#189 絶望の国の幸福な若者たちを読んでvol.2
こんにちは!けーたです。
今日は「絶望の国の幸福な若者たち」を読んだので読書メモを投稿します。
前回本書の読書メモを投稿してから約2週間と少し時間差となるvol.2の投稿です。ちなみに前回のnoteはこちら
好きな読書の一つに、10年前ぐらいに書かれている本を読むというのがあります。
理由としては、その当時書かれていた「課題感」が10年後の世界(今ね)ではどうなっているのか?
10年という時間の経過における当時の課題の変化の量を見て、今後起きる変化などを予測するガイドになるからです。
技術革新のスピード感は今後も指数関数的に早くなるとはいえ、このタイムスリップをするような読書は予測の邪魔にはならないと思っております。
で、こんなタイムスリップ的な読書は面白い!とう前振りは何のために存在しいているのか?ですが、、、
それは、本書において、東日本大震災後に「反原発」で湧いている日本を取りあげているからです。
この当時の機運を知らない方の為に概略だけ記載します。東日本大震災の影響の一つとして津波により福島第一原発が事故を引き起こした。ことは周知の事実かと思います。
その状況が前提としてあり、「反原発」「脱原発」のデモが起こり、時を同じくして、東京都知事選が繰り広げられた。
石原慎太郎さんと他の議員においては「原発推進」「原発反対」とその姿勢がメインのイシューになっていた。
この本からの気づきは、2011年時点でも地球の温暖化は叫ばれていた。もちろん今ほど気候変動の影響が顕著ではなかったが、確実に進んでいた。
そういう、長期的な気候変動の悪化トレンドはわかっていたが、極短期の目線が強くなり脱原発が叫ばれていたという事実。
未曽有の事態に対しても短期、長期の重要度のものさしを当てて考えるには、考えるだけでなく動かすにはどうしたらいいか?とうことです。
当時の自分は自分の頭で考えることなく、想定外の原発事故が起こったこの期に及んでなぜ原発を使い続けるの?と憤りを感じていました。
そんな自分に出会え直せたのもこの本を読んだ価値かなと思います。
そこから時間は進み今は2024年。地球の温暖化対策はまったなしの状態。
それに加え、生成AIの台頭、日常への定着、拡大により世界の電力消費量は確実に増えていく未来が見えている状況。
火力では電力ニーズを賄いきれない、賄えたとしてもロシアウクライナ戦争に端を欲し、エネルギー価格の上昇による経済停滞リスクが横たわる。
もっと先のワーストシナリオにはお金を出しても、電気を買えない=国家的危機のシナリオも見えてくる。
そこで、解決案のオプションとして上がるのが、環境にネガティブインパクトが低いとされる原子力発電比率の引き上げだ。
この時間軸の流れに乗り、電力供給のイシューの変遷を追体験する。
これにより、これから起こる日本における様々なリスクについて自分なりに考える補助線をこの本からもらうことができました。
結局この本にもあった「終わりなき日常」に集約される。物事を短期でみるか、長期でみるか。
誰も正解をもっていない中で、自分なりに過去を振り返り、未来を考える。
そして当時の議論を振り返りながらこれからの日本のあり方を自分なりに考えてみる。そんな読み方ができる本だなと思いました。
この本の趣旨とは大幅にことなるメッセージを誤読しましたが、自分の好きなように解釈できる(ヒトに強要しなければ)ことも読書の楽しみの一つなので、今回は盛大に誤読をしてみました。
誰の選書の参考にもならなさそうですが、そんなときもあるという事で流していただけたら幸いです笑
ではでは