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パイオニアでちゃんと勝てるチャンドラ バーンを組みたいと思います その5
息子のために組んだチャンドラ・バーンが実際にパイオニアのデッキとまともに戦えるのか?実戦編となります。まずは自分用に構築した「探検アブザン/アマリアコンボ」が手元にあるのでこれと対戦です。環境デッキの一角との勝負です。いざ尋常に勝負!
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念のため、探検アブザンのデッキ解説もしておきます。
探検アブザンはアマリアコンボとも呼ばれるように『イクサラン:失わし洞窟』で登場した《アマリア・ベナヴィデス・アギーレ》をキーカードに据えたコンボデッキです。アマリアはライフを得るたびに探検し、パワーがちょうど20のときに、戦場にいるこれ以外のクリーチャーを破壊します。探検するたびに+1/+1カウンター1つを乗せて3点ライフゲインをする《野茂み歩き》とのコンボで一気にパワー20に到達して対戦相手をワンパンするという豪快な挙動をします。1ターン目にクリーチャーが戦場に出るたびに1点ライフゲインする《月皇の古参兵》を出して、2ターン目にアマリアをプレイ、3ターン目に野茂み歩きをプレイしてコンボスタート!無人の戦場をパワー20のアマリアでアタックして勝利!または2ターン目にアマリア、3ターン目に野茂み歩きを出した後に《陥没穴の偵察》の戦場に出たとき探検からのコンボスタートでアマリアアタック!と3ターン勝利が可能です。ルートはいくつかあるものの3枚コンボなので再現率はそこまで高くないかと思いきや、コンボのキーカードが1〜2マナの軽量クリーチャーというのも強みで、パーツを集める手段として《集合した中隊》、《召喚の調べ》、《戦線への復帰》、《救出専門家》と豊富です。デッキ構成として探検でデッキを掘り進めることもできるので、1度や2度の除去によるコンボストップをものともせずにパーツを集め続けられますし、ライフゲインもしっかりできるので粘り強く戦うことが可能です。前述のカードでコンボのキーパーツであるクリーチャーをライブラリーや墓地から持ってくることができるため、基本的にデッキの強化パーツや除去カード、対策カードはシステムクリーチャーを採用する傾向があります。
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それでは次男にチャンドラ・バーンを握らせて、こちらは使い慣れた探検アブザンを握って対戦です。細かい対戦の流れはすっ飛ばして恐縮ですが、結果はチャンドラ・バーンの1-2、0-2で惨敗となりました。実際、ボッコボッコにしてやりましたよ!
次男にチャンドラ・バーンで採用しているカードやデッキシナジーについて事前説明はしていましたが基本的には次男にとって初見のデッキです。逆にこちらは相手のデッキ構造を理解しながら使い慣れたデッキをプレイするのでデッキ相性以前に対等ではないですね…。チャンドラ・バーンなんてTeirに関係のないローグデッキであるのも強みなのに、その強みも当然活かせるわけがないという…。
とは言え、この対戦でいくつかチャンドラ・バーンの強いところと、改善点が見えてきました。
探検アブザンのような小粒のクリーチャーが横並びするタイプのデッキには神々の憤怒の3点火力がかなり刺さりました。アマリアコンボは前述のようにコンボパーツを墓地からも釣ってくるのですが、《神々の怒り》で死亡すると追放されるので、リアニメイトカードをハンドで腐らせることができます。中盤以降、複数のチャンドラが戦場に並ぶと盤面コントロールはそんなに難しくありません。ただ、プレインズウォーカーの能力はソーサリータイミングでのみ起動可能なため、アマリアコンボが《集合した中隊》や《召喚の調べ》を使って、クリーチャーコンボにも関わらずインスタントタイミングでパーツを集めてしまうと対処が難しくなります。こちらもインスタントで動けるようにしておく必要があります。メインには《チャンドラの勝利》しかインスタントがありませんが、サイドボードには多くの火力除去を積んでいるので、これで対応していくことが可能です。サイドボードに入っている《石術の連射》は1マナで軽い色対策付き火力除去なのですが、ソーサリーなので外そうと思います。
極端な話をするとアマリアコンボはライフゲインを止められると機能不全を起こします。今は下火になっていますが、エンジェルカンパニーのようなライフゲインデッキもパイオニア環境にはあるので、サイドボードにライフゲインを止める対策カードをとっておくのは現環境ではありだと思います。
少し前に次男が地元のFNMスタンダードでアマリアを中心に据えたライフゲインデッキで3週間ほど無双*していたら、赤単にサイドから《巨大焦がし大口》を4枚投入されてボコられてました。(*当時の地元スタンダードは大アグロ環境でした。)
ライフ回復を無効化する赤単色のパーマネントをMTG wikiで調べたところ、パイオニアで使用可能な5種類のカードを見つけることができました。《乱動する渦》は2マナと軽いのですが、起動に1マナかかるためボツ。《揺れ招き》は5マナと重たいのでボツ。残りの3枚は3マナ域で、前述の《巨大焦がし大口》と《暴れ回るフェロキドン》がクリーチャー、《無頼な扇動者、ティボルト》がプレインズウォーカー。この3枚から採用を検討します。
