校内研修を活性化させたい【論文備忘録】
こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
今回も【論文備忘録】です。
興味を持った論文について、簡単にキロクしていきます。
目次
⓪今回取り上げる研究:前田菜摘・浅田匡(2020)小中学校教師は校内研修をどのように捉えているか —尺度項目ならびに比喩生成課題の回答から—.日本教育工学会論文誌 43(4),447-456
①要旨
②質問項目と先生方の回答の面白さ
③個人的に気になるところ
④自分の勤務校でもやってみたい
⓪今回取り上げる研究:石上 靖芳(2013).校内授業研究の活性化要因が若手・中堅・ベテラン教師の力量形成に及ぼす影響 -中学校教師への質問紙調査の数量的分析-.教師学研究 12.1-10
今回は教師学研究です。日本教師学学会の学会誌になります。
公開されているものになりますので、みなさんアクセスできるものになります。
①要旨
本論文の抄録をそのまま転載させていただきます。
校内授業研究の活性化に向けた研究になります。
授業研究をはじめ、校内研修を活性化させたい私にとっては、願ってもない研究になります。
②授業研究の活性化要因の抽出
本研究では、校内授業研究を活性化させる要因として
「同僚性」「研究内容・方法」「組織体制・風土」「社会動向」「目標設定・共有」
の5つの因子を抽出しています。
これは現場で働いているからか、非常に納得するものであります。
これらがうまく機能していけば、校内研修も活性化されることは容易に想像できます。
この尺度を援用して用いれば、
自分たちの学校の校内研修のどこに課題があるのか
ということについても検討することが可能になるように思います。
そういった意味で、各学校の実状を見るよい指標なのではないかと思いました。
その結果から、各学校での校内研修の活性化に向けた道筋が開けるように思います。
③若手とベテランのニーズの違い
若手とベテランで研修に対する姿勢が異なることは、たくさんあると思います。
そこまで考慮に入れているところが、個人的には興味深いと感じました。
若手とベテランという括りだけでなく、いろいろな見方がされる校内研修です。
前回の【論文備忘録】で取り上げた研究でもありました。
各学校を構成する教員によって、比較的個性が出るものと思います。
本研究では全市の教職員に調査を行っていますが、各学校で実施することで、より現実的な対処が考えられるのではないでしょうか。
④自分の勤務校でもやってみたい
前回と同じく、
個人的には自分の勤務校でもやってみたいように感じています。
自分の学校で実施するとなると、なんとなくいろいろな倫理的な配慮が必要な感じもしますし、ハードルは高いですが…。
知った仲だからこそ、もう少しぶっちゃけた話を聞くことができるかもしれないし、はたまた逆かもしれません。
現場での活用に向けては、何かしら考えなければいけないように思います。
もし自分が研修担当者とか研究主任である場合は、がっつりやってみるのも良いかもしれません。
その後の校内研修の見通しが立つかもしれないなぁと思います。
そんなことを考えた研究でした!
学校で用いやすそうな尺度は調べてみると無限に出てきそうな感じがします。
あれもこれもやっていられないし、精選していくという視点が必要ですね。
自己紹介はこちらから。
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