サッカーで、想いを引き継ぐ
サッカーを現役でプレイしたのは15年以上。
引退してからもサッカースクールのコーチとしてアルバイトしたり、いまも青年海外協力隊のサッカー隊員としてボリビアでサッカーを教えています。
物心ついたときからボールを蹴り始め、かれこれ20年はサッカーに関わってきていることになります。
いまのぼくの年齢が23なので、人生のほとんどがサッカーを通して過ごしてきたことになりますね。
こんな臭いこというのもアレですけど、心の底から思っているので言います。
ぼくはサッカーを通して学んだことで形成されている
人生の90%くらいはサッカーに関わっているので、そりゃもうサッカーを通してたくさんのことを学んだりいろんな能力を身につけたわけです。
礼儀
規律
コミュニケーション能力
協調性
忍耐力
相手を尊敬する心
周りの状況をみて自分で判断して行動する力
人前で話す力
挙げればキリがない。
で、ぼくが身につけたこういった力は、サッカーをやっていれば100%誰でも身につくわけじゃありません。
それを本気で教えてくれる指導者に出会えたからこそなんです。
一括りに「サッカーの指導者」といっても、本当にたくさんのひとがいます。
それぞれの指導者の
「指導方法」
「考え方」
「大切にしていること」
が違うのはあたりまえ。
とにかくサッカーの技術や戦術だけにこだわるひともいるでしょうし、サッカーを通していろんな能力を培わせようとするひともいる。
ぼくが出会ってきた指導者はみんな後者で、サッカーを通して社会で必要な力や「人として」大切な力を教えてくれて大切にしているひとたちばかりでした。
おかげさまでぼくはすっかり一人前の大人になることができました。
自分で言っちゃうあたりはまだ子どもですが。
そして現在は、自分が指導者からサッカーを教わるわけではなく、自分が指導者として子どもたちにサッカーを教える立場になっています。
もちろん教えている子どもたちがサッカーが上手くなるのが一番嬉しい。
でもそれだけじゃなくて、サッカーを通してたくさんのことを学んで欲しいし将来立派な大人になって欲しいんです。
この「立派」っていう言葉に含まれている意味はたくさんあるんですが、基本的には今まで自分が指導者に教わってきたこと。
出会ってきた指導者の方たちがぼくに教えてくれた素晴らしいことを、今度はぼくが子どもたちに教えていきたい。
いままで指導者が教えてくれたこと・彼らの想いを受け継いで、ここボリビアの子どもたちと真剣に向き合っていきます。
任期は2年間しかないから子どもたちが大人になった姿は見届けられないけど、自分が教えられることはすべて出し切ります。
ボリビアで毎日関わっている子たちが大人になったときに、「日本人にサッカーを教えてもらえてよかった」って思ってくれたら最高に嬉しい。
ぼくのサッカー人生の中で出会った素晴らしい指導者たちが教えてくれたことを、今度はぼくが指導者として子どもたちに伝えていきます。
そうやって思いを引き継いでいけたらいいですね。