ロサンゼルスで良かったこと
ロスアンゼルスで良かった事
違和感を感じる大事さ
前回はもうロスじゃないかもと書いたのですが今回はその逆。
アメリカは言わずと知れた他民族国家、役者、ミュージシャン、食事であれ、それぞれのジャンルのエキスパートが簡単にみつかります。
このビデオを見ていただきたいのですが、僕以外はその分野のエキスパート。共通語はスペイン語です。(僕は5:30くらいから映ります)
音楽好きな方なら一発で分かると思いますが、僕だけ匂いが違うんです。
もうこれは仕方ない、僕はラテンのエキスパートではない。しかしやらなくてはいけない仕事だったので自分の得意なフィールに持ち込んでやりきった。わかる人には違和感満点。 (CDで発売されます ひえー)
違和感
しかしこの違和感が非常に良い経験になります。
はじめてアメリカで仕事をしたのは幸運にも渡米半年後の学生時代の時。いわゆる8ビートの仕事でした。もう演奏中から違和感だらけ、録音したのを聞き直しても、自分のドラムだけ全く違うリズムを刻んでるかのようにかみ合ってませんでした。
まがりなりにもそれまで色々プロとして日本でやってきたし、8ビートなんて何千曲、何億小節演奏したか。 しかし全く歯が立たなかったのです。
日本のドラム教室で初めて教わり、その後色々な所で演奏するようになり、お金までもらっていた僕の8ビート。アメリカで全く通用しませんでした。
ここから長い長い『リズムとは何ぞや』という旅が始まりました。光が見えたのは3年後。その時は見えただけで、そこから研究の日々が続いています。
あの日に全く通用しなかった事が僕の今を作ったと言えます。
LA vs NY?
よく比べられるニューヨークですが、過去に8回ほど行き、最後には3ヶ月ほど住みました。芸術の分野でNYが一番なのは間違い事実だと思います。しかし僕の性格上、あの街にいたら常に最先端の物を追いかけて行きそうなミーハー人間止まりになっていたと思います。
もちろんタラレバ論ですが。
一番大きいのはあの競争社会の中でブルースの歴史を学ばなかっただろうと言う事。ここは書くと長いので割愛しますが、ゆっくり腰を据えて学べた(まだ学んでる)のはロサンゼルスだからでニューヨークでは出来なかったんじゃないかと。
まあ個人的見解なので、異論は認めますw
いきなりですが結論から言うと4分音符です。もうこれを言い出して6年くらい経ちますが、間違いないです。 4分音符の長さです。これをコントロールするのがドラマーの宿命です。
4分音符は宇宙です。
まだまだ旅の道中なのですが、突き詰めれば突き詰めるほどそこを評価されるようになり輪が広がって行く。『リズムとは何ぞや』を毎日考え、試せる。
そんな事ができるロサンゼルス 素敵です。