、JDcom、DXに成功したウォルマートなどがデジタルの力を活かして世界を席巻(これは、ECといった表面的な話しではなく、顧客データ活用、新しいビジネス、物流などなど)
これらの巨人と共存し、生き残るためには「SUPER」な顧客体験が大事になる。
※ Surprising : サプライズ / Unique : 独自性 / Personalization : 個別対 / Engaging : 親密度 / Repeatable : 再現性
日本の美意識で世界初に挑む
西陣織 細尾がディオール、エルメス、リッツカールトンなど世界の一流ブランドに使われていることを知ってました?!わたしは知りませんでした!
「織物」という産業で見れば、マーケットは10分の1以下。それでも自らの存在意義パーパスを見つめ直し、再定義しなおすことができれば、イノベーションを生むことができる。
美意識やどんな世界をつくっていきたいか、そこにどんな価値を提供できるか、考え続けたい。
世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学
かなり哲学的な内容なので、正しく理解するには何度か読み直す必要がありそうだが…
市場経済の中には多くのすき間があり、そのすき間こそが「贈与」である、と。資本主義のシステムに限界を迎えていると言われてひさしい中、資本主義の代替ではなく、足りない部分を埋め、なめらかにするものが必要なのかもしれない。
以下、こころに残った1節
「仕事のやりがい」と「生きる意味」の獲得は、目的ではなく結果です。 目的はあくまでもパスをつなぐ使命を果たすことです。 だから僕は差出人から始まる贈与ではなく。受取人の想像力から始まる贈与を基礎に置きました。
INTEGRITY インテグリティ: 正しく、美しい意思決定ができるリーダーの「自分軸」のつくり方
「インテグリティがある」というのは、「人に対して誠実である」とか、「職務に対して誠実である」という状態を指します。
ネスレの元CEOは「自分が正しいと思うことをする」と言いましたが、この「正しさ」のいう物差しをもつためには、教養、美意識が必要。
これからは「世界はこうあるべき」と理想を語れるリーダーが必要。
ゼロからわかるファイナンス思考
「ファイナンス思考」の著者 朝倉 祐介さんの最新作。企業価値とは「将来稼ぐことができるキャッシュフロー」であり、これを最大化することが経営者の使命。であるから、目の前のP/Lだけを見ていてはいけない。言うが易し行うは難し。
NTT 2030年世界戦略 「IOWN」で挑むゲームチェンジ
IOWNが2025年に商用化を見据え、大阪万博はそのお披露目の舞台となるか。つぎの30年を戦うためにドコモ、コミュニケーションズ、コムウェアなどグループ再編し、指揮をとった澤田社長も次はバトンタッチ。古巣として、そして昨年よりまたグループの仕事に携わらせていただいているため、NTTには期待大(というか、いま日本で一番期待してる)
追加でもう1冊。
ぼく モグラ キツネ 馬
こちらはプレゼントでいただいた、大人も読める絵本。
「絵本」というジャンルにまったく触れてこなかったのですが、読んでみて新しい感覚・感情が生まれました。
読むたびに気づきを得ることができたので、この本を最後におすすめします!
2021年 読んでよかった本 10選
2020年 読んでよかった本 10選
太田の本棚
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