JICAボランティアの大切な役割
こんちには。遠藤暁です。
青年海外協力隊として活動を始めてから、もうすぐ半年が経過します。
JICAボランティアは派遣から6ヶ月が経つと、「活動計画表」というものを作成して提出しなければなりません。
・任期の間になにを目標として活動するのか
・その目標を達成するために日頃からなにをやっていくのか
といった形で、目標を立ててそこから逆算して毎日取り組むべきことを明確にしましょう、という感じの目的で活動計画表は作成します。(活動計画表作成の意味が間違えてたらごめんなさい)
それを作っているうちに、「サッカーの技術レベルの向上」とか「サッカーを通して規律や協調性を身につける」とかそれっぽいことを考えたんですけど、なんか堅苦しいしつまんないなと感じたんです。
やっぱり一番は「ボリビアの子どもたちとサッカーを楽しむこと」と「日本のこと・日本人のことを好きになってもらうこと」なんじゃないかなと思うんですよね。
だってボリビアの子どもたちからしたら、日本人のコーチとサッカーを一緒にできるなんて、普通はあり得ない経験ですから。
今はもう当たり前のようにここで活動してますけど、ちゃんと考えてみたらそれって本当に貴重なこと。ぼくにとっても、現地の子どもたちやその保護者の人たちにとっても。
その貴重な2年間のなかで、とにかく子どもたちとサッカーを楽しめればそれで十分なんじゃないかなーって。
そしてさらに、日本人を好きになってもらう。
現地の人たちからしたら、ぼくに対する印象がそのまま「日本人の印象」となりますよね。
まぁ正確にいうとぼくの配属先にはもう一人日本人がいるので、ぼくら二人の印象が彼らにとっての日本人の印象。
「日本を一歩出たら日本代表」
というセリフはよく言ったもので、本当にその通りだなと感じます。
もし仮にぼくらが、時間に遅刻しまくって約束破りまくって他人の文句言いまくってそこらへんにゴミを捨てまくっていたら、「日本人はそういう人なんだ」って思われる。
でも毎日子どもたちと一緒にサッカーを楽しんで、一緒に笑顔になって、冗談を言い合っていたら、日本人っていいなって思ってもらえますよね。
そうやって日本人に対していい印象を持ってもらうことも、JICAボランティアの大切な役割なんじゃないでしょうか。
草の根レベルの活動だからこそ、現地のひとたちとたくさん交流して距離を縮めていい関係を築く。
ぼくが関わっている子どもたちがみんな日本人に対していい印象を持ってくれたとして、その子たちが大人になって子どもができたとき。
そのときに自分の子どもに「日本人ってめちゃくちゃいい人なんだよ」って伝えてくれたら、その子どもも日本人にいい印象を持つでしょう。
そうやってどんどん「親から子へ」「子からまた子へ」日本や日本人に対する素晴らしい印象が広まっていってほしい。
そのキッカケを作れるのは、いま現地で活動している隊員たちなんですよね。
活動でなにかしらの結果を残すことももちろん大切。
でもそればかり追いかけてしまって視野が狭くなってしまい、「楽しむ」ということを忘れたくはないんです。
自分にとっても現地の人たちにとっても貴重な時間であるこの2年間。
毎日自分が関わる人たちと一緒に笑顔になることを忘れずに、これからも活動していきます。
ではまた!!