#108 読書録 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのかを読んで vol.1
こんにちは!けーたです(20240331ver1.1更新)
本日は「嫌われた監督 」落合博満は中日をどう変えたのか?を読んでいる最中なのですが、めちゃくちゃ面白く抽象化して残しておきたいことがたくさんあったので、忘れない内に第1章ー4章まで読書メモとして残しておきます。
この本との出会いは、初版2021年9月からひと月半後の2021年11月に購入しております。
それから、早いもので自分の家の本棚の一部として重厚な背表紙を実に2年半見せ続けてもらった後、叩き起こして2023年の今読み始めております。
出逢いなおした理由は2つ。
1、約500頁ある重厚な本を読む時間を捻出できなかった
2、ビジネスに直結する学びを中心に読んでいたのでスコープ外であったので優先順位が下げられていた
これに尽きます。
ただ、今は社会人学生も終了し環境が変化。ビジネス書と違って自分の問いへの答えを探すことや、問いそのものを生み出す切り口を得るという読書に興味がわいてきた。これが出合いなおせた理由です。
そして、今朝のこの本を手に取ってわかりました。面白い!引き込まれる!!中日ファン、落合監督ファンではなくても刺さる事満載。
読む手が止まりません。
#中日 、#落合監督、一見このタグでは中日ファンぐらいしか手に取らなさそうですが笑 めちゃめちゃ深いです。
そして本の構成も選手を中心に時系列に並んでおり、一緒に成長していく感じです。これまでにない読書体験をできています。
野球の本という括りで敬遠していた方がおられたら、騙されたと思って読んでみてください。ヒトをどう視るのか学べます。激推ししておきます。
第1-4全体的な読後感
「洞察」「孤独」「覚悟」特にこの3つの言葉が残りました。
大事なことは、自分が一番集中して洞察できる場所を探す。小さな変化に気づくための仕掛け定点観測。
定点で、人を見続けてどんな小さな変化も見逃さない。そしてその前提として日々変化しているという事に確信を持つこと。
変化している前提でモノゴトを見る事といえるかもしれません。この視点、視座は自分たちの日常にすぐ持ち込める汎用さがあります。
プロとして生きていくのであれば、貪欲であり、必要であれば感情をコントロールし、簡単に席を譲らない。孤独を厭わない。
当然それを貫き通す覚悟がなければプロとは言えない。そんな真剣勝負の空気をこの本から受け取る事ができた。
自分もお金をもらってプロとして働いているのに、この落合監督が率いている中日というプロ集団から感じられる厳しさとは程遠い。
これはヤバいと気づかされました。
非情さと熱さそんな温度感をたっぷり感じられます。この本からは。人間模様の描かれ方が何とも心に響きます。
過去の自分に言いたい。2年半の間この本を寝かすにはもったいなさすぎるぞと、、、
同じように積読している人に言いたい。本は重いが今すぐ手に取り開くようにと。そして1章さーっと駆け抜けるように読むようにと。
気になったフレーズたち
ベンチから定点観測する中で、、、
3塁手としての立浪選手(この時点でスター選手であり、絶対の存在)の守備範囲が年々狭まっているということに、監督が気づき、それをヒトに話している場面がある。
これが、洞察であり、洞察には一瞬ではなく時間軸をもって変化を観察し続ける覚悟と信念ともいえるものが必要なんだなと。
翻って自分の事に思いをめぐらすと、自分に対して定点観測する場面はいくつか持っていることにも気づけました。
走っているときの脳みその回転や体のだるさ。寝起きの疲労度がどうなっているかなど。
ただし、自分以外の人たちに対して、集中して洞察する事ができているか?と問いを立ててみると、答えはNo。時間軸をもってなんて全くできてない。
変化があるものとし、日々洞察と長い時間軸での変化を捉える目をもってまずは身近な人達(家族とチームのメンバー)を見ていきます。
与えれば奪われる世界
「与えれば、奪われる」この発想はなかった。この感覚がないことが、日ごろの仕事で働いていてもぬるいなという根源だと感じた。
自分がいなくても回るように、標準化して、俗人化させない。それもわかる。でも圧倒的な個。
個の爆発が生み出す力が今は必要だし、この奪われる危機感というものを感じて仕事をしていこうと決めました。
それってやみくもに手を動かすではなく、何が必要とされていて、今自分が最大限組織に個人として貢献できるものは何か?
頭が千切れるほど考えるという事でもあるのかなと。トランスフォーメーション。それにどう自分が貢献するか。自分の変わりはいないレベルで。
捨ててきたものの差
多くのものを勝ち得てきた人において決定的に違うものは捨ててきたモノの差だ。
と、言い切ったら、今の価値観ではメチャクチャ炎上しそうだなと思う一方一定の真実も含まれているのかなと感じている。
一番強いのは、捨てるという発想よりも、それ以外の事は目に入らずに自然と俗世間のモノをすべて捨てているという人だとは思う。
今の自分はどちらにもなれていない。
なった自分を想像する事もできない。せっかくこの本に出合えたので、今全てを捨てて臨みたい事を明らかにしていく。
そして、いろいろなものをかなぐり捨ててたらどんな自分になるの?と考えます。
まとめ
これまでのメインの読書の対象であるビジネス書と違って大切?重要な部分が太文字になっていなく、自分が感じた所に純粋に付箋を貼ってかみしめる読書ができるというのが良い点。当たり前といえば当たり前。
その中で、食うか食われるかのプロの世界における、人間に対しての洞察の価値と、それらを取り巻く人間模様が鮮明に描かれて心が揺らぎます。
今は200頁程度読んだ所。
この熱く静かな戦いの描写がまだ300ページ分残っているかと思うとちょっと睡眠不足を心配してしまうぐらい引き込まれます。
自分が感じた熱い思いが、だれかの選書の参考になれば幸いです。
ではでは