パイオニアでちゃんと勝てるチャンドラ バーンを組みたいと思います その2
息子のリクエストに応えてチャンドラ・バーンをコンセプトにしたパイオニアデッキを組むことになりました。事の経緯と、とりあえず組んでみたプロトタイプのデッキリストはこちらの記事をご覧ください。
高校生の息子の使うデッキを親が作成・調整するというちょっと変わった状況になっていますが、自分自身ではアマリアコンボという"リストがほぼ固まっているデッキ"を使用しているため、このチャンドラデッキの調整はいいライフワークになりそうです。ちなみに当の息子(次男)はMTGアリーナのヒストリックで《オニキス教授》を中心に据えたディミーアコントロールを使っていて、「リリアナ最強!」とか言いながら楽しんでいます。おいっ、チャンドラはどこいった?
まずはプロトタイプとして組んだチャンドラ・バーンを手元にある他のデッキを相手にまわしてみて調整していこうと思います。
何度かデッキをまわしてみて「このデッキは思いのほかやれるぞ!」と感じました。ブロッカーになるクリーチャーをほぼ採用していないので、チャンドラがノーガードであっさり落とされ続けるのかと思いきや、2マナ・3マナ域で採用している単体/全体火力で盤面をある程度キレイにすることができます。また、チャンドラが着地すれば衝動的ドローやマナ生成能力で手数を確保して盤面をコントロールしやすくなります。基本的にどのチャンドラカードもプラス能力を多用するので忠誠度カウンターが多めに乗っていて硬いというのもあります。加えて《炎の侍祭、チャンドラ》の上の[0]能力で赤いプレインズウォーカー全体に忠誠度カウンターをバラ撒けるのもチャンドラの場持ちの良さに貢献しています。
それでは具体的な調整に入っていきます。
まず最初にこのデッキの強い動きを考えたときに重要なのが、"3マナ域のチャンドラを如何に戦場に定着させるか"という点です。3マナ域には《炎の侍祭、チャンドラ》と《勝負服纏い、チャンドラ》、《カラデシュの火、チャンドラ》の3種類がありますが、《カラディシュの火、チャンドラ》はクリーチャーから変身させる手間があるので、ここで言っている重要な3マナ域は侍祭チャンドラと勝負服チャンドラの2種類のことです。侍祭チャンドラは前述の忠誠度カウンターをバラ撒く動きが強く、後続の定着を大きくサポートしてくれます。勝負服チャンドラは[+1]で本体1点火力に加えて赤マナ1を生成するため、土地が止まってしまっても4マナ域の行動に入ることができたり、《チャンドラの調圧器》の能力コピーやルーティング効果のマナを供給できたりするのが強いです。そうなると3マナ域チャンドラの枚数を増やすことがデッキの安定性アップには必要と言えそうです。能力が前向きな勝負服チャンドラの枚数を1枚増やしてみようと思います。
プロトタイプデッキを組む上でチャンドラのマナ域を3〜6でバランスよく採用することを考えた結果、5マナ域を埋めるために《炎の心、チャンドラ》を2枚投入していました。ただ使ってみると、このM21チャンドラは5マナ域のカードとしては圧倒的にカードパワーが足りていませんでした。場に出たターンに選択できるのが2つのプラス能力ですが、ほとんどの場合に衝動的ドローは使用してもそのターンには唱えるためのマナがありませんし、5ターン目に2点火力では焼けるクリーチャーはほぼ残っていないためです。ここは思い切って5マナ域の採用をゼロにして、替わりに6マナ域に追加で《希望の標、チャンドラ》を2枚投入してみようと思います。
《炎の職工、チャンドラ》は忠誠度カウンターを取り除いた分のダメージが飛ぶという常在型能力とフラッシュバックで唱える《夜を照らす》に強力なシナジーがあることや、この常在型能力のためにクリーチャーからの攻撃を受けにくいという特性があるため3枚採用していました。しかし、使ってみるとプラス能力の選択肢が一つしかなく、それも衝動的ドローのため、盤面に単体で存在している状態ではマナが足りなくて効果的に使えない場面が多くありました。勝負服チャンドラを1枚追加した替わりに、職工チャンドラは1枚減らすことにします。
デッキのコンセプトとしてクリーチャーの採用枚数が少ないので、単色デッキの特性を活かして《バグベアの居住地》を2枚採用していました。アンタップインの可能性もあるミシュラランドは入れ得だろうと考えていたのですが、チャンドラを唱えたい3ターン目以降にライブラリーから引いてくる動きが思いのほか弱く、これは抜いてしまって山にするのがよさそうです。《次元間の標》は想定していた通り、コツコツとライフ回復してくれて悪くない動きでした。この土地はプレインズウォーカー呪文以外には色マナを供給してくれないのですが、この土地は立っているのに、呪文を唱えるための赤マナが足りないということはほとんどなかったので、4枚採用することに問題はなさそうでした。土地21枚も絞りすぎたと感じることはなく、十分にデッキをまわせる感触がありました。現時点では土地枚数を増やすことは検討しなくてよさそうです。もちろん他のデッキ同様に土地事故はときどき起こりますけどね…。
と言うことで、調整したデッキリストがこちらになります。
デッキリスト
基本的なデッキの動きの確認とデッキ調整ができたと思いますので、このデッキを実戦に投入していきます!そこからサイドボードも含めて追加の調整をしていこうと思います。
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