死は存在しない ~量子力学で証明する多次元世界~

死は存在しない ~量子力学で証明する多次元世界~

最近の記事

パラレルワールドは存在するか ~コペンハーゲン解釈と量子多世界~

 以前のコラムでは、量子の作用として、二つの現実が同時に存在できるという信じ難い現象を紹介した。また、別のコラムでは、量子の二重性について説明した。原子は波動と粒子の二重性を持っていて、どちらのスリットを通過したかを測定する検出器が存在しないうちは波動のように振る舞い、検出器で観測されると粒子のように振る舞うのであった。  量子という、ミクロの世界のレベルでは、そのような神秘的な作用の存在が科学的に証明されているが、私達、人間も量子でつくられている。それでは、私達が目で見てい

    • 生物は創造されたのか ~創造主についての科学的考察~

       生命の起源は原子のスープだとする進化説が現在、通説とされている。しかし、以前のコラムで、原始のスープからランダムなプロセスによって、「自然に」高分子が発生し、生命が誕生した確率は、実質的にゼロであることを述べた。それでは、原初の生命はどのように誕生したのであろうか。 生物の精巧な機能は、自然発生できるか  今、地球上で最も単純な構造をしている単細胞生物でさえ、自動車の構造より遥かに複雑であると言われる。万物の霊長たる人間は、単細胞生物よりも複雑な構造をしていることは当然

      • この世界は幻想か ~ホログラフィック理論の検証~

         前回のコラムでは、味覚は一種の幻想と言えることを述べた。それでは、私達が住む世界全体も幻想なのであろうか。今回のコラムでは、私達が存在する、この世界がホログラムであるという学説、ホログラフィック理論について考察する。 ホログラフィック理論とは何か  かつてギリシャの哲学者プラトンは、私達が目にしている世界を、薄暗い洞窟の壁に映る影であると言った。つまり、私達の手の届かないところに実体があり、私達がこの世界で見ているのは、その実体の影であると考えたということである。それか

        • 味覚は幻想か ~量子力学で解き明かす味覚のメカニズム~

           今までのコラムで、宇宙や植物における量子の神秘的な作用を紹介してきた。それでは、万物の霊長といわれる人間の人体内部においては、どのような量子力学が働いているのであろうか。今回は人間の味覚・嗅覚の本質について、考察していくが、そこにもやはり量子力学の驚くべき作用が存在する。 味覚は存在するか  かつて、ギリシャの哲学者デモクリトスは次のように言った。 「私達は習慣によって、甘味があったり、苦味があったり、熱かったり、冷たかったり、色があったりすると思うが、現実に存在するの

          この世は何次元か ~超ひも理論が提示する10次元の時空~

           前回のコラムで、量子力学は、従来の古典物理学の型を破ったのであり、何百年も続いた科学的概念と決別したと言ってもよいと述べた。これまでのコラムで紹介したように、量子は量子重ね合わせによって、同時に二つ以上の状態をとれ、二つの現実が同時に存在できることが証明されている。また、粒子が幽霊のように壁をすり抜ける量子トンネル効果も確認されている。そして、テレパシーのように、二つの量子が瞬時にコミュニケーションをとれる、量子もつれ現象も実証されている。  従来の一般相対性理論は、このよ

          この世は何次元か ~超ひも理論が提示する10次元の時空~

          原子は物ではない ~不確定性原理から考える原子の姿~

           以前のコラムで量子波動力学の祖といわれるシュレーディンガーの波動関数を紹介した。今回は、もう一人、現在の量子力学の数学的土台となる定理を確立したヴェルナー・ハイゼンベルグについて紹介し、原子の正体について考察する。 不確定性原理  まず、ハイゼンベルグが確立した不確定性原理を紹介しよう。不確定性原理は、現在の量子力学の土台であると共に、科学全体でも、もっとも重要な原理の1つと言われている。以下のような内容の定理である。 【不確定性原理】  物体の位置と速度の両方を同時

          原子は物ではない ~不確定性原理から考える原子の姿~

          植物は量子コンピューター ~光合成の奇跡~

           2007年4月に、世界有数の研究機関であるマサチューセッツ工科大学(MIT)の雑誌講読会で、「植物は量子コンピューター」であることをほのめかす、ニューヨークタイムズ掲載の論文が話題になったという。この時に、MITのグループでは、そんな論文を嘲笑するかのような笑いが巻き起こったそうである。常識を学んできた彼らから考えれば、植物が量子コンピューターであるという、無茶苦茶と思われるような話は受け入れられなかったのであろう。  しかしながら、そのメンバーのセス・ロイド等が精緻な研究

          植物は量子コンピューター ~光合成の奇跡~

          あらゆる物質は存在しない ~マックス・プランクの箴言~

           前回のコラムでは、量子が粒子としても波動としても振る舞うことができるという量子の二重性について説明した。また、今までに量子重ね合わせ、量子トンネル効果、量子もつれの現象も紹介した。量子が壁をすり抜けたり、同時に二つの状態をとったり、離れた粒子が瞬時に反応し合う現象である。  そうすると、そもそも物質とは何かという疑問が生じる。私達が目で見ている物質は、本当は存在しないということだろうか。この点について、量子力学の観点から考察していく。 シュレーディンガーの波動関数  前

