流星ワゴンのロケ地
岡山県津山出身の作家、重松清さんの作品「流星ワゴン」。いわゆるタイムスリップ物なのですが、ドラマ化された時にロケ地に選ばれたのが私たちの教会の近くにある鞆の浦。歴史豊かなこの地のシンボルとして親しまれている常夜灯が印象的な場面で出てきます。江戸時代に建てられたもので瀬戸内の海上安全を支えました。
実は旧約聖書にも常夜灯が出てきます。出エジプト記27章20節
「あなたはイスラエルの人々に命じて、オリーブを砕いて取った純粋の油をともし火に用いるために持って来させ、常夜灯にともさせなさい」
この灯がついていることで、主なる神様がこの旅路にともなって下さっていることがわかる象徴的な意味がある。
もちろん海路のための常夜灯と、幕屋の常夜灯では形態も目的も異なるでしょうが、夜をゆく旅という点では共通かもしれない。流星ワゴンも、流星というくらいなので、夜と関係がある。もうひとつ共通点をあげるとすると移動だろう。空間の移動であれ、時間の移動であれ。
そう言えば、中島みゆきの歌にも「常夜灯」がある。直接関係あるかどうかまでは存じない。あの歌の主人公は猫らしいと伺った気はする。鞆の浦にも猫スポットはあります。