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クリーチャーよりはプレインズウォーカーの方が除去体制が高いことを考えるとティボルトを採用するのが良さそうです。ティボルトは赤のプレインズウォーカーということで《炎の侍祭、チャンドラ》で忠誠カウンターをバラ撒く対象にできることもプラスに働きますし、[-2]能力でデビルトークンを出せるのも汎用性が高そうです。
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サイドボードに火力やライフゲインだけでなく、手札を責めるカードを採用したいなと思い、ティボルトのように侍祭チャンドラの恩恵を受けられるプレインズウォーカーを探したところ、良さそうなのがいました!《敵対するもの、オブ・ニクシリス》です。登場前から強い、強いと言われたカードですが、ここまで目立った活躍はありません。[+1]が確定ハンデスではないからなのかもしれません。とは言え、本体のコピーが出せたり、ティボルトと同じデビルを出すことでライフドレインにすることができるなど相手にディスアドバンテージをもたらすことのできるカードとしては悪くない性能です。2枚ほどサイドボードに投入して感触を確かめてみようと思います。
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赤黒2色プレインズウォーカーであるオブ・ニクシリスを戦場に出すためにはデッキは黒をタッチしなければならなくなります。デッキに4枚採用している《次元間の標》で赤と黒をオブ・ニクシリスに供給できますが、流石に4枚だと心許ないので《竜髑髏の山頂》を2枚追加したいと思います。《竜髑髏の山頂》はいわゆるチェックランドと呼ばれる土地で、山か沼をコントロールしていればアンタップインできます。2枚程度の採用であれば、メインの赤単デッキにおいても動きを阻害することはないと思います。仮に初手に《次元間の標》と竜髑髏しか土地がハンドにない場合があったとしても、基本的にこのデッキは1ターン目には動かないので、1ターン目にこれをタップインで処理してしまえば問題はないです。
今回、探検アブザンとの対戦を通して土地とサイドボードを調整しました。こちらが更新したデッキリストになります。
デッキリスト
プレインズウォーカー(16)
4:《勝負服纏い、チャンドラ/Chandra, Dressed to Kill》
3:《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
3:《炎の侍祭、チャンドラ/Chandra, Acolyte of Flame》
2:《炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisan》
2:《目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno》
2:《希望の標、チャンドラ/Chandra, Hope's Beacon》
クリーチャー(6)
2:《カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladesh》/《燃え盛る炎、チャンドラ/Chandra, Roaring Flame》
2:《チャンドラの火炎猫/Chandra's Embercat》
2:《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》/《踏みつけ/Stomp》
アーティファクト(4)
3:《チャンドラの調圧器/Chandra's Regulator》
1: 《ジアーダの贈り物、ラクシオール/Luxior, Giada's Gift》
エンチャント(1)
1:《チャンドラの誓い/Oath of Chandra》
ソーサリー(9)
4:《夜を照らす/Light Up the Night》
3:《神々の憤怒/Anger of the Gods》
2:《集団的抵抗/Collective Defiance》
インスタント(3)
3:《チャンドラの勝利/Chandra's Triumph》
土地(21)
14:《山》
4:《次元間の標/Interplanar Beacon》
2:《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
1:《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance》
サイドボード(15)
2:《無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator》
2:《敵対するもの、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Adversary》
2:《減衰球/Damping Sphere》
2:《丸焼き/Fry》
2:《バーニング・ハンズ/Burning Hands》
2:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
2:《削剥/Abrade》
1:《雷電支配/Electrodominance》
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参考までに調整前のデッキリストを見たい方はこちらの記事からご確認ください。
次男がチャンドラ・バーンというデッキに慣れてくれば、今回の調整で探検アブザンとも十分戦えるようになるはずです。自分が使っているデッキをメタるのは気持ちのいいものではないですが、息子は喜んでくれそうです。それではまた次回!
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