          あらゆる物質は存在しない ~マックス・プランクの箴言~

          量子の神秘的な作用③ ~量子の二重性~

           前々回のコラム、前回のコラムでは、量子の神秘的な性質である量子重ね合わせ、量子トンネル効果、量子もつれの現象を紹介した。量子が壁をすり抜けたり、同時に二つの状態をとったり、離れた粒子が瞬時に反応し合うという信じられない現象が、現実に観測されているのである。この段階で、常識を脱ぎ捨てなければいけない。今回は、さらに驚くべき量子現象である粒子と波動の二重性について考察する。 量子の神秘的な作用「波動と粒子の二重性」  量子世界に様々な神秘的な現象があることは既述のとおりであ

          量子の神秘的な作用③ ~量子の二重性~

          量子の神秘的な作用② ~アインシュタイン理論の誤り~

           前回のコラムでは、ニュートンの古典物理学では説明できない量子トンネル効果と量子重ね合わせを紹介した。今回は、もっと驚くべき量子の性質である「量子もつれ」について考察する。  天才として今なお崇められているアインシュタインの相対性理論では、光より速いものは存在しないことになっている。しかし、その理論は間違っており、光より速く情報伝達できる量子もつれという現象が存在することが、実験によって明らかになっている。 「量子もつれ」とは何か 「量子もつれ」とは、一度ペアになった粒子

          量子の神秘的な作用② ~アインシュタイン理論の誤り~

          量子の神秘的な作用① ~2つの現実は同時に存在できる~

           現在の物理学は、アイザック・ニュートンによる運動・力学・重力の法則をもとに飛躍的な発展を遂げたとされている。しかし、ニュートンの決定論的な物理学では全く説明できないミクロの世界が存在することが明らかになっている。量子の世界である。そして、量子力学とは、万物を形成する原子や、その原子を形づくる粒子の性質を数学的理論として説明するものである。今回は、我々の常識に反する、神秘的ともいうべき量子の性質について考察する。 量子トンネル効果  地球上の全ての生命を養う太陽は何故、輝

          量子の神秘的な作用① ~2つの現実は同時に存在できる~

          生物進化論は大嘘!⑤ ~外科医の知識を持って誕生したハチ~

           前回のコラムでは、アラメジガバチが人間の生理学者・解剖学者・外科医なみの知識・技術を生まれた時から持ち、狩りを行うという、生命の神秘ともいうべき現象について説明した。それでは、ファーブルが「本能」と呼んだ、この能力は、生物進化論者が言うように、進化によって段階的に発達したものなのだろうか。前回に引き続き、ファーブル昆虫記から生物進化論を考える。 段階的な「本能」の進化はあり得るか  生物進化論者は、ハチは何回もの試みと訓練によって、狩りの能力が段階的に少しずつ上達してき

          生物進化論は大嘘!⑤ ~外科医の知識を持って誕生したハチ~

          生物進化論は大嘘!④ ~進化論は幻想と喝破したファーブル~

           前回のコラムでは、生物進化論が説く突然変異と自然選択が生物進化の原動力になり得ないことを説明したが、実はダーウィンと同時代に生きて、生物進化論の欺瞞に気づき、生物進化論を幻想と喝破していた人物がいた。「ファーブル昆虫記」で有名なジャン=アンリ・ファーブルである。今回は、「ファーブル昆虫記」という大著を残したファーブルの精緻な昆虫観察の記録から生物進化論を考察する。 アラメジガバチの解剖生理学の知識は、人間の外科医レベル ファーブルは幼少の頃から昆虫に興味を持ち、長年にわた

          生物進化論は大嘘!④ ~進化論は幻想と喝破したファーブル~

          生物進化論は大嘘!③ ~中間的生物の不存在~

           前々回のコラム、前回のコラムでは、通説とされる化学進化論が科学的に全く証明されていないことを紹介した。原始地球の「原子のスープ」から生命が自然発生したという証明は為されていないのであった。  今回は、ダーウィン進化論の現代版、ネオ・ダーウィニズムの理論について検証する。 ネオ・ダーウィニズム理論の骨子 ネオ・ダーウィニズム理論では、進化を次のように説明している。 【ネオ・ダーウィニズムが主張する進化プロセス】 1.親から子へと遺伝子が正しくコピーされるため、特定の形質が

          生物進化論は大嘘!③ ~中間的生物の不存在~

          生物進化論は大嘘!② ~ランダム重合による高分子の発生確率~

           前回のコラムでは、地球上の生命の発生について通説とされている化学進化論が、実は科学的に全く証明されていないことを紹介した。原始地球の「原子のスープ」で無機物から有機物が生じたという証拠は得られていないのであった。  しかし、「原子のスープ」での有機物の生成が証明されていないと言っても、無機物から有機物が絶対に生じないとは断言できない。そこで、証明はされていないが、原子のスープの中で、無機物から有機物が生成されたと仮定して、次のプロセスを考えてみたい。なぜなら、生命の起源を解

          生物進化論は大嘘!② ~ランダム重合による高分子の発生確率~

          生物進化論は大嘘!① ~ダーウィン進化論の欺瞞を暴く~

           生物進化論は、誰もが常識として学んだ理論。その生物進化論が、実は全く科学的に証明されていないと知ったら驚くだろうか。オルタナティブニュース「Collective Evolution」(2019年8月28日付)によると、2019年5月に、イエール大学のデイヴィッド・ゲランター教授が「ダーウィンを諦める」と題した論文を発表し、「ダーウィン進化論は完全に間違いである」と断じた。その論文には500人超の科学者が賛同したという。本コラムでは、生物進化論の根拠を科学的に考察し、その真偽

          生物進化論は大嘘!① ~ダーウィン進化論の欺瞞を暴く~