500文字の建築試考「散歩的建築」
建築は散歩的な体験を促す役割をもつ。
散歩を日課として日頃から続ける人は、毎日同じ道を、毎日同じ時間に、毎日同じような速さで歩いているであろう。
そのような散歩をするご年配の方を見て、
「いつも同じように散歩をして飽きないのかな」とか
「いつも同じように散歩をして暇なのかな」とか、
若者は勝手に思うことがある。
でも実はこの『毎日同じように』ということが、散歩にとってものすごく大事なことであることが、最近自分の中でようやくわかってきた。
毎日同じ道を散歩すると、日により異